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掲載日:2008年6月25日

地球温暖化対策〜くらしのなかでできること〜
パルシステムの「環境フォーラム2008」を開催しました
パルシステム連合会は、6・7月の「環境キャンペーン」の一環として、6月18日、牛込箪笥区民ホール(東京・新宿区)にて「環境フォーラム2008」を開催しました。最新の知見による地球温暖化の状況を踏まえ、パルシステムの温暖化防止の取り組みを共有した他、専門家による講演を行いました。

環境フォーラムの様子(箪笥町区民
ホール)

 パルシステムでは、毎年、環境月間の6、7月に、取引先や組合員も共に環境キャンペーンに取り組んでいます。

 この「環境キャンペーン」の一環として6月18日に開催した「環境フォーラム2008」は、今年で16回目を迎えました。会場の牛込箪笥区民ホールには、パルシステムの役・職員や組合員、環境問題に関心を持つ市民など120名が集まりました。

 開会に当たりパルシステムの唐笠専務理事は「生協にとって環境問題、とりわけ食と農、エネルギーの問題は大きなテーマです。食と農では、生産者と消費者とつなぐ食育や産直、エネルギーでは六ヶ所村再処理工場問題に取り組み勉強会などを行っています。今日のフォーラムを今後の取り組みに生かしていきましょう」と挨拶しました。


■地球温暖化防止〜パルシステムの取り組み〜

環境キャンペーントップページ

 続いて、環境推進室の吉村室長が「パルシステムが考える地球温暖化防止活動」と題し報告しました。「パルシステムの強みは、意識の高い100万人の組合員とともに運動できることです。その使命は、事業活動による削減、CO2削減に貢献する商品開発、さらに組合員とともにCO2削減への新たな仕組みを作り、社会への広げていくことにあると考えます」と述べました。

 具体例として、環境キャンペーンでの電球型蛍光灯利用の呼びかけ、商品利用によりCO2削減と自給率向上に貢献する「100万人の食づくり運動」、環境家計簿エコ・カレンダーやリユース・リデユース・リサイクルの3R活動などを挙げました。

 今後の課題としては、フードマイレージを短縮する地産地消の推進、「日本のこめ豚」など国産飼料、自給率向上の問題、発展途上国の環境破壊と貧困の問題などに言及しました。

 続く会員生協の取り組み報告では、東京マイコープが「地域型CO2削減エコ・アクション・ポイント事業」(平成20年環境省委託事業)について説明しました。東京マイコープの組合員が削減した電気・ガス使用に伴うCO2をポイント換算し、商品の購入や環境団体へ寄付ができる制度です。8月から参加者の募集を開始する予定とのことでした。

 コープやまなしは、天ぷら油を車の燃料とする「バイオディーゼルエンジン」の取り組みについて報告しました。遊休地利用の菜の花畑で作ったナタネ油を給食などで使用し、使用後に回収した天ぷら油を車の燃料とするという、地域での資源再利用の取り組みです。学習会や見学会なども実施し、取り組み5年目で、昨年は8万8000リットルのバイオディーゼル燃料を生産したとのお話でした。


■田中優さんの講演「家計から考える地球温暖化防止とは?新しい価値観の提案」

講演する田中優氏

 また、未来バンク事業組合理事長として様々な市民運動に関わる田中優氏(※)より「家計から考える地球温暖化防止とは?新しい価値観の提案」と題して講演を頂きました。

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)・第4次報告書で、この50年間の気候変化が自然の変動ではなく、人為的な温室効果ガスが原因である可能性が高いことが明らかにされました。オゾンホールは過去最大に広がり、気温上昇のペースは加速する一方です。

 田中氏は「現在の気候の変化はIPCCの予測を上回るペースで進んでいます。地球の未来は、この10年のみなさんのくらし方や意識にかかっています。CO2削減に向けて新たな仕組みを考え、実践するパルシステムの活動は今の社会に必要なものです」と述べられました。

 さらに石油資源の奪い合いから起こる戦争と軍備のない世の中にすることが最重要であり、既にヨーロッパで始まっている自然エネルギーへの転換が必要とのお話でした。

 「部門別に見ればCO2の排出量は、産業部門とエネルギー転換部門で全体の約6割を占めています。家庭からの排出量は、全体の5分の1に過ぎないとはいえ、個々人もできることはすべきです。電力消費の四天王、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビといった家電や家そのものを省エネ型に代えること。電球型蛍光灯への転換、“緑のカーテン” (植物を建築物の外側に生育させることにより、建築物の温度上昇抑制を図る省エネルギーの手法)で室温を下げることなど、くらしの中でできることはたくさんあります。

 省エネ型の暮らしと自然エネルギーへの転換で真に豊かなくらしを実現しましょう」とのお話に参加者は、熱心に聞き入っていました。


■パルシステムグループの環境表彰

 最後にパルシステムグループの環境表彰制度により、以下センターがそれぞれ表彰されました。

  1. リユース・リサイクルの回収率が高いセンター/八王子センター、立川センター、東村山センター(東京マイコープ)
  2. 異物混入が少ないセンター/かしまセンター(パルシステム茨城)、甲府センター(コープやまなし)、市川センター(パルシステム千葉)
  3. 環境対策に優れた成果を挙げた団体/(株)パル・ミート 軍手の再利用について


(※)田中優
1994年に立ち上げた「未来バンク」(市民から出資金を募り、環境に優しい商品の購入や事業などに、低利で融資を行なう非政府・非営利の市民団体)の理事長ほか、環境と平和などの様々な市民運動に関わる。著書に『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』(岩波ブックレット)、『地球温暖化〜人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)ほか。



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