各テーブルで熱い議論（11/7 茗荷谷
パルシステム連合会本部）
パルシステム連合会は、11月7日（水）パルシステム連合会本部（東京・文京区）にて「2007年度根釧地区酪農生産者女性部会交流会」を開催しました。
パルシステムの人気商品「こんせん72牛乳」の産地、JA釧路地区の女性部のみなさん12名をお迎えし、パルシステムグループの組合員や役職員など総勢46名が商品について学び、意見交換をして交流を深めました。
■酪農や産地交流について意見交換しました
開会にあたり、よつ葉乳業株式会社の寺田市乳統括部部長は、「発売以来20年間で産地交流などを通じて「こんせん72牛乳」の生産者と消費者の絆ができたのは素晴らしいことです。この交流の輪を広げていきましょう」とあいさつしました。生産者を代表して釧路丹頂農協の安藤幸子さんは「タオルを贈る運動（＊1）には、本当に感謝しています。日ごろ、私達は乳質管理を第一に、安心で上質な牛乳を生産していることに誇りを感じています。今日は組合員さんのお話を直接聞くのが楽しみです」と話されました。
コープやまなし 米山理事長
のあいさつ
パルシステム連合会の若森資朗理事長は、パルシステムのブランドキャラクターの「こんせんくん」を手に、「自給率の低下、飼料の高騰など農業を取り巻く環境は厳しいが、生産者と組合員の相互理解を深めながら共に畜産農業を守っていきましょう」と述べました。会員生協を代表し、コープやまなしの米山けい子理事長からは、「女性生産者のみなさんは、休日も少なく大変なことと思いますが、愛情を持って牛乳を作ってくださっていることに感謝します」と述べました。
その後、生産者から、酪農生産者の平均的な1日と季節ごとの作業について説明がありました。朝5時半頃から搾乳、子牛の哺乳が終わるのが19時頃とのことでした。また、春には牧草の種付けや肥料散布、夏秋に収穫、気温マイナス20℃の真冬にも搾乳作業があるとのお話に組合員も驚いていました。
よつ葉乳業根釧工場の担当者からは、「こんせん72牛乳」の製造工程が説明され、パルシステムの商品担当からは、HTST製法＝高温短時間殺菌法で生乳に近い風味が保たれているとの説明がありました。
牛乳の消費拡大について発表する
組合員
その後、5つのグループに分かれ「生産者と消費者について」「産地と組合員を結ぶもの」「牛乳の消費拡大について」をテーマに話し合う懇親会と結果発表が行われました。組合員からは、「“体を育てるこんせん72牛乳”など、商品のキャッチフレーズがあった方がよいのではないか」、生産者からは、「良質の飼料を与え、常に牛の健康状態や変化に気を配っています。私たちの牛乳生産への思いを、産地に来て生産者に近い立場で知って欲しい」など、熱意あふれる意見が出されました。
最後にホクレン農業共同組合連合会の大畑 牛乳乳製品販売室長が「生産者と消費者がお互いの理解を深めたこの交流会の意義は大変大きいと思います」と述べ、閉会しました。
参加した女性生産者は、翌8日、パルシステムの岩槻セットセンター（埼玉県さいたま市）を訪れ、「こんせん72牛乳」が組合員に届くまでの、物流システムと配送の様子を見学しました。
こんせん72牛乳
【資料】
（＊）こんせん72牛乳とタオルを贈る運動
1981年に生まれたパルシステムのオリジナル牛乳。「本物のおいしい牛乳を」という組合員の声を発端に、生産者と組合員がともに育てた商品です。
商品の供給・利用だけでなく、「こんせん72牛乳」の生産者との交流も盛んで、生協組合員とその家族が現地を訪れる酪農体験ツアーを実施するなどして交流を深めています。また、1985年からは「タオルを贈る運動」に取り組み、毎年たくさんのタオルと生産者へのメッセージを組合員から贈り続けています。
※「こんせん72牛乳」と「タオルを贈る運動」について、詳しくは下記をご覧ください。
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