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掲載日:2008年3月31日

3年間の研究の成果を報告
「2007年度グリーン物流調査・研究報告会」を開催しました
パルシステムも参加する「グリーン物流研究会」は、3月27日(木)、「2007年度グリーン物流調査・研究報告会」を開催し、3年間にわたる調査・研究のまとめ報告を行いました。

■グリーン物流研究会について

会場の様子(アカデミー文京)

 パルシステム連合会は生協版グリーン社会システムの構築に取り組んでおり、その一環として関係団体とともに2005年に「グリーン物流研究会」(座長:増井忠幸武蔵工業大学教授)を設置しました(※)。グリーン物流研究会は、環境負荷の少ない物流システム、グリーン物流の調査研究を行い、年1回、調査・研究報告会を行っています。

3月27日には3度目となる「グリーン物流調査・研究報告会」が、アカデミー文京(文京区シビックホール)にて行われ、パルシステム協力会の関係者など46名が参加しました。「グリーン物流研究会」は2007年度、武蔵工業大学環境情報学部の協力により環境に配慮した物流について研究しました。


■報告会で3ヵ年のまとめを報告

あいさつするパルシステム
協力会物流部 川添部会長

 当日は、まずパルシステム連合会の唐笠専務理事が「パルシステムは今、セットセンターやパン工場の新設計画にともない生活物流の再編に取り組んでいます。CO2削減などの環境対策は重要課題です」とあいさつしました。続いてパルシステム協力会物流部の川添部会長((株)流通サービス社長)は「流通サービスでは、1600台のトラックの80%をLPガス車に切り替えましたが、燃料高騰やLPガスのスタンドの減少など課題を抱えています。今日の報告に期待します」と述べ、グリーン物流研究会座長の増井氏は「グリーン物流の実現には荷主と物流業者の協力が必須です。パルシステムは、受注、商品調達、物流の全工程を掌握している実現に向けて有利な立場にあり、期待しています」と述べました。

 続いて、武蔵工業大学の増井研究室の学生により、調査報告がなされました。報告は過去3年間の研究成果に基づき、その集大成として、より具体的な提案を盛りこんだ以下の5つのテーマで行われました。


  • KPI(管理指標)の整備に関して
    パルシステムの物流現場で輸送活動によって発生する環境負荷をグループ会社と連携して把握する事を提案
  • モーダルシフト(輸送手段の切り換え)方策に関する調査
    JAささかみとJAこまちを例にJAから精米所までのモーダルシフトの効果を算出
  • 配送プロセスにおける実証調査
    トラックの積載量と燃料使用量について、個別配送とグループ配送、ルート変更による燃料使用量のシミュレーション
  • エコポイント方策に関する調査
    二酸化炭素削減量の把握によるエコポイントの算出方法について
  • 組合員の購入単価向上施策について
    10代から70代の330名にアンケート。もっとも購入単価の高い世代である40代、50代とって魅力あるサービスとは何かを調査

 報告終了後には、研究会のメンバーがこの3年間の感想を述べました。(株)流通サービスの代表者は「3年前から研究会に参加し、エコドライブでは高い評価を頂いたが、他にも環境貢献できる方法があることを学べました」とのことでした。

 最後にグリーン物流研究会のコンサルタントの若島敏夫氏より、「グリーン物流から考えるエコシステムソサイアティへの提案」と題してお話がありました。「エコシステムソサイアティとは、製品やサービスだけでなくシステムも含めて環境に配慮し設計、再構築された社会です。そこで積極的に環境意識を持ち働き、活動する人をグリーンピープルといいます。“心豊かな共生の社会をつくる”を基本理念とするパルシステムは物流を通して、グリーンソサイアティ実現に貢献できると考えます」とのお話でした。


(※)「グリーン物流研究会」参加団体
パルシステム連合会、パルシステム協力会物流部会、武蔵工業大学環境情報学部 増井研究室/後藤研究室



【資料】

■初年度(2005年度)から二年次(2006年度)の取り組みについて

1)初年度(2005年度)
グリーン物流研究会参加各社の環境への取り組み実態の研究と、武蔵工業大学環境情報学部増井教授より基本的なグリーン物流の考え方を指導してもらい、相互学習で理解を深めました。また、調査研究では、商品の「生産〜消費〜使用〜廃棄」が一気通貫のパルシステムの産直事業の仕組みを利用して、パルシステムにおける調達物流・基幹物流・生活物流の実態研究を行いました。対象事例として小松菜の物流(JAつくば市谷田部)での環境負荷調査と、物流拠点や輸配送などのプロセスにおける問題点や課題について提言しました。

2)二年次(2006年度)
初年度の相互啓発的な活動の成果を踏まえて、本格的に事業者の現場に近づき、次のチームとテーマで調査研究に取り組みました。

  1. 拠点内調査チーム:初年度の残余課題である物流と情報についての管理課題を明らかにし、改善に向けての提案を行いました。
  2. 冷凍品チーム:マトリックス調査として、冷凍分野の調達から組合員配達までの環境負荷の調査から環境物流への制約要因を抽出し、改善課題と生協モデルへの提言を探りました。
  3. 配送プロセスの実証チーム:基幹及び生活物流における配送プロセスの監視システムによる測定によりグリーン化(環境効率等)課題を明らかにしました。
  4. マーケティングチーム:生活物流における購入タイプ別の環境負荷と需要調査により生協グリーン消費拡大の可能性を明らかにしました。



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