■レインボー・パル基金 〜10年間で156団体 8,320万円を助成〜
レインボー・パル基金は、パルシステム連合会が社会貢献の一環として、日本の農林漁業の発展、資源循環型社会づくりに向けた調査研究、環境保全、食育推進などの活動を助成する目的で2000年度に創設した独自の制度です。
1件100万円、総額1,500万円を上限として助成しています。今回の2009年度分を含め、これまで10年間で農業、環境、福祉などの分野へ延べ156団体、総額で約8,320万円を助成しました。
■2009年度レインボー・パル基金 〜20団体 1,040万円を助成〜
10回目となった今回の募集には、22団体から申請がありました。レインボー・パル基金運営委員会(小谷悠子委員長=パルシステム茨城理事長、パルシステム連合会理事)で厳正に審査し、レインボー・パル基金運営委員会において20団体に1,040万円の助成を行うことを決めました。
2009年度の助成対象活動には、主に有機栽培など農畜産業で活用するBMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)技術の実験や産地交流による里山保全活動、食育活動、環境問題、食料自給率の問題を意識した取り組みなど、時代背景を反映した活動が見られました。
パルシステム連合会は、これからも循環型社会づくりやネットワーク形成への貢献が期待される個人、団体への助成を継続して行い、循環型社会づくりをめざしていきます。
●10年間の助成団体数と助成金額
2000年度 |
9団体 |
399万円 |
2001年度 |
11団体 |
565万円 |
2002年度 |
6団体 |
282万円 |
2003年度 |
14団体 |
932.7万円 |
2004年度 |
9団体 |
580万円 |
2005年度 |
18団体 |
976万円 |
2006年度 |
19団体 |
974万円 |
2007年度 |
20団体 |
1,072万円 |
2008年度 |
30団体 |
1,500万円 |
2009年度 |
20団体 |
1,040万円 |
累計 |
156団体 |
8,320.7万円 |
【資料】
●2009年度 レインボーパル基金助成先一覧
|
申請団体名 |
活動概要 |
助成額 |
1 |
ちば風土の会 |
生・消交流に関わる活動及び里山保全 |
70万 |
2 |
化石燃料に頼らない施設園芸研究会 |
施設園芸の化石燃料代替エネルギー研究 |
50万 |
3 |
株式会社カジノヤ |
小粒大豆有機農法実験農場 |
70万 |
4 |
近郊産地 果菜部会 |
ミニトマトの美味しさプロジェクト |
40万 |
5 |
南埼玉産直ネットワーク |
鶏糞施肥による農法の確立と組合員への供給 |
35万 |
6 |
神川農業グループ |
次代に繋げる食と農と環境の実践教室・神川 |
65万 |
7 |
白州郷牧場 |
有機栽培における、BMW技術の応用実験に供するための生物活性水製造施設の設置 |
35万 |
8 |
NPO法人 環境リサイクル肉牛協議会 |
道内遊休農地からのトウモロコシサイレージ生産と牛肉生産の連繋構築に向けた調査研究 |
35万 |
9 |
五風十雨農場 |
スローライフ活動を通しての地域の活性化、食育活動 |
60万 |
10 |
庄内産直ネットワーク |
「生き物調査活動」の地域的な拡大と食育 |
5万 |
11 |
特定非営利活動法人
APLA |
フィリピン 北部ルソン地域の未利用資源を活用し、BMW技術を応用した有機堆肥作りと有機栽培のための生物活性水製造施設の設置 |
75万 |
12 |
ATINA(オルター・トレード・インドネシア) |
インドネシア・東ジャワ州における循環型社会形成に向けたせっけん製造・普及活動 |
60万 |
13 |
農業生産法人
株式会社サラダボウル |
遊休農地活用セカンドステージ事業「パルシステム&サラダボウル実践農業者育成講座」 |
60万 |
14 |
有機栽培 あゆみの会 |
有機栽培における、BMW技術の応用実験に供するための生物活性水製造施設の設置 |
70万 |
15 |
Southern Partners and Fair Trade Corporation |
マンゴー栽培における「ナチュラル ファーミング」の普及 |
50万 |
16 |
有限責任事業組合
夢みらい工房ぐりん |
ぐうたら農法による米作り実験教室 |
50万 |
17 |
NPO法人 八ヶ岳南麓景観を考える会 |
フットパスのある地域づくり「八ヶ岳にフットパスを」 |
30万 |
18 |
特定非営利活動法人
NPO支援センターちば |
BMW技術を活用した堆肥場の整備と有機栽培の実践を通しての域内資源循環型農業システムの確立 |
70万 |
19 |
特定非営利活動法人
ホールアース研究所 |
竹を中心にした「有機物の循環」及び「里山保全」の実践と体験の提供 |
50万 |
20 |
三宅島災害・東京ボランティア支援センター |
昼食サービス事業 |
60万 |
●助成基準
対象団体 |
(1)パルシステム生消協の会員である生産者と生産者団体
(2)パルシステム協力会の会員である企業
(3)パルシステム生消協・協力会の会員が参加した組織
(4)パルシステム連合会と協定締結した海外産地組織
(5)パルシステム連合会の会員生協と独自に契約している生産者及び生産者団体
(6)パルシステム連合会の会員生協と提携しているNPO等 |
対象分野 |
(1)農林漁業 |
- パルシステムの産地及び会員生協と独自に契約している産地における農山漁村地域の活性化及び新規事業
- 生産者・消費者交流に関わる活動、都市と農山漁村の交流(グリーンツーリズム、災害協定等)
- 持続的生産のための農薬・肥料及び土づくり、栽培法、BM技術普及等
- 自給飼料確保の取り組みや遊休地・不耕作地の活用
- 生産の基礎となる森林・山・川・海の保全
- 農林漁業の人材育成
- その他運営委員会が適当と判断したもの
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(2)環境 |
- 地球環境保護
- 環境事業
- 資源循環型システムづくり
- 食物残渣の堆肥・飼料化
- ゼロエミッション取り組み
- その他運営委員会が適当と判断したもの
|
(3)食育 |
- 食育を推進するための活動
- その他運営委員会が適当と判断したもの
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