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九州豪雨による産地状況のお知らせ 2003年7月22日 生活協同組合連合会 首都圏コープ事業連合 　活発な梅雨前線の影響で20日未明から激しい豪雨となった九州地方の状況が報道されています。 被害に遭われた方々、尊い人命が失われましたことに対し、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 　首都圏コープ事業連合では、九州方面のお取引産地につきまして被害の確認を行い、22日までに以下の被災状況が確認されましたのでお知らせします。 ■熊本県内の産地 ・肥薩自然農業グループ 有機ＪＡＳ認証デコポン園の三分の二が、土砂により流されたとの報告です。 家屋・倉庫の一部が崩壊しましたが、人命には別状ありませんでした。 ・熊本県内の下記産地に問い合わせたところ被害はありませんでした。 ・水俣みかん出荷組合 ・マルタ有機農業生産組合 ・おても会 ■長崎県内の産地 ・長崎有機農業研究会（長有研） みかんの段々畑で土砂くずれ、みかんの木に少々の被害がありました。雨が連続ではなく、断続的に降るので被害が少ないとのことです。 ・南高有機農法研究会（南有研） トマト・きゅうり・なすの平地のハウスに水がたまり、ポンプを使って排出しています。 ■佐賀県内の産地 ・マルハ園芸出荷組合（玉ねぎ・レンコン） 特に被害はありません。ただし日照不足でレンコンの生育が心配されます。 ■福岡県内の産地 ・ＪＡ八女 特に被害はありません。 ■大分県内の産地 ・大分パンドラファーム いま出荷の始まっているオクラの収量が雨の為3割ほど落ちています。雨の為、ナスの植付けができない状況です。 　首都圏コープグループでは、環境月間の7月、先の13日（日）から三日間、熊本県水俣市で「水俣環境スタディツアー」を開催したところです。直後の大雨による産地の被害の報に接し、産地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 　2泊3日で行ったこのツアーには、首都圏コープグループの組合員、生協役職員・関係者合わせて12名が参加しました。 　メチル水銀による環境汚染は、「水俣病」を引き起こし、多数の犠牲者を出しました。このツアーでは、水俣病と水俣市の環境の取り組みを中心に学び、水俣病の患者の方や市のゴミ処理場の見学を通して、環境問題について考えました。参加者は「患者さんの体から聞こえてくる叫びには圧倒される思いでした」、「環境にこだわり、環境破壊に荷担しない循環型のくらしを築き、それをし続けることが大切であると痛感しました」と話していました。 　また、パルシステムの無農薬、減農薬栽培の柑橘類、茶畑を見学し、生産者の方17名と楽しい交流の場を持つことができました。産地の皆様には、今回の災害からの一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 久木野地区の段々畑（水俣市） みかん園を見学しました（水俣市茂道地区）