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掲載日:2008年9月24日

バングラデシュ「有機農業研修センター建設プロジェクト」
活動支援カンパに、ご協力をお願いいたします
パルシステムは、国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド(HFW)と協力し、バングラデシュの有機農業センター建設のためのカンパに取り組んでいます。深刻な貧困と飢餓の問題を抱えるバングラデシュに有機農法を普及し、農家を支援するカンパに、みなさまのご協力をお願いいたします。

■バングラデシュ 有機農業研修センター建設プロジェクト

カリガンジ郡の農家の人々
センター建設予定地の前で

 パルシステム連合会は、特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)とともに、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、12ヵ村1万2000人を対象とした有機農業研修センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

 対象の12ヵ村の全2520世帯の内、1日の収入が100タカ(1タカ=1.54円/2008年5月レート)に満たない家庭の割合は、68%にものぼります。貧困家庭の定番メニューであるパンタ(一晩水に浸し塩で味つけしたご飯)さえも口にできず、3食食べることができない家庭も少なくありません。

 みなさんのカンパにより、有機農業研修センターを開設し、バングラデシュに有機農業を普及し、土地や作物、農家の人たちを元気にすること。また種など生産にかかる費用を減らし、農家の生活を助けることも目的としています。


HFWの河合理事長に目録を手渡す
平野理事長

■8月2回のカンパの贈呈式を行いました

 9月22日には、東京都千代田区飯田橋のHFWにて、今年度1回目、8月2回に実施したポイント振替カンパにて1.381名の組合員の皆さんから寄せられたカンパ、71万7000円の贈呈式を行いました。

 ご協力頂いたみなさまありがとうございました。

HFWの事務所にて

 パルシステムからは、パルシステム千葉の平野理事長ほか、パルシステム東京、パルシステム群馬の理事が参加し、カンパの目録を贈呈し、HFWのみなさんと懇談しました。HFWの渡邊理事は「飢餓の問題というと、若い世代には、あまりリアリティが感じられないようですが、世界の飢餓について考えることは、“食べる”ことについて考えることです。その点でパルシステムの活動と共通したものがあります。今後も互いに協力してこの問題に取り組んでいきましょう」と話されました。



■10月2回、ポイント振替カンパを受付いたします

 10月2回(カタログ配布9月22〜26日)の『ポイントカタログ』裏面にて、このプロジェクトへの支援カンパについてご案内いたします。

 カンパは、9月29日から10月3日までの5日間、商品利用などで貯めたポイントをふりかえて頂く「ポイント交換方式」で注文用紙、オンラインパルサービス、コープ電話受付センターにてお申し込みいただけます。

 今回も、ご支援、ご協力よろしくお願いいたします。


【バングラデシュ 有機農業研修センター開設・運営プロジェクト 活動支援カンパ】

申込方法 「注文用紙」の場合は「6ケタ商品注文欄」に「190993」と口数(一口100ポイント)をご記入ください。「インターネット」の場合は「注文内容確認画面」の「ポイント使用お申し込み」よりご入力してください。
申込期間 9月29日〜10月3日
申込番号 190993
1ポイントを1円と換算して、一口(=100ポイント)単位でのお申し込みとなります。

*このカンパの次回実施は、12月2回(12月1〜5日)となります。



【資料】

※特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)

飢餓のない世界を創るため活動する国際協力NGO HFWは、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダに支部があるほか、ブルキナファソ準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む5カ国で活動しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。

特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールドとは…(新しいウィンドウで開きます)



<有機農業研修センター開設・運営プロジェクトの進捗状況>

現在HFWでは、地域住民と協力して下記のような準備を進めています。

1.有機農業センター設立決定のセレモニーが開催されました。

2008年8月12日、日本からの視察者3名を含む約500名の村民が参加して有機農業センター設立決定のセレモニーが開催されました。ムンディア村(センター建設予定地)を外国人が訪問するのは初めてのこととあって、村を挙げての盛大な式典が催されました。式典では、マンゴーやライチの記念植樹や村の若者による歌も披露され、村民たちの有機農業センター建設に対する期待は最高潮に達しました。

セレモニーに集まった村の人々。老若
男女を問わず多くの人々が集まりまし
た。

歌と演奏を披露している若者。有機農業
センター事業には若者も積極的に参加
できるよう、働きかけていきます。


住民の声: この村に有機農業センターができるのだとあらためて実感しました。これまで、たい肥コンポストや有機農業のことについて聞き、たい肥プラントは自分にもできるということも学びました。今まで、私たちにはたい肥プラントや有機農業に関する知識がなく、とても難しく自分たちにはできないと思い込んでいました。今度は、実際に有機農業を開始できるような研修に参加したいと思います。 (ミール・ホサインさん ムンディア村)

2.建設用地の購入

購入した土地。奥に見える背の高い
作物はサトウキビ。

新たに約330坪の土地を購入しました。これまでに購入した土地は合計約1500坪です。センターの建設には、少なくとも3600坪を確保する予定です。


3.その他

(1)ムンディア村にウィメン・エンディング・ハンガーが結成されました。

農家の人たちの集会。少しずつ有機農
業への理解が浸透してきています。

有機農業センター建設をきっかけに、これまでHFWが活動していなかったムンディア村でも活動を開始しました。最初の活動として、村にウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)という女性たちによる自助組織を結成。メンバーは30名。有機農業センター事業を成功させるためには、住民の意識改革や啓発が重要です。女性の社会的地位が低いバングラデシュで、HFWは女性たちのグループを作ることによって、女性たちの声を村づくりに反映できるように支援しています。HFWでは、今後、女性に引き続き、若者たちのグループや農家の人々の協同組合づくりを支援し、地域のさまざまな人が有機農業センターでの活動に積極的に参加できる仕組みづくりを行っています。


(2)9ヵ村30名の農家を対象にミミズたい肥コンポストの研修を実施しました。

有機農業で大成功している
ヘラルさん。これから有機農
業をはじめようとする農家の
お手本であり、有機農法のア
ドバイスもしています。

ミミズたい肥を利用した有機農業を実践して大成功を収めているヘラルさんを講師に、30名の農家がミミズたい肥づくりの実践的な研修を受講しました。

これまで有機たい肥を利用したけれども、作物が乾燥してしまったり、材料をただ混ぜて作物に与えていたため有機肥料の効果を最大限にできていなかった農家も参加。ミミズたい肥づくりが成功する秘訣に聞き入っていました。

ムンディア村でもトレーニングを実施してほしいという住民からの要望が寄せられており、来年度よりムンディア村でも順次実施していく予定です。

住民の声: 3ヵ月間、有機たい肥を育苗に利用してきました。化学肥料を買わなくてすむので、生産コストは減りました。でも、私のコンポストはヘラルさんのように上手くできず、ときどき作物が乾燥してしまい、その理由がわかりませんでした。 この研修を受けて、コンポストを準備する手順が間違っていたことがわかりました。いまでは、正しい手順でコンポストをつくり、苗も元気に育っています。 (ジンナーさん アルアショウラ村)

■今後の予定

  • 建設用地の購入。来期は400坪確保予定。
  • ムンディア村の基礎調査の完了
  • HFWバングラデシュ職員による現地訪問 週1回
  • センター建設計画の策定



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