■日韓生協、１８年の交流の歴史

　パルシステムは、11月18日（火）〜11月21日（金）の4日間、友好関係にある韓国生協の視察交流を実施しました。

　韓国生協との交流は、1990年に開始し、以来18年に及ぶ相互交流を行っており、今回の視察研修も今年度の交流のひとつとして実施しました。

　この視察研修は1.韓国生協の事業・活動の視察、2.生協職員の役割をテーマにした韓国生協の職員との交流、3.日韓友好の促進、4.韓国の歴史を学ぶ、ことを目的に、会員生協の役・職員、物流委託先会社社員を中心に19名が韓国を訪問しました。

　訪韓団は、11月18日に成田を出発し、同日は韓国のソウル市内視察として「安重根記念館」などの文化施設の見学を通し、日韓の交流の歴史を学びました。

■韓国の生協、icoop連合会の壮大な事業計画を学習

　翌19日は、韓国の生協、icoop連合会を訪問しました。ｉcoop生協直営の「自然ドリーム」ソンナムブンダン店を視察、その後、icoop連合会がこれから取り組む「親環境有機食品クラスターバレー事業」について学習しました。

　午後は「生協人として抱いている抱負、何を目指すか」をテーマにicoop連合会の役職員の皆さんと共に「日韓生協役職員討論会」を行いました。

　また、2015年までに、産地や加工場も1体化し、学校や病院などの施設も備えた環境に優しい生活圏、コープバレーを作り、生産と消費のよりよき循環を目指すという壮大な生協事業計画、「親環境有機食品クラスターバレー事業」について学びました。

　参加者は、社会のためになにが出来るのかをしっかり自覚しながら仕事に取り組むicoop連合会の職員の皆さんに感銘を受け、夕食交流会も日韓合作の余興を披露し合う等、和気あいあいとした雰囲気で行われ、おおいに交流を深める事が出来ました。

■韓国生協全国連合会と物流センター視察

　20日は、韓国生協全国連合会を訪問しました。まずは全国連合会の会員生協であるマポドウレ生協の「ソンミサンマウル」の取り組みを見学させていただきました。共同育児、生協の惣菜店、市民ラジオ放送、カーシェアリング等々、生活における協同実践の現場となっているソンミサンマウルでは、しっかりと地域に根ざした取り組み実践がなされている事を学びました。その後、物流センターの視察では、韓国の生協の物流の現場を研修することが出来ました。

　最終日21日は再び、韓国・ソウル市内の景福宮などの観光地や名所等を巡り韓国独自の文化への理解を深めました。

　この研修では、韓国生協に関わる皆さんとの交流を通じて韓国生協の活発な取り組みや、物流など、現在抱えている問題点・課題点も感じることが出来ました。

■相互理解の大切さを再認識した参加者

　参加者からは、「生協が今後ますます社会的責任を果たしていくためにも、事業の成長と運動の積極展開、またそれをささえる職員の志し、さらに互いに議論し学習し理解を深める事が大切であることを再認識できました」「日韓の文化には違いがありますが、自分たちの住んでいる土地や地域を愛し、それらを守ろうとする気持ち、食に対する安心安全の追求、環境問題への取組み等、目指すものは同じだと感じました」等の感想が寄せられました。

　4日間案内頂いたガイドとドライバーの方へお礼を述べ、帰国の途につきました。

　今回の韓国訪問につづき、翌週には韓国の生協役職員がパルシステムを訪問しました。その様子も後日、ニュースにてお知らせいたします。パルシステムでは、今後も研修や交流を通じて日韓生協の連帯の絆を強めていきます。

●研修スケジュール

■訪韓団スナップ集