本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻る パルシステム加入のご案内トップページへ 資料請求する(資料請求フォームが開きます) お問い合わせ一覧ページへ サイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です
7月9日・10日、JAみどりので「田んぼの生き物調査」を実施します 目次に戻る

田んぼの生き物調査の様子 首都圏コープ事業連合では、7月9日(土)、10日(日)に、宮城県遠田郡JAみどりの主催で「田んぼの生き物調査」を開催します。

 近年、希少生物や絶滅危惧種が急速に拡大し、生物の多様性が急速に失われつつあります。その半分は水田を中心とした、水辺に生息している生き物であり、その主な原因は農薬・化学肥料使用と乾田を基本とした水田農業の近代的農法・生産体系です。本来、稲の栽培は、小さな微生物や大きな鳥がいる、豊かな生態系をもつ田んぼで行われていました。これらに向け、具体的な活動を広く推進していくことで環境創造型の環境負荷の少ない農業確立、地域づくりに寄与していくと考えます。

 首都圏コープグループは、産地の皆さんや地域の環境団体などと協力して、これまでも各産地で「田んぼの生き物観察会」を開催してきました。今年度は、更に深化させ4つの産地をモデルとして「冬期潅水・不耕起移植栽培()」に向けた栽培試験と様々な農法による「田んぼの生き物調査」を合わせて実施し、田んぼの中の生物多様性を創ることで安全な稲栽培・コメを作り、地域の環境も復元していく農業を推進していきます。
 また、地域の生産者団体・行政・諸団体に対し、研究者と環境NPOが調査手法について指導を行うことを中心として行っていく予定です。次年度以降は地域調査体制を確立し、生産者のみならず、食と農が一体であるという食育の原点を実感できる企画として生協組合員も参加し、地域NPO、学生・研究者などが広く協同していく体制づくりをめざす計画です。

 今回調査を行うJAみどりのは、1992年、航空防除をやめ、地上防除に切り替えるなど環境保全型農業を推進しています。「田んぼの生き物調査」を行うこの地域の水田は、蕪栗沼に飛来するガン類を中心とする水鳥の格好の菜食場で、また、ラムサール条約の登録地域および、国設伊豆沼鳥獣保護区の特別保護区に指定される地域も近くにあります。この地域では環境保全型農業を推進するため「田んぼの学校」を開催し、地域住民主体の「無農薬による稲作体験」、「圃場整備事業が完了した水田へのどじょう遡上水路の築造観察」、「休耕田を利用した沼エビの増殖」、「伊豆沼の自然観察会」なども行っています。

 「田んぼの生き物調査」で慣行農法と冬期潅水・不耕起移植栽培を比較することで、この農法の持つ環境復元・創造の効果を検証し、豊かな生態系を創る、安全・安心なコメ生産となる農法の確立につなげていきたいと考えています。

冬期潅水・不耕起移植栽培
生物資源型農法。生態系を創り抑草効果、有機体生息から肥料効果、不耕起で本来の植物性から健康な気象変化に強い栽培。それに近い栽培法。

首都圏コープ事業連合 田んぼの生き物調査 資料
■JAみどりの 田んぼの生き物調査
主催する生産者団体:JAみどりの
協力する団体: 古川農業試験場、小牛田地域農業改良普及センター、NPO蕪栗ぬまっ子、全農、首都圏コープ事業連合
指導: 岩渕成紀 宮城県立田尻高校教諭・日本雁を保護する会
NPO法人メダカのがっこう(中村陽子理事長)

【スケジュール】
7月9日(土) 18:30 集合・受付
19:00 講演会 岩渕成紀氏「生き物調査の意義について」
みどりサービス会館
遠田郡小牛田町字素山1番地 電話:0229-32-2315
7月10日(日) 9:00 圃場にて調査開始
現地調査1 田尻町圃場にて
10:30 現地調査2 小牛田町圃場にて
11:40 採取生き物調査
小牛田営農センター
遠田郡小牛田町北浦字下新田5 電話:0229-34-1106
13:30 「まとめ」と「今後の進め方について」
15:00 終了

*今後の日程は以下の通りです。
日程 場所 生産者団体・参加団体
7/17・18 千葉県栄町 ちば緑耕舎・千葉里山シンポ実行委・エルコープ
7/31・8/1 新潟県阿賀野市 JAささかみ・NPO食農ネットささかみ

■JAみどりのについて
代表理事組合長:木村春雄
住所:宮城県遠田郡小牛田町北浦字下新田5番地
電話:0229-34-1106(*生き物調査について:0229-32-5504(米穀課 高嶋秀治))
組合員:1600名
面積:耕地面積2,200ヘクタール、水田面積2,100ヘクタール、栽培面積1,460ヘクタール
主な米:宮城ひとめぼれ

畜産が盛んな地域なので完熟畜産堆肥と稲わらを使用しています。お米の「安全・安心」に加えて、おいしいお米を作るために土壌分析や食味値測定などの科学的データを基に、「食味向上栽培技術マニュアル」を作成し、各農家で実践しています。

このページの上へ戻る