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掲載日:2009年8月27日

「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」報告会
現地スタッフを招いて意見交換しました
パルシステムは8月18日(火)、パルシステム連合会茗荷谷本部にて「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」報告会を開催しました。協力して取り組んでいるNPOハンガー・フリー・ワールド(HFW)の現地事務局長が、現状と今後について報告し、意見交換を行いました。

■2008年からポイント振替カンパを呼びかけています

会場の様子

 パルシステム連合会は2008年度から、特別非営利活動法人(NPO)ハンガー・フリー・ワールド(HFW)と協力し、パルシステムオリジナルのプロジェクト「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」に取り組んでいます。

 組合員のみなさんがパルシステムでの利用金額に応じて貯まったポイントをプロジェクトへのカンパに振り替え、農薬など資材購入が負担となっているバングラデシュの有機農業センターづくりを支援するものです。

 集められたカンパは、バングラデシュ西部1万6千名を対象とした有機農業センターの用地取得や建設、有機農業の勉強会開催などに活用されます。ポイント振替カンパは2008年実績で228万円となりました。パルシステムでは、2年間で650万円を目標に呼びかけを続けています。


■世界3位の貧困人口を抱えるバングラデシュ

 報告会は、パルシステムの組合員、役職員など21名が参加しました。冒頭、パルシステム運動委員会委員長の平野都代子パルシステム連合会理事があいさつし「生協も当初は、毎日の食料をどう確保するかが目的でした。それが食の安全を求めるようになり、現在の『100万人の食づくり』運動へとつながっています。バングラデシュでも同じ動きが始まっています。どう貢献できるか考え、夢をつなぐことができる報告会にしましょう」と話しました。

 当日は、HFWの渡邉清孝氏に加え、同バングラデシュ事務局長のアウタル・ラーマン・ミトン氏が来日し、バングラデシュの現状とプロジェクト進ちょく状況を含めた報告がありました。渡邉氏はHFWの活動内容を紹介し「バングラデシュは世界3位の飢餓人口を抱える国です。そんななか、住民が自立して持続可能な資源循環できる農業に挑戦しており、その活動を支援しています」と、活動の概要を説明しました。


■農村では健康改善などすでに変革が起きています

現地の活動を紹介するミトン氏

 続いてミトン氏がバングラデシュの紹介と有機農業センターの進ちょく状況について報告しました。ミトン氏はまずバングラデシュの現状について「都市部のスラムに住む多くの人々は、故郷に帰りたいと思っていますが、村には仕事がありません。農村が豊かになれば、都市からスラムもなくなるのです」と有機農業センターの必要性について語りました。

 2年目に入った有機農業センターの開設作業は、用地も計画の7割が取得を完了し、いよいよ建屋の建設が始まります。有機農業を普及させることで、農薬などを購入することなく経済的に余裕が生まれるほか、農薬使用による健康被害防止が期待されます。

 第1号施設としてすでに運営を開始しているボダでは、60世帯が有機栽培に取り組み、健康改善だけでなく貯蓄できるようになった生産者もいるそうです。ミトン氏は「地元新聞ではトップニュースで有機農業によって貧困を脱した生産者が取り上げられました。明日(8月19日)には、日本大使館からも視察が訪れます。変革はすでに起きているのです。変革をさらに推し進めるためにも、みなさんの協力が必要です」と、参加者に呼びかけました。


■「完成時にはぜひ訪れてください」と呼びかけました

 その後の質疑応答では「貧富の差はどれだけあるのですか」「プロジェクトによって生産者のくらしが変わった事例を教えてください」など、多くの質問が上がりました。ミトン氏は質問に答えながら「来年2月にはセンターが完成します。3月頃、みなさんを迎えてオープニングセレモニーも実施したいと思います。そのときはぜひバングラデシュを訪れ、実際に施設をご覧ください」と話しました。

 参加者からは「バングラデシュの現状を生の声で聞くことができ、いい機会でした」「パルシステムの活動と共通点が多いことがわかりました」などの感想が寄せられました。



<参考>

●ハンガー・フリー・ワールドについて

 ハンガー・フリー・ワールドは、飢餓のない世界を創ることを目的に、飢餓に直面する人々の自立支援、青少年育成、啓発活動、政策提言の4つの活動を行っています。日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダの5カ国で活動しています。

 パルシステムグループでは書き損じハガキを組合員から回収しプレゼントする取り組みなどを行っている生協があります。書き損じハガキでは2007年度、会員生協で計600万円もの寄付がありました。





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