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第5回環境保全型農業推進会議全体会を開催しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合は、10月24日(金)午後1時より東京文京区の文京区民センターにおいて、「第5回環境保全型農業推進会議全体会」を開催し、生協組合員、役職員、全国から集まった生産者など約130名が参加しました。

 今年1月に開いた第4回全体会に続いて開かれた今回の全体会では、東京大学の生源寺眞一さんをお迎えし、「農業政策の動向と生協産直の諸問題」と題してご講演いただきました。また、2002年度に公開確認会を実施した全国7つの産地について、その後どのように改善されてきたか、産地側から報告されたほか、この間の産地での除草剤削減の取り組みや硝酸態窒素削減プロジェクトの実践報告を行いました。

 開会挨拶で、首都圏コープ事業連合太田朝昭理事長は、「地域循環型社会づくりを進めるにあたり、まず口にするものについて生産者の皆さんと一緒に取り組んでいきたい。システムづくりは大事なことだが、最後はお互いの人間関係に戻るもの。一緒に次に一歩進むための会議にしたい」と述べました。

 東京大学の生源寺眞一さんからは、日本の農業の基本である米について、特に動き出した新しい米政についてお話いただきました。米政策が変われば、日本農業・農村が変わるほどの大きな意味をもった改革だと語りました。また、生協産直の諸問題についても触れ、食と農の距離の短縮に貢献してきた生協の産直システムは、定期的に初心に帰るためのメカニズムも必要と述べました。今、企業は牛肉をはじめ、さまざまな生産物のトレーサビリティーに取り組んでいるが、情報技術にリードされたトレーサビリティーにとどまらず、流通業であり、製造業であり、また消費者で生産者でもある生協に人と人の結びつきに支えられたトレーサビリティーを期待すると語りました。

 昨年度、公開確認会を実施した産地からは、確認会で指摘を受けた問題について改善に取り組む様子が報告され、また「今までやってきたことが間違っていないと確認できて大きな自信になった」と実施した感想が述べられました。長崎県の長崎有機農業研究会の馬場武さんは、「これからもっと交流会に力をいれていきたい。長崎は遠いですが、ぜひ多くの皆さんに来てほしい。文章よりも、直接会って、見てもらったら、いかに環境に力をいれているか分かり、気持ちも通じる」とし、交流事業を積極的に行いたいとアピールしました。
 2002年度に「あっぷるファームさみず」公開確認会に参加した東京マイコープの小林勢以子さんは、「さみずの報告を受けて、改善されていて感心しました。農薬を削減することがいかに大変なことか実際に参加してよくわかった。死活問題に関わるのに、組合員との約束を守るために農薬を使わない姿に誠実さを感じました。組合員はつくることに、生産者は食べる事に相互に参加、交流する事ができる公開確認会は大切な機会です」と述べました。

 今回の全体会は、農業や産直をとり巻く状況について、産地、生産者、消費者、生協役職員いっしょに理解を深めることができた集会となりました。

開会挨拶を述べる首都圏コープ事業連合太田理事長
(10月24日文京区民センター)
生源寺眞一さん(東京大学)による講演
メモをとり、熱心に聞く参加者ら
会場には130名が集まりました
公開確認会に参加した感想を述べる東京マイコープの小林勢以子さん