パルシステム連合会の産直産地、JA山形おきたまの生産者 菅野芳秀さんが会長を務める「レインボープラン推進協議会」(山形県長井市寺泉)が、「第35回日本農業賞・特別部門 第2回食の架け橋賞」の“大賞”を受賞し、3月18日におこなわれた表彰式で表彰されました。
山形県長井市では1988年より、「レインボープラン推進協議会」(会長:菅野芳秀、山形県長井市寺泉)が母体となって、「台所と農業をつなぐながい計画(レインボープラン)」に基づき、家庭から出る生ごみを堆肥化して農業に使い、安全な農産物を地域に供給する取り組みがおこなわれています。
今回、レインボープランの「生ごみから農産物への循環」、「人の和の循環」、「市民参加の運動」、「土と命を大切にする社会」など豊かな地域づくりの取り組みが評価され、受賞となりました。会長の菅野芳秀さんは、25年の交流の歴史があるパルシステムの産直産地、JA山形おきたま「パルシステム米生産部会」のメンバーで、パルシステムにお米を出荷している生産者でもあります。
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表彰式は、3月18日(土)、NHKホールにて開催されました。全国農業協同組合中央会 宮田勇会長、日本放送協会 橋本元一会長より主催者挨拶がおこなわれ、各賞の表彰がおこなわれました。特別部門「食の架け橋賞」は、前回の第34回に新設された部門で、今回が2回目となります。
表彰後のインタビューで、「事業が広がった理由は」と聞かれた菅野会長は、「長井市を愛する市民の気持ちや力が成功の背景にあったと思います。特に女性の力が大きかった。クチコミや紙芝居などで事業を宣伝し、広げてくれました。食・命・循環などを大切にして『一級の田舎町』を作りたい。今回の受賞を、循環型農業を進める全国の方と分かち合いたい」と述べました。
表彰後、駆けつけた中川昭一農林水産大臣からの挨拶、八木宏典中央審査委員長からの審査講評、受賞者挨拶をおこない、閉会しました。
※以下の日程で日本農業賞に関連する番組が放映される予定です。
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3月26日(日)午後8〜9時 教育テレビ「21世紀農業のトップランナー 〜第35回日本農業賞〜」 |
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*日本農業賞・特別部門「食の架け橋賞」 |
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主催:日本放送協会、全国農業協同組合中央会、都道府県農業協同組合中央会。食を通じて“都市と農村の架け橋”となる働きをしている個人ないし集団組織を、特別部門賞を設けて表彰するのもので、農業者と消費者などが連携し、農に親しむ生活や農村の活性化など、農村の未来につながる試みをしている人達が対象となっています。2005年より新設された賞で、第1回目には、パルシステム連合会とJAささかみ、新潟県阿賀野市で構成する「ささかみ食料と農業に関する推進協議会」が大賞を受賞しました。 |
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