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日本生協連 中央地連 男女共同参画交流会が開かれました 目次に戻る

 11月18日、東京渋谷の日本生協連 コーププラザにおいて、日本生協連中央地連男女共同参画懇談会主催「〜フィリピン、韓国、イギリス、そして日本から〜CO・OPコミュニケーション!語ろう 男女共同参画・つながろう 世界の仲間」が開かれました。

 フィリピンの協同組合女性リーダーお二人を迎えて開かれた交流会には、首都圏の生協をはじめ、長野や新潟からも参加し、60数名でなごやかに楽しく行われました。
 午前中は、フィリピン・ネグロス島にある「とこしえの支援」信用協同組合理事のテスさん、マニラ近くカビテ州の「バゴン・シラン多目的協同組合」の理事長のエベリンさんのお二人が、協同組合やジェンダーの問題に関わるようになったきっかけや、現在の取り組み、今後の夢などを話されました。

 フィリピンの「協同組合」は、ほとんどが信用組合(預貯金や融資)―お金に困っている人の救済―です。大部分の貧しい人たちは市中銀行からの融資が受けられず、高利貸の高い金利は払えないという環境で、小規模融資が組合員のニーズだそうです。日本とはずいぶん違いますが、こういうあり方もまさに協同組合の意義なのだと気づかされました。理事長などの役職における女性の多さは、協同組合の活動のなかで、ジェンダーに対する意識的な取り組みがすすんでいる成果であることも伝わりました。

 午後からは、フィリピンのジェンダーに対する取り組み「ジェンダー・センシティビティー・トレーニング」の一部を、ワークショップで体験。テスさんを囲み、テスさんの質問の答えを紙に書いていきます。「あなたのクオリティを言葉にすると?」「あなた自身を絵で表現してください」その紙を見せ合い、自分と同じ考え方、違う考え方もあることを認め合います。

 その後、エベリンさんにバトンタッチ。雑誌の広告に出ている女性と男性の「役割」「性格(特徴)」「活動」を出し合い、それを男女そっくり入れ替えてみます。「ほとんど違和感がない」の参加者の言葉に、エベリンさんは力強く頷きました。「ジェンダーは男と女の間の戦争ではない、それを考えるとき『どちらかだけ』はありえない、両性が人間として認めあい、理解しあい、より良い関係を築いていくことなのです」。
 フィリピンの協同組合では、このトレーニングを組合員の加入説明会で必ず行います。地域連合会や全国的な協同組合組織でも意識的に取り組まれ、女性のリーダーが育ってきているということです。

 日本からは、さいたまコープとコープとうきょうの取り組みが紹介されました。さいたまコープの皆さんは寸劇を交え、組織をあげた取り組みを明るく元気に発表しました。
 最後の「語ろう・男女協同参画 つながろう・世界の仲間」のトークコーナーでは、コープとうきょう理事の阿南 久さんをコーディネーターに、フィリピンのテスさん、韓国から留学生べ・ヨンミさん、イギリス在住の西原真弓さんがパネリストとして並び、ジェンダーに対するお国事情や体験、女性としての生き方、思いなどが語られました。それぞれの発言を通して、ジェンダーに対する取り組みや意味が深まると共に、協同組合で取り組むことや世界の仲間と交流していくことの大切さ、楽しさにふれた交流会となりました。


(リポート:首都圏コープ事業連合 運営部広報 袖山洋子)