パルシステム連合会、JA全農、調査研究グループ等で構成している「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、5月16日(火)青森県JA常盤村にて2006年度第1回田んぼの生きもの調査を行いました。
「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、パルシステムの産直産地や地域団体、生協組合員と協力して2004年度から「田んぼの生きもの調査」を行い、生物多様性を活用した環境創造型農業を目指しています。
今回の調査地となったJA常盤村は、積極的に有機農業に取り組んでいます。パルシステム組合員との産地交流が盛んで、この産地交流が今回の生きもの調査のきっかけとなりました。調査にはJA常盤村、パルシステムの子会社である(株)ジーピーエス、地元の藤崎町、常盤村養鶏から13名が参加し、有機栽培、減農薬・減化学肥料栽培、慣行栽培と栽培方法の異なる4つの田んぼにおいて、基礎調査、イトミミズ・ユスリカの調査を行いました。
今回の調査は、地元生産者が調査手法をしっかり学び取ることも目的でした。自らが耕す田んぼからイトミミズが見つかるたび、生産者の皆さんから歓声が上がりました。「真夏のつらい草取りに耐えて、有機栽培で安全な食べ物を消費者に届けることができるのは、戦中・戦後の食料難を越えた経験があるから」と語ってくれた佐藤さん(生産者)は雑草のヒエに毎年悩まされるそうですが、オモダカ(雑草)の種をカモや野鳥に食べさせたり、米ぬかペレットの発酵の力で雑草を抑えたりすることも解決策として可能です。人がつながる力、そして生きものの力がさらに期待されます。
「田んぼの生きもの調査プロジェクト」でパルシステムは、専門家とともにさまざまな生協と生産者、地域団体と協力して調査を進めていきます。
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