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首都圏とんトン協議会 公開確認会を開催しました 目次に戻る

 パルシステムの首都圏コープ事業連合は12月12日、今年度8会場目となる公開確認会を神奈川県伊勢原市において開催しました。今回は、首都圏コープグループの豚肉の産地である「首都圏とんトン協議会」公開確認会として、生産者の安全な農畜産物生産の取り組みを、文字どおり生協組合員が参加して公開で確認するものとして開催しました。当日は、生協組合員・役職員、生産者をはじめ関係者約100名が参加しました。

 12日午後、参加者は最初に「とんトン協議会」メンバーである藤沢市の「和田養豚場」(和田順一さん)を訪ね、同養豚場での飼養管理ほか健康な豚肉生産の取り組みを確認した後、伊勢原市石田の「フォーラム246」において公開確認会を開催しました。
 主催者を代表して挨拶に立った首都圏コープ事業連合の太田朝昭理事長は「公開確認会はこれまでに3千名近い生産者・消費者の参加をいただいてきました。生産者・消費者の二者で食の安全を確認し合うこの取り組みは、全国の生協のなかでも同様の取り組みが始まるなど注目されています。都市近郊型農業は、来年から畜産3法が施行がされるように、家畜の鳴き声、臭いなどへの規制が強まるなかで、生産者にはそのような中で努力され、安定的に供給されています。公開確認会を通じて、生産者の皆さんとの長い提携の一歩をさらに確認し、生産に関わる事実について現場を見て照合し、そうした手続きを通して、改めて安全・安心に関わる信頼関係を築いていくこと、互いに学びあい、さらに高い提携関係を築き上げていくことに向かって、公開確認会の交流は非常に重要です」と公開確認会への意義と期待を述べました。
 今回の公開確認会受け入れ側を代表して、首都圏とんトン協議会の北見則弘代表は「生産者は現場のなかで作業しながら書類を書くのは苦手ですが、皆で半年間一緒に考え、書類を整備してきました。今日は一生懸命説明したいと思います」と挨拶しました。
 また、参加した生協組合員を代表して、地元、神奈川ゆめコープ常任理事の斎藤文子さんは「神奈川COOP(コープ)豚産直協議会」の頃からお付き合いです。生産と消費が遠くなった、川上と川下の距離が遠くなったと言われているいま、特に養豚場は見学できる機会も少なく、公開確認会を通じて加工から消費までの一連の流れを確認し、確認したことをたくさんの組合員に伝えて行けたらと思います」と挨拶しました。

 公開確認会は、首都圏とんトン協議会から書類に基づいて産地の理念とこれまでの歩み、同協議会の組織と現在の概要、飼育基準、飼料管理の方法、糞尿処理など現在の会の取り組み、健康な豚肉の生産から食肉処理場を経て出荷され、組合員の手に届くまでの行程の説明、さらには飼料の詳しい説明などがスライドを使って発表されました。
 産地からの説明に続いて行われた監査人からの質疑では、飼料内容、飼養している豚の疾病情報管理、今後のノンGMO(非遺伝子組み換え)飼料の調達の見通し、飼育に関わる抗生物質や消毒薬使用の状況と考え方、今後の養豚の競争力確保など、活発な質疑が行われ、畜産物に対する関心の強さがあらわれた公開確認会となりました。参加者からは、「より安全な食肉生産に向けた産地の真剣な取り組みに感心しました」と言った声や、同協議会が取り組んでいる肥育期間中のノンGMO飼料の給餌、4ヶ月齢以降、抗生物質を一切与えないで豚本来の持つ自然治癒力を引き出す飼育管理について感心したと言った声が寄せられました。
 今回の首都圏とんトン協議会公開確認会では、同協議会が取り組んできた、より安全な食肉生産に向けたノンGMO飼料による肥育管理、4ヶ月齢以降、出荷までの休薬期間厳守などの飼育飼料管理について改めて確認すると共に、同協議会がめざす都市近郊養豚の現状と課題について参加者が共に考える公開確認会となりました。

 首都圏コープ事業連合では、1999年より食の安全の確保と環境保全型農業の推進に向け、生協組合員が文字通り安心できる農産物づくりを進めるものとして、産地での栽培や生産履歴を生協組合員と生産者が一緒になって、公開の場で確認しあう「公開確認会」を全国で開催してきました。今後も組合員と共につくる生協産直を力強く進めてまいります。


首都圏とんトン協議会公開確認会の模様
公開された資料に目を通す監査人ら
養豚舎を見学しました