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掲載日:2009年3月9日

パルシステム生産者・消費者協議会
「第20回通常総会・フォーラム」を開催しました
パルシステム連合会の取引産地生産者と生協、組合員でつくるパルシステム生産者・消費者協議会は、3月5日(木)、第20回通常総会およびフォーラムを開催しました。また翌6日(金)には、首都圏8会場で生産者と消費者の交流を深める「県別交流会」を行いました。

 パルシステム連合会の取引産地生産者と生協、組合員でつくるパルシステム生産者・消費者協議会(130団体・代表幹事 香取政典佐原農産物供給センター常務理事/通称:生消協)は、3月5日(木)東京都江東区のホテルイースト21ホールにおいて、第20回通常総会とフォーラムを開催しました。当日はパルシステムの産直産地の生産者、生協組合員など約500人が集まりました。


■20回目を迎えた生消協「通常総会」

会場には約500名が集まりました(ホテルイースト21)

 開会にあたり、生消協の香取政典代表幹事(佐原農産物供給センター)は「生産者と組合員はこれまで、多くの議論を通じてさまざまな交流を進めてきました。今後は厳しい経済環境が予想されますが、熱い意見を交わしながら、ともに協力して運動を進めていきましょう」とあいさつしました。

 総会では、2008年度活動および決算報告、2009年度活動方針および予算などの議案、役員改選などが、代議員の質疑応答を経て可決されました。生消協の2009年度方針としては、以下が提示されました。

  1. 食料自給・地域社会の維持・環境保全の観点から国内農業の重要性を訴え、積極的な実践をすすめます
  2. 環境保全型農業の技術的向上をめざします
  3. 産地の組織強化をすすめます
  4. 国際的視野にたった農業者の交流を推進します
  5. 生産者・消費者・生協職員の多層交流を推進し、相互理解を深めます
  6. 「産直」の取り組み理解のために、消費者運営委員会としての活動を行います

■フォーラムでは20年の歴史を振り返りました

ジーピーエス濱口相談役

 続いて開かれたフォーラムでは20回目を記念し、パルシステム連合会の元理事長で、現在パルシステム連合会の農産子会社(株)ジーピーエス相談役の濱口廣孝氏が「パルシステムの産直事業の歩みと生消協」と題し、これまでの歴史を振り返りました。

 濱口氏は、小さな生協がそれぞれ産直産地と提携し、生協が大きくなることで生産者との産直の規模が拡大してきた歴史を紹介しました。そのなかで「グループで商品を統一する際『身近だった産直産地が遠くなってしまう』『小さな産地は切り捨てられるのでは』と心配する声も聞きました。そうさせないために、生産者と組合員、生協が緊張感をもちながら一体となり、事業を創造した結果、ほかにない産直を創ることができたのです」と説明しました。

 生消協の果たした役割については、生産者自らが策定した「生産自主基準」や生産にかかわる情報を共有する「農法研究会」といった取り組みを紹介し「パルシステムが大きくなるにつれ生産者も団結したことで、生産者と消費者が対等な立場で協議、取引、交流することができました。お互いがけん制機能を果たしたのです」と分析。これからの産直運動について「日本の農業、社会を変えたいというのが、パルシステムの考えです。その意味では、現在の社会状況はチャンスかもしれません。とことん議論できる場を創り、新たな挑戦にチャレンジしてください」と話しました。


■パルシステム産直の特徴と課題について講演

谷口生消協顧問

 続いて、生消協顧問を務める谷口吉光・秋田県立大教授が「『日本農業を守る産直』をめざして〜生消協20年のこれまでとこれから〜」をテーマに講演しました。

 谷口教授は、生消協を立ち上げた当時にについて「取引関係というより『取り組み関係』。お互いがロマンを語りながら、職員や組合員だけでなく、生産者、ほかの業者の方も一緒になって業務を支えていました。当時築かれた人間関係や理念が、現在のパルシステムの土台となっています」と説明。「同志的連帯だったことが、急成長しても生産者を切り捨てなかったことにつながります。これは大英断といえます」と話しました。

 生消協については「生産者と消費者、生協職員が対等に直接話し合う、生産者同士の仲間意識がもてる、生協に対してふだん離れている生産者が団結して対抗力がもてるという性格から、生消協は世界に誇れるすばらしい産直組織です」と語り「生消協が活力あるパルシステムの産直を創っています」とその役割の重要性を示しました。

 さらに生消協などを通じて「取引や多様な交流を通じて、生産者と生協がトップダウンでない人間関係を創れています」と指摘し「横に広がる力が縦の力を抑え、その結果、組織がネットワーク型に発展しました。その具現が3つの商品案内や地域協議会、そして生消協などです。『多様性マネジメント』というべき技術がすごく発達したといえるでしょう」と解説しました。

 また、今後の課題について「産地の自己点検と自己革新のしくみづくり」を挙げ「パルシステムの産直産地は、高度な組織管理が求められるようになりました。成長が止まったとき、問題は顕在化します。そのときに備え、自己点検用のチェックリストを作成してはいかがでしょうか」と提案しました。パルシステムへは「格差社会が広がるなか、相互扶助的な食料供給モデル、地域内自給のできる農業システムの構築などを期待します。大量生産、大量消費に代わる次の社会に向け『農業・農村ルネサンス』を生み出してください」と期待しました。


懇親会ではこんせんくんケーキがふるまわれました

■懇親会や8会場での「県別交流会」も

フォーラム終了後には、参加者による懇親会が開かれました。生消協20周年を記念し「こんせんくん」をかたどったケーキがふるまわれました。多くの参加者が携帯電話などを使って撮影している姿が見受けられました。また、幹事を退任する5名があいさつし、これまでの功績をねぎらいました。

 翌6日(金)には8カ所の会場に分かれ、県別交流会が開催されました。生産者と組合員がお互いの考えなどを語り合うことなどで交流を深めました。




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