パルシステム連合会は、「産地へ行こう。」ツアーを開催し、命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員の交流を深めています。
今回開催した「産地へ行こう。あったか横手 冬の旅」には、パルシステムの組合員とその家族22人が参加しました。秋田県横手市にあるパルシステムのお米の産直産地「JA秋田ふるさと」などを訪れ、秋田南部圏の産直産地の生産者との交流を深めました。
ツアー初日の16日は、まずJA秋田ふるさとのお米でお酒を造っている酒蔵を訪問し、麹の働きでお米が変化していく過程を学びました。続いて訪れた横手市役所では「かまくら」について教わりました。そもそも「かまくら」とは「おまつり」の意味だということ、かまくらは、雪を積んでから2〜3日そのままにして落ち着かせてから、中をくりぬいていくということを聞きました。夜は「かまくら祭り」を見物し、小さなかまくらからこぼれる灯りがとても幻想的な風景を楽しみました。
翌17日は、JA秋田ふるさとの里見支所で、加工グループ「菜女」のみなさんと生産者、参加組合員、みんなで郷土料理の納豆汁とおにぎりを作りました。また、里見有機米研究会会長の佐々木さんの田んぼで飼っていた合鴨(ふーど米の雑草とりのお仕事をしていました)の鍋にも採りたてのミツバを入れ舌つづみを打ちました。「菜女」の方たちの手作り料理は、おいしくてあっというまになくなってしまいました。
午後は、産直産地「雄勝りんご生産同志会」で、カンジキをはいてりんごの木の枝を切る農業体験。りんごは3年目に花芽が付きますが、花芽に陽があたるように切らなければならないそうです。10年後を想定しながらの作業なので聞いているだけで大変さが伝わり、経験に基づいての作業に感心しました。その後、お米の産直産地「JAこまち」の生産者も加わって雪像づくりをし、子どももおとなも楽しみました。
夜は生産者の方たちと交流会です。生産者の佐々木フキ子さんが美しいのどを披露してくださり、本場の秋田民謡「生保内節(おぼないぶし)」にみなさん聞きほれました。
最終日はまんが美術館や漆蔵資料館、梵天まつりを見学し、秋田の文化に触れました。
参加者のみなさんからは、「大満足。寒い東北のイメージが『あったか』に変わりました」「忙しい中、生産者のみなさまにあたたかく受け入れてくださり感謝しています。田植え、稲刈りもぜひ来たいです」という声がありました。
歓迎してくれている気持ちがこちらにも伝わり、本当にあたたかい旅となりました。
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