首都圏コープグループの公開確認会
首都圏コープ事業連合では、1999年より、食の安全を確保し、環境保全型農業の推進に向け、生協組合員が文字通り安心できる農産物づくりをすすめるものとして、産地での栽培や生産履歴を生協組合員と生産者が一緒になって、公開の場で確認しあう「公開確認会」を全国ですすめています。これまで全国35の産直産地で実施し、今回の確認会が36ヶ所目の開催となりました。
公開確認会を契機として、産地では内部の栽培管理体制を整え、農法のレベルアップを実行するものとして、また消費者は産地の農薬削減に向けた取り組み努力をきちんと評価し、産直関係の絆をお互いにより強いものにしてきました。首都圏コープ事業連合は、2003年度事業活動方針の第一に安心・安全な商品を組合員にお届けすることを掲げ、食の安全確保に全力で取り組んでいます。商品が基準どおりに、組合員と約束した中身でつくられているかどうかを管理し、透明性を持って組合員にその内容を公表することに全力を注いでいます。
*注1.「野菜くらぶ」の経営理念
・みんなに喜ばれる農業をしよう
・お客様の豊かさと幸福に貢献しよう
・環境を大切にした農業をしよう
・次世代につなぐ農業をしよう
*注2.「エコチャレンジ」
出荷予定産地・生産者のすべてがパルシステムが定めた優先排除農薬や問題農薬を排除し、さらに除草剤や土壌くん蒸剤を排除した農産物や、天敵や生物資材の導入により殺虫剤・殺菌剤の使用量を削減した農産物に付けられる、首都圏コープ事業連合の自主基準に基づいた特別栽培商品の呼称です。
*「野菜くらぶ」についてさらに詳しく知りたい方は
野菜くらぶホームページ http://www.yasaiclub.co.jp/ をぜひご覧ください。 |
「野菜くらぶ」公開確認会(2003.11.20−21日) |

 生産者・消費者ほか150名が参加して月夜野町「月夜野コミュニティセンター」で開かれた公開確認会 |

 公開された圃場管理、栽培管理記録などの書類に熱心に見入る参加者 |

 受け入れ産地を代表して挨拶する野菜くらぶの澤浦代表は「食がどういう方向に進むか、一人ひとりが確認できる機会になれば」と豊富を述べました。 |

 参加組合員を代表してドゥコープ齋藤真弓さんは「生産者の皆さんと実際に話し、畑まで確認できることを楽しみにしています」と挨拶しました。 |

 「野菜くらぶが幅広い組織であることに改めて感動しました。安心・安全な野菜づくりに今後も更なる研鑚を積み、前進を続けていただきたい」とご来賓の地元昭和村高橋助役より励ましの言葉をいただきました。 |

 ご来賓の昭和村議会 澤浦誉由副議長は「これからも農で生きるなか、輸入野菜や農産物の低迷のなか、顔の見える農業の大切さが一筋の道筋として見えたのではないでしょうか。生消がより強い絆で結ばれることを祈念します」と述べました。 |

 産地からの説明のあと行なわれた質疑では、会場の監査人席から消費者、生産者それぞれの立場で質問が出されました。 |

 監査人から出された質疑に答える野菜くらぶの澤浦代表。 |

 赤城山の広びろとした裾野を利用した農地に広がる野菜くらぶの圃場。特別栽培のほうれん草がつくられています。 |

 生産者の案内で圃場の確認をする参加者。 |

 ほうれん草の圃場では、参加した組合員が生産者に熱心に質問していました。 |

 ブロッコリーの圃場では、農業資材として使われている成分解性マルチシートなど、野菜くらぶの環境保全型農業の取り組みにも関心が集まりました。 |