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魚の水銀問題 Q&A 目次に戻る

2003年6月11日
生活協同組合連合会
首都圏コープ事業連合


Q.このごろ、マグロ等の水銀汚染について、雑誌や新聞で記事を見ますが、どう考えたらいいのでしょうか?
A.現在、厚生労働省では「妊婦らに対する具体的な呼びかけが必要かどうか」の検討を行うことを決め、調査を進めているところです。

 6月3日に厚生労働省の審議会から「注意事項」が公表されましたが、概要は否定するものではありませんが、6魚種の中にはマグロ等は入っておらず今後も研究調査を行ない、見直しを図ってゆくものとしています。

 下記は厚生労働省「注意事項」の内容です。この内容については、「水俣病患者団体等」から質問状が(6/9)出される等、今後問題にされる内容だと思われます。


「妊娠している方又はその可能性のある方は」
バンドウイルカ=2ヶ月に一回以下(一回60g〜80g)
ツチクジラ・コビレゴンドウ・マッコウクジラ・サメ=週に一回以下(一回60g〜80g)
メカジキ・キンメダイ週に二回以下(一回60g〜80g)が望ましい。

 首都圏コープの「商品検査センター」でも検査をしていますが、マグロが人間の健康に与える被害について、現段階では数値的な基準を決めていません。マグロやサメ・カジキなどの大型の魚は寿命が長く、また小型魚を餌さにしていることから比較的水銀が残留しやすい傾向があるといえます。
 水銀が健康に与える影響は、人が一生涯食べる量と食べた食品の残留量によって決まります。この点から、偏った食事を避けて、魚や肉、野菜などバランスのよい生活を心がけることをおすすめします。



Q.検査の結果はどのようなものでしたか?
A.昨年度は、お刺身用マグロを15品検査しました。検出結果は0.2ppm〜1.3ppm(※)でした。
 イギリスの食品安全局や、FAO/WHOは「体重1kgにたいして、1週間あたり水銀3.3μgを、一生涯食べつづけても、影響を及ぼすことは考えられない」という数値を発表しています。
検査センターの刺身用マグロの検査結果にこの数値を当てはめて計算しますと、最も低いマグロの水銀量の0.2ppmのマグロ刺身では、体重50kgの人が毎週食べ続けても影響が無いと考えられる量は、約825gとなり。検査結果の最大値の1.3ppmのマグロ刺身だと約127gということになります。

 また、妊婦や母乳を与えている女性は胎児や乳児への影響を考慮して、この数値の約1/5を目安に考えるよう勧告しています。
(さらに厳しい数値を述べている文献や報告等もありますが、栄養バランスの面からは、食品安全局等の数値が妥当だと考えています。)
※1ppm=1kg中に1mg



Q.マグロやサメやカジキなどはたべない方が良いの?
A.イギリスの食品安全局は同じ勧告の中で、「魚はバランスのとれた食事の重要な一部である。良質なたんぱく質及び他の栄養素の良い源である。魚は妊婦にとってバランスのとれた食事の重要な一部でもある」と述べています。、妊婦や母乳を与えている女性は目安としても「週に140gのツナ缶2缶、6枚のツナサンド、又は3回のツナサラダ」が目安とも説明しています。
(商品検査センターの刺身の検査結果の数値では、更に半分くらいに控えた方が良いことになりますが、ツナ缶と刺身の原料の違いがあると考えています。)
 やはり、魚も含めてバランスの良い食生活が第一とかんがえられます。



Q.私たちができる水銀汚染を広げない対策はありますか?
A.工場汚染や鉱山汚染やかっての農薬問題等が大きな原因と言われていますが、私たちの生活の中にも水銀電池等があります。まずは、ゴミの分別やリサイクルに気をつけることが大切とかんがえます。


■詳しくは下記をご参照ください。
日生協のホームページ
http://www.co-op.or.jp/jccu/Press_Release/Press_030606_01.htm
英国食品安全局の勧告内容
http://www2.sala.or.jp/~bandaikw/news/metal/uksfa_mercuryadv2003.htm