本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻るパルシステム加入のご案内トップページへ資料請求する(資料請求フォームが開きます)お問い合わせ一覧ページへサイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です

ニュース 目次に戻る



掲載日:2010年4月5日

「バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト」 ポイントカンパに目標を上回る額が寄せられました
パルシステムでは、ご利用ポイントの交換のひとつとして、2008年度から2年間、バングラデシュの有機農業センター建設のためのカンパに取り組みました。その結果、組合員のみなさまから合計719万6000円のカンパが寄せられました。ご協力ありがとうございました。

■約719万円のカンパが集まりました

 「バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト」は、パルシステムが、特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールドとともに取り組んでいます。バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13カ村1万6000人を対象とした有機農業センターを建設し、持続可能な農業を推進するプロジェクトです。

 2009年度は、2009年8月〜2010年1月まで取り組まれ、1年間で合計493万1000円のカンパが寄せられました。

 2008年度から2年間取り組まれた「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」支援カンパの合計は719万6000円(2008年度実績226万5000円、2009年度実績493万1000円)となり、当初の目標としていた650万円を上回ることができました。ご協力ありがとうございました。


■プロジェクト進捗報告が届きました

 バングラデシュは世界3位の飢餓人口を抱える国です。住民は農薬や肥料などを購入する費用も負担できない状況にあります。ハンガー・フリー・ワールドでは、自立した生活を実現するため、持続可能な資源循環型農業に挑戦する活動を支援しています。有機農業の普及によって農業資材の購入を抑え、経済的に余裕が生まれるほか、これまで農薬を使用することによって引き起こされていた健康への被害を抑制することが期待されます。

 組合員のみなさんから寄せられたカンパは、有機農業センター開設と有機農業の普及、土地や作物、農家の人たちを元気にすること、また種など生産にかかる費用を減らし、農家の生活を助けるために役立てていきます。

 ハンガー・フリー・ワールドより、バングラデシュ現地の近況報告が届きましたので、報告させていただきます。



バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト 活動報告 2010年3月15日


世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュ。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13ヵ村1万6000名を対象とした有機農業センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

≪進捗状況≫

1.有機農業に関わる人が増加する中、有機農業センターの建設作業が無事終了

国連開発計画が行った堆肥づくり研修で講師を務めた、モルジナさん

現在、カリガンジ郡では、有機農業が着実に広っています。有機農業センター事業に着手する前は、ほとんどの農家が農薬や化学肥料を使っていました。しかし、パルシステムのご支援のもと、有機農業研修を受け、堆肥プラントを設置するなど、有機農業を実践しはじめた農家は、これまでに約150名にものぼります。また、このうち3名の有機農家が、国連開発計画(UNDP)の事業に招かれ、バングラデシュ国内で開催された農業研修で堆肥づくりの講師を務めました。このように、カリガンジから他地域への波及効果も見られ始めています。

有機農業センターが完成すれば、地域の農家が有機農業の成果を実際に目で見て学ぶことができ、一層有機農業の波及効果が高まることが期待されます。センター建設作業は2010年1月には1階、2階共に完了しており、あとは研修室、宿泊施設、調理場など用途に合わせた家具を配置し、外装・内装の仕上げを行うのみ。敷地内に育苗所、たい肥プラントも完成し、バイオガスプラントもできあがりました。このバイオガスプラントでは、センターで飼育される牛の糞と水を混ぜ、発酵させて発生したガスを、調理用のガスとして利用します。まだ電力供給は遅れているものの、地域住民の有機農業センター完成への期待は大きくふくらんでいます。


2階まで建てられたセンターの建物

設置工事中のバイオガスプラントの様子。手前のタンクで牛糞と水を発酵させる



2.農家4名がボダ郡の有機農業センターを訪問

センターが建つムンディア村の農家4名が、ボダ郡でHFWが運営している有機農業センターを訪問。センターにあるさまざまな設備を見学し、ボダ郡の農家とともに2日間、堆肥のつくり方や有機殺虫剤の使い方を学びました。研修では、HFW職員のほか地元の有機農家が講師を務め、農家から農家へ知識が伝えられました。参加者はカリガンジ郡に戻ってから、この研修で得た技術を実践しはじめています。

住民の声:シャージャハンさん (ムンディア村)

「ボダ郡有機農業センターでの研修は、とても勉強になりました。正式な研修を受けるのははじめてです。牛の尿と地域固有の微生物から殺虫剤をつくれるなど、まさに目を見張るような経験でした。ボダ郡の農家に、堆肥の利用方法を見せてもらいました。私もまず、自分の土地の一部、およそ800坪から有機農業をはじめ、次第に土地全体で行いたいと思っています」



3.その他
  • 有機農業協同組合の会合開催。15名が新しく有機農業協同組合に参加
  • 13名からなる運営委員会を発足
  • 育苗所にて約2万9000本の苗木を生産、6・7月の配布まで育成継続
  • HFW職員による訪問 週1回

■今後の予定

  • 残る758坪の用地購入のための交渉継続
  • センターの外装・内装の完了

【資料】

特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)(新しいウィンドウで開きます)

飢餓のない世界を創るため活動する国際協力NGO HFWは、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダに支部があるほか、ブルキナファソ準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む5カ国で活動しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。

主な事業内容(NGOアリーナ寄付サイト)(新しいウィンドウで開きます)




このページの上へ戻る