
食と農セミナー「家庭に潜む危険な物質学習会」を開催しました |
11月14日(火)、東京都文京区の全林野会館にて、「家庭に潜む危険な物質学習会」を開催しました。健康情報研究センターの里見宏さんを講師にお招きして、食べ物や環境の安全について、また最近の健康問題についてお話をうかがいました。 |
パルシステム連合会の取引産地生産者と生協、組合員でつくるパルシステム生産者・消費者協議会(略称:生消協)は、11月14日(火)、東京都文京区の全林野会館において、第2回食と農セミナー「家庭に潜む危険な物質学習会−そして、今抱える新しい健康問題−」を開催しました。
今回の学習会は、生消協の消費者部会が中心となり開催しました。健康情報研究センター代表の里見宏さんを講師にお招きしての学習会に、パルシステムグループの生協組合員ら60名が参加しました。
学習会の冒頭、里見さんは、食べ物の安全は祖先の人体実験、調理技術、個人の適応能力および信頼関係の上に成立しているものであると基本的な部分よりお話を始められ、続いて、食品の放射線照射やフッ素による虫歯予防、ホルモン剤が投与された牛肉など、最近の新しい健康問題について国内および海外の具体的な事例を、ホワイトボードを使いながらわかりやすくお話いただきました。
里見さんは、科学技術の進歩により経済的で便利な世の中になった一方で、その裏には破壊性があること―プラス面だけでなくマイナス面もあること―を知ることも大切だとお話されました。生活の基盤を整えることが課題であった戦後から、今は、未来を生きる人々へ負担をかけないために今どんな生き方をすればいいのかという生存基盤を考える必要がある、今の幸せのツケを次の世代に残していいのかと会場に呼びかけました。
会場からは、「放射線について漠然とした不安があるが、具体的にどんな問題があるのか」、「子どもの歯にフッ素塗布をしたが、虫歯の予防にどの程度効果があるのか」など、たくさんの質問が寄せられ、身近な健康問題について熱心に聞き入っていました。
閉会にあたり、パルシステム連合会の若森資朗理事長は、「冷蔵、冷凍のなかった昔も保存食などの知恵を出し、自然と折り合いをつけながら我々は生活してきました。今、科学優先になってしまっていますが、効率優先ではなく、子どもたちが健康に生きる社会をパルシステムとしてすすめていきたいと考えています」と述べました。
学習会終了後も、参加者が里見さんを囲み質問するなど、身の回りのさまざまな問題について熱心な姿が見られました。 |
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