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台風15号、16号による産地の被害状況について 目次に戻る

 台風15号・16号は、各地で大きな被害をもたらしました。比較的被害が大きかった産地の状況についてお知らせします。


台風15号

九州から東北地方にかけて各地で大きな被害をもたらしました。特に山形、秋田、青森では収穫前のりんごや梨の落果、樹木の倒壊、稲の倒伏、冠水、野菜の倒伏など大きな被害が発生しました。
また山形県、秋田県では、日が経つにつれフェーン現象(熱波)と塩害による被害が顕在化してきています。

■山形県庄内・・・JA庄内たがわ・庄内協同ファーム
JA庄内たがわ、庄内協同ファームで果樹及びお米の被害が発生しています。フェーン現象による熱波と潮が巻き上げられて発生する塩害が深刻な影響をもたらしています。

庄内たがわ
梨やラ・フランスで落下による大きな被害がありました。梨では櫛引地区では50〜60%、刈屋地区では80%が落下しました。ラ・フランスでは庄内地区で90%が落果する被害となっています。
稲作では当初それ程で大きな被害ははないものと判断していましたが、時が経過すると共に、稲穂の状況や葉色の変化が目立ち、塩害による影響が出ています。
JA管内全体で、稲の穂が白く変色しお米が「白穂」「止葉の枯れあがり」「籾の脱粒」()などの被害が発生しており、今後の状況次第で作況の変動が予想されます。
「白穂」・・・熱風の影響で、水分が一番届きにくい稲穂が完全に乾燥し、枯れた状態になり、穂が真っ白くなってしまい、中の実は大きくならない。
「止葉の枯れあがり」・・・稲の葉の先端が枯れてしまい、稲の成長が止まってしまう。
「籾の脱粒」・・・籾が、稲から落下ししてしまう。

庄内協同ファーム
米については、今年は出穂が早かった「はえぬき」「ひとめぼれ」「ササニシキ」では、約5%ぐらいが強風で落ち穂になっています。
出穂が遅い「コシヒカリ」は圃場の半分が強烈な南からの乾燥風、熱風で穂が乾燥し、白穂になっています。まともに風があたった圃場は半分以下の収量が予測されるところもあります。
枝豆では、「葉が茶色く変色し枯れた」や「サヤが茶色く変色し焼けたようになってしまう」などの品質劣化が発生しています。今後さらに収穫の落ち込みが予想されます。

■秋田県・・・大潟村産地会議・雄勝りんご生産同志会
大潟村産地会議
塩害のため、お米や野菜で被害を受けました。
稲は倒伏し塩害を受けた稲は茶色く枯れてしまいます。お米は3割くらいの収穫減となる見込みです。
カボチャ、大豆などが壊滅的な被害をうけました。これまで塩害の経験がないため、回復できるかどうか判断が難しいとのことです。

雄勝りんご生産同志会
今回は東北方面では雨はさほど多くなく、強烈な風(熱風)が被害をもたらしています。雄勝でも、風による落果やすれ傷ばかりでなく、倒木や枝折れが発生しています。倒木したものは改植せざるをえません。7月の豪雨に続いて、被害に追い討ちをかけています。


台風16号

台風16号では、九州の青果産地で被害が発生しています。

■お米の産地ではおおきな被害はありません。・・・東北各県・北海道
JAときわ・JA秋田ふるさと・JAこまち・JAえちご上越・ささかみ・北蒲みなみ・JA魚沼みなみ・にいがた南蒲・大潟村産地会議JA庄内たがわ・JA北いぶき・JA富良野などの産地から情報を集約しました。各産地とも16号単独での大きな被害はありません。

■鹿児島県・宮崎県・・・鹿児島くみあい食品・鹿児島有機生産組合・秀栄青果(宮崎)
鹿児島くみあい食品
オクラは、全体の80%程度で葉が折れるなど影響を受けており、根の痛みが心配されます。通常の出荷に戻るまで2週間程度かかる見込みです。小松菜など、その他の品目には大きな被害はありません。

鹿児島有機生産組合
露地の栽培品目は、風雨にたたかれ、半分ほどが収穫不能になりました。この時期播種したものについても影響が出そうな状況です。

秀栄青果(宮崎)
現在出荷中または間際だった、ニガウリ・ピーマン・きゅうり・オクラなどは壊滅的な被害となりました。冬出荷予定のピーマンは、苗の段階で大きな問題はないと思われます。

中国四国地方・・・無茶々園・西宇和果実出荷組合(愛媛)・広島県果実連
無茶々園
落果は少ないようですが、塩害の被害が心配されます。今後にわたり樹に影響が出るのが懸念されます(塩害の結果は1週間後にならないと分かりません)。

西宇和果実出荷組合
ハウスに多少の被害がありました。その他で大きな被害はありません。塩害が心配なので、塩を流すため散水しています。

広島県果実農業協同組合連合会
レモンに多少のスレ果(すれ傷)が多少出るもようです。塩害については現在調査中です。

■東北地方・・・雄勝りんご生産同志会・ゴールド農園
雄勝りんご生産同志会
多少の落果があったくらいで大きな被害の連絡は入っておりません。

ゴールド農園
15号の時と同じくらいで、10%以下の落果で収まりました。
りんごなどの果樹産地では、落果など多少の被害はありますが、概ね、軽微なものであるとの連絡が届いています。


今後の供給への影響について

トマト・きゅうり・インゲンなどの果菜類については、九州、東北産地の収穫量が減少しており、代替供給が発生する見込みです。
ナスについては関東産についてもすれ果が発生しています。軽微なものは供給させていただきます。
今後予定されている桃は、予定のJA中野市での出荷量が減少していますので代替が発生する見込みです。
りんご・レモン・極早生みかんなどは、被害はありましたが、予定通り供給できる見込みです。



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