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掲載日:2007年2月14日

田んぼの生きもの調査プロジェクト 統一研修会が開催されました
2月10日、埼玉県さいたま市のJA共済埼玉ビルにて2007年度「田んぼの生きもの調査統一研修会」が開催されました。当日は約100名の参加者が、有機農法推進法、有機農法での稲作技術、田んぼの生きもの調査などの話や取り組みの実践報告を聞き、有意義な1日を過ごしました。

田んぼの生きもの調査について話すNPO法人田んぼ代表の岩渕成紀さんの画像 パルシステム連合会もメンバーとなっている「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、2月10日(土)、JA共済埼玉ビルにて「田んぼの生きもの調査統一研修会」を稲作農家、生協関係者約100名の参加者を集めて開催しました。

 開会の挨拶の後、まずは有機農業学会会長の中島紀一先生から「有機農業推進法/推進計画と有機農業の技術展望」と題してお話がありました。この法律の背景や理念とともに、「有機農業」の置かれている現状、求められていることをわかりやすくお話いただきました。

 次は有機稲作実践講座として、民間稲作研究所の稲葉光國さんより抑草技術、育苗・肥培管理のお話がありました。雑草の種類は4種類に分けることができ、抑草にはそれぞれに合った対応があること、またいきなり有機に切り替えるのではなく、その土地や気候にあったやり方を少しずつ取り入れていくことが長続きする方法だとのお話は、実践に裏打ちされており、参加者はみな、納得している様子でした。
 次は、NPO法人田んぼの代表の岩渕成紀さんより田んぼの生きもの調査実践講座として田んぼの生きもの調査についてお話がありました。調査のテキストとして営農(農家)版、食育版(小学生用)、消費者版を計画していること、また、海外(スペイン・ネパール・中国・中南米)の調査の取り組みも併せてお話いただき、改めて田んぼ(水田)の環境における効用が世界で認識されていることを実感しました。

 最後に、2つの実践報告がなされました。有機稲作に取り組む館野広幸さんからは、有機稲作における苗の作り方や苦労などをお話しいただきました。また、ちば緑耕舎の新海秀次さんと茂原樟陽高校の渡邉英二先生からは、産地と高校生とが共に田んぼの生きもの調査研究を行い、冬季湛水に取り組む田んぼには白鳥が500羽以上飛来するようになったお話などをしていただきました。会場の参加者はそれぞれの取り組みを興味深くうかがいました。

 今回の講習会は、稲作農家にとっては自らの栽培について、生きものを視点とした自然の循環機能を生かした栽培技術を振り返るきっかけとなり、また消費者にとってはその苦労や生物多様性を育む田んぼの価値を理解する、いい機会となりました。

 この栽培技術と生きもの調査手法2007年版としての同内容の研修会は、2月〜3月に全国7カ所(東日本地域では4カ所)にて実施され、生産者の今年度の作付けに向け、消費者・地域を含めた生きもの調査実施計画への準備となるものです。

■田んぼの生きもの調査プロジェクトについて

パルシステム連合会では長い産直交流のなかで各産地で自然観察会などに取り組んできましたが、2004年に「田んぼの生きもの調査」に統一し、4産地で実施しました。2005年にはNPOふゆみずたんぼ(岩渕成紀代表)、NPO法人民間稲作研究所(稲葉光圀代表)、全農、(社)農村環境整備センターと共にこの五者を中心に全国センター「田んぼの生きもの調査プロジェクト」を結成し、現在に至っています。

また、2007年には「田んぼの生きもの調査」の実施を11産地に広げ、中期的な計画を立て“ふーど米”を増やすなど、人と生きものに優しい自然循環機能を生かした農法への転換を目指しています。

■以下のページも参考にご覧ください。

社会的責任と生協事業 第11回「田んぼの生きもの調査」



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