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掲載日:2006年11月16日

牛肉産地「薄農場公開確認会」を開催しました
11月8日(水)・9日(木)、パルシステムの牛肉の産直産地「薄農場」(福岡県宗像市)にて、今年度4回目の公開確認会を開催しました。消費者である生協組合員や役職員をはじめ、薄農場のみなさん、また他の産地の生産者など約120人が参加し、産地の理念や牛肉の生産について理解を深めました。

牛舎の見学の画像。説明する薄代表 パルシステム連合会は、2006年11月8日(水)・9日(木)、福岡県宗像市にあるパルシステムの牛肉の産直産地、「薄農場」にて公開確認会を開催しました。1999年から始まったパルシステムの「公開確認会」は、消費者である生協組合員が日ごろ食べている食べ物の産地を訪れ、生産肥育管理の記録などの生産履歴を確認するほか、生産者と交流を深め、「顔の見える産直」の構築もすすめています。今回で68産地目の開催となりました。

 今回の確認会には、組合員・役職員をはじめ、薄農場のみなさん、パルシステムの他の産地のみなさんなど、総勢116人が参加しました。また、オーストラリアから子牛を育てているアグリザーブ農場の生産者も来日し、参加しました。

 公開確認会冒頭、パルシステム連合会新農業委員会 斎藤文子委員長は「畜産は、生産者が育てた牛が精肉となって消費者に届く。生産と消費の場で大きく形が違うだけに、消費者が生産に思いを馳せなければならない。安全性の担保ではなく、日本の畜産について考えていきたい。また、素牛をオーストラリアから導入するというチャレンジをした熱意と向き合いたい」と挨拶しました。

 続いて、産地より農場の概要、パルシステムとの取引経緯、日本における牛肉生産、品種、生産の流れなどの基礎知識や、生産の技術について説明がありました。薄農場では、オーストラリアのアグリザーブ農場で生まれ10カ月齢ほどまで育てた子牛を輸入し、約28カ月齢程度まで肥育して出荷しています。来日したアグリザーブ農場の総支配人スコットさんら3名から、「薄さんとの関係を大事に、安心安全な肉牛生産にあたりたい」とのご挨拶をいただきました。
 その後、今回の公開確認会に先立ち10月17日から21日までオーストラリアで行った事前監査について、(株)パル・ミート桑島雄三部長より「オーストラリアの広大な土地や気候、風土を生かし、シンプルでわかりやすい生産が行われている」と報告がなされました。

 翌日、飼料用稲のほ場、牛舎、堆肥舎などの見学を行いました。牛舎は清掃が行き届き、見学した参加者は驚いた様子でした。昼食は薄一郎牛を使ってバーベキューをし、生産者と消費者の交流をいっそう深めました。

 会の最後に、監査人として参加した獣医師より「専門家の目から見ても、先進的で意欲的な生産を行っている。今後も消費者と一緒に考え行動し、日本の畜産を担っていって欲しい」と監査のまとめがありました。これらを受け、薄一郎代表理事から「ご指摘いただいたことを改善し、オーストラリアの産地とともに意思疎通を図り、生産して行きたい。また、職員全員が同じ考え方を共有できるように考えたい。また、品質の向上をめざしていくので、薄一郎牛を食べてください」と挨拶がありました。


■2006.11.08〜11.09 薄農場公開確認会
公開確認会会場の模様の画像
公開確認会 会場の模様
公開された資料を確認する参加者の画像
公開された資料を確認する参加者
飼料稲ほ場見学の画像
飼料稲ほ場見学
稲刈の実演の画像
稲を刈る実演もしていただきました。刈り終ると
ゴロンと俵型になった稲が出てきます。
飼料の画像
エサ。おからなどの食品副産物を使用しています。原料は、薄代表が自ら確認し、NON−GMOの証明を取り寄せるなど、多くの原料を組み合わせて作ります。
オーストラリアから来日したアグリザーブ社のみなさんの画像
オーストラリアから来日したアグリザーブ社のみなさん。
オーストラリアのアグリザーブ農場の牛たちの画像
オーストラリアのアグリザーブ農場の牛たち。見渡す限りに広がる牧草地で、のんびり草をはんでいました。


■公開確認会について


【公開確認会】
パルシステム連合会では農畜産物の安全性について、これまで大きな成果をあげてきた「農薬削減プログラム」を発展させ「環境保全型農業推進会議」として、食の安全性の確保、環境保全に貢献した農業つくり、情報公開・トレーサビリティの確保などを進めております。その取り組みのひとつとして、公開確認会を開催しております。生産者、消費者参加による確認作業を2005年度まで64カ所開催・実施いたしました。監査をおこなう消費者(監査人)は、事前に監査人講習会を受講しています。

【確認の主な内容】
1. 書類審査―データの公開と参加者全員による確認
(飼養管理書類を全て公開し、参加者のヒアリングによる審査)
2. 生産者の生産フロー等の生産管理体制審査(システムの審査)
(生産者が飼養管理基準にそった飼養をしているかを検証する)
3. 出荷、流通の審査(と畜・加工)*今回見学はありません。
(生産者からの出荷後、処理・カットライン別、製造の衛生管理、原料肉の検査体制の審査)

【参加対象者】
1. 各生産者、他団体の生産者
2. 有識者、研究者
3. パルシステム連合会 会員生協組合員、職員
4. (株)パル・ミート
5. 地域行政関係者 市町村
6. その他

【公開される書類】
1. 農場台帳 生産者履歴
2. 農場の生産肥育管理記録表
3. 畜産物の出荷計画および出荷実績
4. 組識図、定款、規約、肥育管理基準
5. と体・正肉検査の記録
6. 事前調査結果
*事前調査 (株)パル・ミート、パルシステム連合会が農場・工場巡回なども含めて実施します。




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