この間の温暖な天候により、野菜が大豊作となりました。畑でりっぱに育った旬の野菜たちが出荷を待っています。しかし、豊作が市況の下落を引き起こし、産直野菜の注文が急激に減っています。そのため、収穫時期を迎えても出荷できずに困っています。
すでに、テレビなどマスコミで大きく報道されていますが、畑ではできすぎたキャベツ、大根、白菜、ピーマンなどが大量に廃棄されています。これは需給を調整し農産物の価格を安定するために行われているものです。一方で安い輸入野菜は増加の一途をたどっています。
栽培基準の高いパルシステムの「エコ野菜」をつくる生産者は、農薬や化学肥料に頼らない野菜づくりのため、長年の土づくりから始まり、除草剤を使わず手で草取りを行うなど、さまざまな苦労を重ねてきました。しかし、せっかくできた野菜も、組合員に食べていただかないことには生産者の苦労や思いはすべて無になってしまいます。生産者にとって、野菜を畑にすき込んでしまうことほど残念なことはありません。
パルシステムの青果が豊作や不作に左右されずに安定的な価格でお届けでき、また生産者が農薬削減などリスクの高い栽培に挑戦できるのは、「産直」という組合員との確かなつながりによるものです。
この時期の旬の野菜は、冬の霜にあたり甘味が増し、味の濃いのが特徴です。市況に流されず、ぜひ一品でも多くの産直野菜を食べていただけるようお願い申し上げます。
〜生産者より〜 組合員のみなさまへ

消費者に喜ばれるために育った野菜たちが行き場をなくしています。野菜たちもみなさんの食卓に並ぶことを望んでいます。ご注文おまちしております。

JAつくば市谷田部産直部会 小川 保 |
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