パルシステム連合会は、12月9日(土)、東京都千代田区の弘済会館にて「地域とつながる、『人財』つくりのセカンドリーグ パルシステムの新たな挑戦!」と題し、シンポジウムを開催しました。
団塊世代の大量定年が目前となったいま、豊かさを追い求めて、切り捨ててきたたくさんのことをもう一度とり戻していく、そんな活動を地域ではじめている人が大勢います。パルシステムは、第2の人生を地域で活動したい、起業したいと考える人を応援するため「セカンドステージ事業」の取り組みを進めます。
本年10月には、地域の活動・事業にかかわる人たちの協働のコミュニティ組織「セカンドリーグ」設立に向けて、セカンドリーグ運営委員会をスタートし、会員情報誌『のんびる』の発行や、セカンドリーグホームページでの情報提供を開始しました。
今回のシンポジウムは、「セカンドリーグ」を進めていく上で、大きな社会環境の変化を把握し、地域行政の変化、地域活動の社会的意味をさまざまな角度から共有していくことを目的に開催しました。冒頭、パルシステム連合会若森資朗理事長より「2020年には高齢者の数が3500万人になると言われており、みんなが末永く健康に働き、自分のことを自分でやるという時代になる。そのことに生協がどのように関与していくかが重要と考えている。若い人から高齢者まで、みんなが同じ考えを共有し、手を取りあっていくことのできる社会づくりに貢献していきたい」と挨拶があり、シンポジウムがスタートしました。
最初に「シニアSOHO普及サロン三鷹」顧問の堀池喜一郎さんより、「生協のシニア組合員、地域に帰る−シニアSOHO三鷹の経験からセカンドリーグへの期待−」と題して講演をいただきました。シニアSOHOでのご経験を元に、行政の動きや事業を進めていく上で必要なさまざまな「仕掛け」などと、今後の課題をお話いただき、また「セカンドリーグ」に対する提言や期待をいただきました。
続くパネルディスカッションでは、パルシステム連合会の山本伸司常務執行役員をコーディネーターに、亀島ノリ子さん(東京マイコープ理事)、山根眞知子さん(NPO法人NPO事業サポートセンター理事)、塚越教子さん(NPO法人くらし協同館なかよし理事長)、堀啓さん(セカンドリーグ運営委員会委員長・NPO法人食生活カウンセラーの会代表理事)、そして講師の堀池喜一郎さんがパネラーとなり、それぞれの取り組み報告やさまざまな事例報告、そのなかで見えてきた課題などが報告されました。また会場からは生協や企業などそれぞれの立場から活発な発言があり、これから迎える高齢化社会、またそのなかでの「セカンドステージ」に対する関心の高さをうかがわせました。
パルシステムでは、今後もこのような共有の場を積み重ねながら、「セカンドリーグ」の本格的稼動に向けて準備を進めていきます。
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