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青森県でゴールド農園公開確認会を開催しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合は、8月21日と22日の両日、青森県岩木町及び弘前市において、首都圏コープグループのりんごの産地であるゴールド農園(弘前市・石岡繁春代表・生産者会員157名)の公開確認会を開催しました。

 21日午後2時より、岩木町の中央公民館で開かれた公開確認会には、首都圏コープグループの生協組合員、役職員、秋田や山形のリンゴの生産者、同農園の生産者など110人が参加しました。

 主催者側の首都圏コープ事業連合環境保全型農業推進会議を代表して、首都圏コープ事業連合の野村和夫産直事業部長が挨拶に立ち、「首都圏コープがゴールド農園とどのように産直をすすめてきたか、今回改めてゴールド農園の歴史を見直し、システム的に変革してきた道筋を見極めたい。ゴールド農園が地域に果たす役割や栽培内容などを確認していきたい」と述べました。

 受入側を代表してゴールド農園代表の石岡 繁春さんは「たくさんの生協の方々に来ていただいて感謝します。本日の会でお互いの内容や思いを話し合い、理解の場として生きた確認会にしていきたいと思います」と歓迎の挨拶を述べました。

 また、今回の公開確認会に来賓としてご出席いただいた弘前市農政課の斎川幸蔵課長よりご挨拶をいただき、金澤 隆弘前市長より公開確認会へのメッセージとして「弘前市では農産物への消費者の不安が高まっているなかで、リスク評価に取り組んでいます。そうしたなかで、ゴールド農園で行う公開確認会は時勢に合っており、今後の消費地・産地の理解の場となり、地域のリーダーシップ的な役割を果たすものになれば」とのご挨拶をいただきました。

 公開確認会はこの後、ゴールド農園より書類に基づいて「産地の理念、産直の歴史」、「産地の組織と概要」、ゴールド農園の「栽培基準、栽培管理」、「現在の会の取り組み」の説明が行われ、11名の監査人からの質疑と応答が行なわれ、第一日を終えました。

  二日目の22日は朝から、弘前市のゴールド農園加工場と同市下湯口のりんご圃場を視察しました。加工場では、シーズンパックで日量1リットルカートン1万本のりんごジュース、その他びん、缶ジュースを生産する工場施設を視察、生の原料だけで年間を通じて味をいいものにと努力する現場の工程の説明があり、りんごの圃場視察では、同農園の「葉取らずりんご」の栽培の模様を間近に見ながら、安全なりんごづくり、自然の摂理に適った栽培をすすめるゴールド農園生産者の取り組みを参加者で確認しました。

 圃場視察後に行われた監査所見の講評では、各監査人からそれぞれ所見が述べられ、「農薬削減が口では簡単だが、実際の大変さが分かった」、「生産者一人ひとりの皆さんと話しが出来、安心して食べられる」などの意見が合わせて述べられました。

 首都圏コープ事業連合は、食の安全を確保し、環境保全型農業の推進に向け、生協組合員が文字通り安心できる農産物づくりをすすめるものとして、産地での栽培や生産履歴を生協組合員と生産者が一緒になって、公開の場で確認しあう「公開確認会」を全国ですすめています。これまで全国31の産直産地で実施し、今回の確認会が32ヶ所目の開催となりました。

ゴールド農園 公開確認会(2003.8.21−22)資料

■首都圏コープグループの公開確認会
 首都圏コープ事業連合の環境保全型農業推進会議の主催で1999年から行ってきました。
 公開確認会は、農畜産物の安全性について、生産者と消費者が一緒に確認するものとして、首都圏コープ事業連合の農薬削減プログラムの一環として始まったものです。これまでに全国31産地で行われてきました。
(1)書類審査、(2)有機栽培・減農薬栽培等の生産管理体制の審査、(3)有機農産物と他の農産物の混入がないかなどの出荷・流通審査、(4)圃場の確認などを、生産者と消費者が一緒に行うものとして注目いただいています。

■ゴールド農園

 1959年(昭和34年)弘前市下湯口の7人の若者が「日本一のりんごづくり」の夢をかけた生活改善グループ「虹の会」を結成し、原野のりんご園地への開墾を開始しました。
 1966年(昭和41年)に農事組合法人「下湯口ゴールド農園」を組織し、岩木山麓14ヘクタールを開墾して共同栽培を開始。おいしい安全なりんご作りが認められて1974年(昭和49年)に「朝日農業賞」を受賞しています。
 首都圏コープグループとの産直は、1986年(昭和61年)に当時のEコープ(現在の東京マイコープ)店舗との産直が始まりで今日に至っています。
 現在は、正会員157名、準会員27名。1992年(平成4年)に農事組合法人を有限会社組織に改組。生産エリアは弘前市、岩木町、相馬村で、257ヘクタールの園地で主にりんご(ふじ、王林、つがる等)、プルーンを生産しています。


組合員を代表して斎藤加代子さん(コープやまなし常任理事)は、「今回の公開確認会で見たこと、聞いたことをより多くの組合員に伝えたい」と挨拶しました

会場となった岩木町中央公民館には、生協組合員・役職員、生産者など110名が参加しました

公開確認会場の一室に設けられた資料コーナーでは、全生産者の栽培履歴が公開されました(岩木町中央公民館にて)

二日目はりんごジュースの加工場を視察。生協組合員に好評のストレートジュースの工場施設を視察しました

弘前市下湯口の特別栽培「ふじりんご」の圃場。農薬散布回数を減らし、「葉取らずりんご」として、手間を掛けた栽培が行なわれていました

圃場では「葉取らずりんご」の栽培について、熱心に質問されました