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タイ王国農業協同組合省から農学局メンバー6名が来日 目次に戻る

 首都圏コープグループの無店舗事業パルシステムの国際産直バナナ産地であるタイ王国より、農業協同組合省農学局の一行6名の皆さんが3日から8日まで来日しました。
 今回来日されたのは、農業・協同組合省農学局植物病理学・微生物学部の、ツアンチャイ・ブーン・ロイさんをはじめとする、植物病理学と微生物学の専門家の方々です。

 首都圏コープ事業連合は、1999年10月より、バンラート農業協同組合との間で「ホムトンバナナ」の民衆交易を開始し、2000年7月には、同農協及びバナナ生産者で組織するホムトンバナナ生産者協議会との間で、産直協定である共同宣言と覚書を調印、バナナの交易だけに留まらない、日本とタイ両国の人や文化、国境を越えて生産者と消費者がお互いを理解し合いながらの交流をすすめてきました。
 その一環として、日本から農業技術の一つであるBM技術の紹介と移転を行うものとして、首都圏コープ事業連合と(株)匠集団そらが協力して2001年7月、バンラート農協にBMプラントの設置を行ってきました。

 タイ農学局では、BMプラントを使ったBM活性水(生物活性水)の性質や効果に早くから注目し、その科学的性質、微生物的性質、植物病害への影響などについて調査を行っており、昨年11月、韓国の京畿道揚平(キョンギドウ・ヤンピョン)で行われたアジアBM技術交流会では、BM活性水による植物病害に対する効果と題した発表を行っています。

 今回の来日は、BM技術協会と首都圏コープ事業連合の招きによるもので、ツアンチャイさんをはじめとする植物病理学や微生物学の専門の皆さんは、日本のBM技術の活用について、山梨県内や茨城県内にある首都圏コープ事業連合の産地を連日、精力的に視察したほか、7日には茨城大学農学部(茨城県阿見町)を訪れて、同大学農学部松澤安夫教授と生物活性水の活性と効果についての研究成果を交換し親しく懇談、8日帰国しました。
 今回の来日についてツアンチャイさんは、「こうして改めて招きを受けて日本に来ることができたことをうれしく思う。BM活性水の使われ方とその効果が、今後、ドリアンはじめ果物の病気にどういう効果があるか期待している」と抱負を語り帰国ました。

*BMW技術:バクテリアが、水やミネラルと共生して、有機物を分解する自然界のシステムを、自然環境浄化や農業技術として活用をはかる技術

タイ王国農業協同組合省訪日視察団来日(2003.07.03〜07.08)関連
7日、茨城大学農学部を訪ねた一行は、同大学松澤教授とBM活性水の植物成長への活性と効果について研究成果を交換しました
ツアンチャイ・ブーン・ロイさんはタイにおけるBM活性水の植物病害への効果を発表されました

首都圏コープの国際産直
 首都圏コープグループの理念である「共生の価値観に基づく地域との連帯」の考え方を、国際取引や海外との関係にまで発展させた結果、生まれたのが「国際産直」への取り組みです。
 首都圏コープグループでは、食料の国内自給率向上を目指すとともに、すべての原料や食品が国内で調達できない現状を踏まえ、安全で確かな国際提携商品の開発を国際提携基準に基づき行っています。
 また、生産国の天然資源の枯渇や環境破壊を招くことがないよう配慮し、フェア・トレードの視点に立って、生産地域との連帯をすすめています。首都圏コープグループでは、「パルシステム国際産直及び国際提携開発基準」を設け、公正で秩序ある輸入を行っています。



タイ・バンラート農協との協力
 タイはマレー半島の中央部に位置し、広さは日本の約1.3倍、熱帯モンスーン気候です。人口は5000万人強、東南アジアでは経済的にも枢要な位置を占めています。バンコク周辺を除いては基本的には農業国。バンラート農協は、バンコクから250km南に下った田園地帯にあり、多くが米づくりをしていますが、その一部でバナナを無農薬で栽培しています。

 バンラート農協は組合員6千人強、タイでも最大の農協組織です。農協内の自由市場も活発で、生産者の立場に立った活動に、タイ農業協同組合省などの指導を受けて成長しています。
 2000年7月、首都圏コープ事業連合は、バンラート農協、バンラート農協・ホムトンバナナ生産者協議会と共同宣言と覚書に調印し、無農薬バナナの取り扱いを開始しました。
 生産者協議会は5つの部会で構成され、年間を通じて栽培方法の研究や出荷を行っています。バンラート農協は、品種改良や農法の改善にも積極的で、既に2ヶ所の実験圃場を整備すると共に、堆肥センターの設置などに取り組んでいます。
 2001年7月、日本からの農業技術移転としてBMデモプラントを、BM技術協会と首都圏コープ事業連合が協力してペプリ県のバンラート農協に設置し、現地でのバナナ生産に活用しています。