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台風18号による産地の被害状況について(速報) 目次に戻る

 台風18号は強風により各産地に大きな被害をもたらしました。今年は台風の上陸がこれまでに7回ありましたが、18号は被害地域も広範囲にわたり、これまででもっとも多くの産地が被害を受けています。特に、西日本地区の柑橘類の塩害、施設野菜の倒壊、東北産地のりんごの落下等がひどく深刻な状況です。現在各産地とも被害状況を把握すべく、園地を巡回しております。品目などや被害状況により詳細が決まるまでは、今週一杯かかる見込みです。今回、幸いにも人的被害は報告されておりませんでした。

 9月8日15時段階で集約された状況を報告します。


■お米の産地の状況

・JA魚沼みなみ・JAにいがた南蒲・JA北蒲みなみ・JAえちご上越・JA庄内たがわ・庄内共同ファーム、JAささかみ・JAこまち・JA秋田ふるさと・JAトキワ・大潟村産地会議
稲の倒伏はあるものの収穫時期のため随時収穫されており、どの産地も影響はありません。


■各産地の主な被害状況

九州地区
柑橘類、なす、とまと、生姜等で大きな被害が発生しています。

・鹿児島くみあい食品(鹿児島全県)
離島を含め、12月冬至用の南瓜は壊滅に近い状況です。オクラについてもほほ全滅の状況で今後の収穫見込みはゼロです。その他品目については、情報集約中でもう少し時間がかかります。
・熊本の産地全般
長なすは、ハウスの倒壊などの被害多く、今後の出荷の激減が予想されます。10月に出荷予定のトマトの被害が大きく、ほぼ出荷不能の状況です。11月以降の出荷分については、今後の苗の生育状況によりますが、出荷が遅れる見込みです。
・水俣柑橘(熊本)
柑橘産地で風被害がひどく、被害の大きい生産者で50%の落果、平均で20〜30%の落果となっています。
・おても会(熊本)
落果は少なかったのですが、スレ果(すれ傷)が多く発生しています。一部に家屋(物置)被害がありました。
・秀栄青果(宮崎)
ピーマン・トマトは定植前の準備段階だったので被害はありませんでした。ただし定植作業が遅れる見込みです。
・南高有機(長崎)
収穫前の生姜が茎が折れてしまい、大幅な減収が予想されます。トマトのハウスの屋根が飛ばされ、大きな被害となりました。ミニトマトのハウスは被害を免れました。
・長有研(長崎)
現在、連絡が取れておりません。柑橘中心に被害はひどい模様です。
・ひのえマルタ(長崎)
極早生みかんが、40〜50%ほど落果しているとのことですが、詳細は調査中です。
・JAふくおか八女
ニガウリが壊滅状況です。長なすはハウスが壊れて風被害を受けてしまったため、収量が半減する見込みです。いちごについては定植前であったため直接の被害はありませんでした。その他の詳細は調査中です。
・大紀仏の里(大分)
オクラ・ほうれん草はダメになったとの連絡が入っています。菜の花・いちごは準備前だったので被害はありませんでした。

中国四国地区

柑橘類で塩害が発生し、大幅な収穫減が予想されます。

・大紀四国エコ(高知)
生姜の折れ、冠水による病気の発生により、2割程度の収量減が予想されています。
・無茶々園(愛媛)
瞬間風速で60メートル近くの暴風が吹き、樹の折れ、倒木が多く発生しました。また塩害を受けた模様です。塩害の症状が出るまでに7〜10日間ほどかかるので、今後の様子を見ていく必要がありますが、収量は例年の30%程度になってしまう見込みです。
・西宇和果実(愛媛)
ハウスが飛ばされ、大きな被害が発生しました。倒木、折れ、塩害が発生しています。
・武田農園マルタ(愛媛)
河内晩柑の産地です。塩害・倒木の被害があり、20%程度の減収になる見込です。
・広島果実連(広島)
塩害が予想されます。生産者数が多く、現在、状況を集約中です。

近畿地区

・大紀コープファーム(奈良)
被害はスレ果の発生だけです。
・さんまる柑橘(和歌山)
みかんについてはスレ果の発生だけです。
・京都農民連(京都)
枝豆など被害状況を現在確認中です。施設や園芸設備の被害が甚大で、そちらの復旧を優先しているとのことです。

信越地区
りんごが10〜30%落果しています。

・サンファーム(長野)
落果は10%程度です。スレ果が多くなる見込みです。
・青木農園(長野)
紅玉が、この間の被害の累計で10%程度の落果となっています。ふじの被害は小さいようです。
・アップルファームさみず(長野)
つがる以外が、20〜30%ほど落果しているとのことです。現在、会員の被害状況を集約中です。
・JAささかみ(新潟)
おけさ柿でスレ果が発生しています。状況、状況を集約中です。
・野澤農園(新潟)
ル・レクチェ(洋梨)でスレ果がでております。この間の累計で20%程度の被害となっています。
・新潟梨の会(新潟)
なし(新興)で、スレ果がでており、この間の累計で30%程度の被害となっています。

東北・北海道地区
青森でりんごの落果が発生しています。

・米沢郷牧場(山形)
台風15・16号に比べ、被害はないとのことです。
・天童道満同志会(山形)
台風15・16号に比べ、被害はないとのことです。
・雄勝りんご(秋田)
現在調査中ですが、台風15・16号に比べ、被害はない模様とのことです。
・八峰園(青森)
直営農場で津軽が20%落果、本園でもふじを中心に20%程度の落果となっているとのことです。
・ゴールド農園(青森)
平均で30%〜40%程度の落果だと思われますが、生産者により、10%程度から80%程度まで、ばらつきがあります。下湯口地区では、被害が多い方で35%前後かと思われます。品種は王林が最も落ちた様です。スレ果も多く、被害は甚大です。
・士別農園(北海道)
圃場の状況は現在調査中です。JRコンテナが止まっているため、来週のエコ玉ねぎの出荷が出来ない状況です。

※北海道のその他の産地については、台風の通過して間がないため、吹き返しもきつく、被害状況は不明です。


■今後の商品供給について予想される影響

多くの農産物について傷果の発生、欠品や代替の発生が予想されます。また11月以降の商品企画の見直しが必要となる見通しです。



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