■レインボー・パル基金とは 〜9年間で136団体 7,280万円を助成〜
レインボー・パル基金は、パルシステム連合会が社会貢献の一環として、日本の農林漁業の発展、資源循環型社会づくりに向けた調査研究、環境保全、食育推進などの活動を助成する目的で2000年度に創設した独自の制度です。
1件100万円、総額1,500万円を上限として助成しています。今回の2008年度分を含め、これまで農業、環境、福祉などの分野で延べ136団体、総額で約7,280万円の助成額となりました。
■2008年度レインボー・パル基金 〜30団体 1,500万円を助成〜
9回目となった今回の募集には、過去最多の30団体から総額2,372万円の申請がありました。レインボー・パル基金運営委員会(米山けい子委員長/連合会理事)で厳正に審査し、3月26日に開かれたレインボー・パル基金運営委員会において30団体すべてに上限額である1,500万円の助成を行うことを決めました。
2008年度の助成対象活動には、BMW実験や産地交流による食育活動、環境問題、食料自給率の問題を意識した取り組みなど、時代背景を反映した活動が見られました。
パルシステム連合会は、これからも循環型社会づくりやネットワーク形成への貢献が期待される個人、団体への助成を継続して行い、循環型社会づくりをめざしていきます。
●2008年度 助成先一覧
|
申請団体名 |
活動名(概要) |
助成額 |
1 |
水梨生産出荷組合 |
生産者と消費者の交流に関する活動 |
16万 |
2 |
有限会社 ギルド |
耕作放棄地の実態調査とその再生のための複合実験 |
75万 |
3 |
ちば風土の会 |
産地交流・農業体験を通した食育活動 |
70万 |
4 |
ポークランドグループ |
養豚におけるアニマルウェルフェアに基づいた一貫生産、ならびにバイオベット実験 |
80万 |
5 |
南埼玉産直ネットワーク |
ドゥコープ生協組合員に向けての環境保全型農業体験の場を提供し生消交流を図る |
35万 |
6 |
株式会社 カジノヤ |
小粒大豆有機農法実験ほ場 |
70万 |
7 |
大石和央 |
食物残渣の飼料化(鶏)―鶏糞ぼかし―茶生産 循環型複合農業の確立 |
35万 |
8 |
トゥンカーワット農園経営農民会 |
トゥンカーワット農園経営農民会バナナ残渣BM堆肥化事業 |
76万 |
9 |
石澤牧場 |
BMW技術の酪農事業への導入実験 |
70万 |
10 |
有限会社 ちば緑耕舎 |
冬水田んぼによる生き物調査 |
50万 |
11 |
NPO法人 食農ネットささかみ |
生物多様性農法研究 |
50万 |
12 |
NPO法人 八ヶ岳南麓景観を考える会 |
フットパスのある地域づくり |
44万 |
13 |
Organic Community Action Network(OCeAN) |
インドネシア・東ジャワ州における循環型形成に向けた住民参加型せっけん普及活動 |
56万 |
14 |
近郊産地果菜部会 |
近郊産地果菜部会ハウス栽培きゅうりの成分分析プロジェクト |
48万 |
15 |
四菱まちづくり総合研究所 |
学生による山梨環境啓発プロジェクト |
45万 |
16 |
環境リサイクル肉牛協議会 |
北海道内産細断型トウモロコシサイレージと副産物を活用した資源循環型肉牛肥育技術の確立と普及マニュアル作成に向けた調査研究 |
70万 |
17 |
JAつくば市谷田部産直部会肥料部会 |
堆肥舎運営のための設備機器メンテナンス |
26万 |
18 |
非営利活動法人 いなぎ里山グリーンワーク |
炭焼き復活による資源循環型システムづくり |
30万 |
19 |
特定非営利活動法人 NPO支援センターちば |
「生物活性水」を活用した有機農産物の生産、および域内資源循環型のネットワークづくり |
70万 |
20 |
農業生産法人 旧苺l天地 |
「園芸福祉」と「食育」運動 |
70万 |
21 |
株式会社 ゼネラル・プレス |
国産間伐材の利用促進に貢献する環境事業 |
45万 |
22 |
田楽倶楽部 |
自給を身近なものにするための農と暮らしの体験教室 |
45万 |
23 |
農業生産法人 株式会社 サラダボウル |
遊休農地活用セカンドステージ事業
「パルシステム&サラダボウルの実践農業者育成講座」 |
70万 |
24 |
双葉町 荒川 |
農家のアイデアII(ハウス温暖化対策) |
55万 |
25 |
近郊産地 根菜部会 |
「おいしさプロジェクト」 |
50万 |
26 |
近郊産地葉菜部会 |
「美味しい野菜作り」プロジェクト |
50万 |
27 |
さわら循環農業協力会 |
堆肥舎設備の充実 |
60万 |
28 |
庄内産直ネットワーク |
「生き物調査」の地域的な拡大と食育 |
10万 |
29 |
緑のネットワーク21 |
農のいろは塾 野菜畑と古代米田んぼ体験事業 |
18万 |
30 |
豆トラ倶楽部 |
トラスト大豆収穫のための脱穀機(ハーベスタ)購入 |
11万 |
|
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総額 |
1500万 |
●9年間の助成団体数と助成金額
2000年度 |
9団体 |
399万円 |
2001年度 |
11団体 |
565万円 |
2002年度 |
6団体 |
282万円 |
2003年度 |
14団体 |
932.7万円 |
2004年度 |
9団体 |
580万円 |
2005年度 |
18団体 |
976万円 |
2006年度 |
19団体 |
974万円 |
2007年度 |
20団体 |
1,072万円 |
2008年度 |
30団体 |
1,500万円 |
累計 |
136団体 |
7280.7万円 |
●助成基準
対象団体 |
(1)パルシステム生消協の会員である生産者と生産者団体
(2)パルシステム協力会の会員である企業
(3)パルシステム生消協・協力会の会員が参加した組織
(4)パルシステム連合会と協定締結した海外産地組織
(5)パルシステム連合会の会員生協と独自に契約している生産者及び生産者団体
(6)パルシステム連合会の会員生協と提携しているNPO等 |
対象分野 |
(1)農林漁業 |
- パルシステムの産地及び会員生協と独自に契約している産地における農山漁村地域の活性化及び新規事業
- 生産者・消費者交流に関わる活動、都市と農山漁村の交流(グリーンツーリズム、災害協定等)
- 持続的生産のための農薬・肥料及び土づくり、栽培法、BM技術普及等
- 自給飼料確保の取り組みや遊休地・不耕作地の活用
- 生産の基礎となる森林・山・川・海の保全
- 農林漁業の人材育成
- その他運営委員会が適当と判断したもの
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(2)環境 |
- 地球環境保護
- 環境事業
- 資源循環型システムづくり
- 食物残渣の堆肥・飼料化
- ゼロエミッション取り組み
- その他運営委員会が適当と判断したもの
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(3)食育 |
- 食育を推進するための活動
- その他運営委員会が適当と判断したもの
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