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タイからホムトンバナナ生産者が来日しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合の国際産直提携産地である、タイ王国ペップリ県のバンラート農業協同組合よりホムトンバナナ生産者5名の皆さんが9月16日より来日し、21日まで各地を視察して親善を深めました。

 首都圏コープ事業連合は、1999年10月より、バンラート農業協同組合との間で「ホムトンバナナ」の民衆交易を開始し、2000年7月には、同農協及びバナナ生産者で組織するホムトンバナナ生産者協議会との間で、産直協定である「共同宣言」と「覚書」に調印し、バナナの交易だけに留まらない、日本とタイ両国の人や文化など、国境を越えて生産者と消費者がお互いを理解し合いながらの交流をすすめてきました。

 今回来日したメンバーは、バンラート農業協同組合職員のセクサン・クントーンさんと、同農協のバナナ生産者でつくる「ホムトンバナナ生産者協議会」の男性2名、女性2名の5人の皆さんで、今回の来日で、生産されたホムトンバナナの日本での流通を実際に確認したほか、日本の消費者の声の聴き取りや、さらには、循環型農業に取り組む、日本の生産者とも交流を深めました。

 一行は16日、首都圏コープグループの無店舗事業パルシステムの集品ラインをはじめ、大宮中央青果市場のバナナ追熟施設を視察、ホムトンバナナ流通の現場をつぶさに確認した後、山梨に向かい、同県内の農業生産地を視察しました。翌17日に甲府市の生活協同組合コープやまなしを訪問、18日に東京都内に入り、19日には埼玉県蕨市の生活協同組合ドゥコープを訪問し、生協組合員や役職員と交流を深めました。

 尚、今回の交流視察受け入れには、日本生協連より、2003年度アジア生協協力基金活動として助成をいただきました。

*ホム・トン・バナナ:ホム・トンとはタイ語で黄金の香りを意味し、その名のとおり香りと甘さが特徴のバナナです。フィリピンなどでよく栽培されているキャベンディッシュ種とは異なり実はやや小さく、先端部にくびれがあるのが特徴。熟成する過程でこのくびれの部分が最後に黄色に変り、甘さが乗ります。

タイ・バンラート農業協同組合訪日視察団来日関連


首都圏コープの国際産直
 首都圏コープグループの理念である「共生の価値観に基づく地域との連帯」の考え方を、国際取引や海外との関係にまで発展させた結果、生まれたのが「国際産直」への取り組みです。
 首都圏コープグループでは、食料の国内自給率向上を目指すとともに、すべての原料や食品が国内で調達できない現状を踏まえ、安全で確かな国際提携商品の開発を国際提携基準に基づき行っています。
 また、生産国の天然資源の枯渇や環境破壊を招くことがないよう配慮し、フェア・トレードの視点に立って、生産地域との連帯をすすめています。首都圏コープグループでは、「パルシステム国際産直及び国際提携開発基準」を設け、公正で秩序ある輸入を行っています。



タイ・バンラート農協との協力
 タイはマレー半島の中央部に位置し、広さは日本の約1.3倍、熱帯モンスーン気候です。人口は5000万人強、東南アジアでは経済的にも枢要な位置を占めています。バンコク周辺を除いては基本的には農業国。バンラート農協は、バンコクから250km南に下ったペップリ県の田園地帯にあり、多くが米づくりをしていますが、その一部でバナナを無農薬で栽培しています。


バンラート農協と生産者組織
 バンラート農協は組合員6千人強、タイでも最大の農協組織です。農協内の自由市場も活発で、生産者の立場に立った活動に、タイ農業協同組合省などの指導を受けて成長しています。
 2000年7月、首都圏コープ事業連合は、バンラート農協、バンラート農協・ホムトンバナナ生産者協議会と共同宣言と覚書に調印し、無農薬バナナの取り扱いを開始しました。
 生産者協議会は5つの部会で構成され、年間を通じて栽培方法の研究や出荷を行っています。バンラート農協は、品種改良や農法の改善にも積極的で、既に2ヶ所の実験圃場を整備すると共に、堆肥センターの設置などに取り組んでいます。
■タイ王国・バンラート農協訪日団の日程
  日時 予定
1 9月15日(月) 夜、バンコク発
2 9月16日(火) 朝、成田着。
(午前)ジーピーエス(岩槻市)視察
(午後)大宮中央青果視察
3 9月17日(水) (午前)コープやまなし本部訪問
(午後)コープやまなしいちのみやセンター視察
4 9月18日(木) (午前)黒富士農場(敷島町)
(午後)白州郷牧場(白州町)視察。都内に移動
5 9月19日(金) (終日)ドゥコープ訪問・交流(蕨市本部及び同生協施設訪問)
6 9月20日(土) 自由行動
7 9月21日(日) (午前)成田発、帰国


日本生協連 アジア生協協力基金について
 アジア生協協力基金は1987年に設置され、全国の生協からの寄付で、現在8.7億円の基金となっています。この基金の利子を利用して1991年から様々な活動を行なうなか、2000年度からアジア生協協力基金の公募制度が開始されました。これは、アジア各国の協同組合の人材育成のための教育・研修活動の支援、協同組合づくりへの支援、アジアの協同組合人との交流活動に役立てられるもので、日本生協連国際活動委員会で審査し、活動に必要な費用の一部を基金より助成するものです。現在、全国119生協が基金に賛同し、首都圏コープ事業連合も全国の生協とともに加わっています。
配送センターの朝の積み込みの模様を視察した一行(17日コープやまなしにて)
組合員との交流では、組合員手づくりのタイ料理に大喜び(17日コープやまなし)
米のほ場を視察する一行(18日白州町にて)
組合員への配送の模様を追いかけ取材する一行(19日ドゥコープにて)
地域の組合員エリア委員会の集いでは生産者・消費者の国際交流に花が咲きました(19日、武蔵浦和のすぺーすドゥにて)