首都圏コープ事業連合は、「産地へ行こう。」ツアーを開催し、命をはぐくむ食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員の交流を深めています。2004年度は22回のツアーを開催し、2,253名の生協組合員が産地を訪れました。今年度も20のツアーを企画しています。
今回開催した「まるごと十勝・食の大地」ツアーでは、北海道の十勝平野にある、パルシステムの野菜の産地、大牧農場とJAおとふけを訪れました。 |
ツアー初日、着いたときから雨が降っており、予定していた収穫体験はできなくなってしまいました。大牧農場では、小麦を刈り取る大型機械が3台ある倉庫や、じゃがいもの乾燥庫を見学しました。大きなトラクターに乗って倉庫を1周した子どもたちは大喜びでした。夕食はJAおとふけの倉庫の中でのバーベキュー。地元の野菜はもちろん、魚介類もふんだんに出され、生産者とのお話を楽しみながらおなかいっぱい食べました。
2日目、雨にけむるコテッジを後にし、昨年10月にオープンした、よつ葉乳業の十勝工場を訪れました。64,000坪の敷地(東京ドーム4.5個分)に工場が建っています。搾乳からパック詰めまでの行程をビデオで見てから、実際の行程ラインを見学しました。また私たちの手元に届くチーズとバターの工場も見学しました。続いて(有)ピュア・ファームに向かい、スタッフの方達が一生懸命に作ってくれた、テールスープと目の前で焼きあがるハンバーグで牧場ランチを楽しみました。ここでは牛舎も見学し、牛に草をやる子どもたちもいました。その後、然別湖に向かい、オプションでカナディアンカヌーと土笛作りを楽しみました。
最終日には、曇り空の下、JAおとふけの長いもと人参の畑を見学しました。収穫はすべて機械でおこなうとのこと。広い土地でおこなう北海道の農業は、機械なしでは成立しないことを実感しました。お昼過ぎからまた雨が降り出し、雨に見舞われた3日間となってしまいましたが、参加した組合員さんからは「収穫体験ができなかったのは残念でしたが、観光旅行では味わえないことがたくさんありました」、「雨が降っていてもとても楽しかった」との感想が多く寄せられ、雨で企画が変更になりながらも、生産者の方たちの心遣いが伝わったツアーとなりました。 |
■資料

首都圏コープ事業連合は、2001年11月、都市と遠隔産地の交流を促進する目的で「首都圏コープ十勝圏交流協議会」(五十川勝美会長・6団体)を発足させ、十勝圏の生産者団体と消費者の交流をテーマに、食と農を結び、環境保全型農業・資源循環型社会をめざした都市と農村の交流(グリーンツーリズム)を推進しています。交流協議会は、大牧農場、音更町農協、マルハ、よつ葉乳業、音更町、首都圏コープ事業連合の6者で構成しています。 |
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