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SARS流行地域の商品の安全性について 目次に戻る

2003年5月2日
生活協同組合連合会
首都圏コープ事業連合

 SARS(重症急性呼吸器症候群)は、現時点での情報ではコロナウイルス科のウイルスが原因で起こる可能性が高いとされており、コロナウイルスの特性は以下のように考えられております。
  1. 現時点ではヒトからヒトに、主として患者の飛沫及び鼻汁等の分泌液を介して感染すると推定されています。
  2. 現在までのところ、SARSのヒト以外の動物への感染は確認されていません。
  3. SARSウイルスの自然環境中では、1日から2日まで生存し続けるとされています。(世界保健機関(WHO)の5月4日発表による)
  4. ウイルスは一般に、60℃30分以上の加熱には弱く(冷凍には強い)、酸、紫外線、次亜塩素酸、ホルムアルデヒド、アルコールなどには弱いため、SARSウイルスにも当てはまると考えらています。
  5. これまで、食品による感染例の報告はありません。
そこで、流行地域から輸入される商品の安全性については、次のように考えられます。


食品からの感染リスクは低いと考えられます。
 SARSの詳しい感染経路は明らかではありませんが、食品にウイルスが付着していたとしても、胃液には弱いと考えられることから、飛沫の吸入などと比較して肺炎感染のリスクは極めて低いと考えられます。
 またWHOはFAO、OIE(国際獣疫事務局)と共同でSARSの伝播に関する検討を行ない、SARSの伝播確認地域から積み出された物品や動物との接触によりSARSに感染したという疫学的情報がないことから、現時点では「WHOはSARSの伝播確認地域からのどのような物品、製品、また動物との接触も、今のところ公衆衛生上の危険はないと考えている」との結論を出しています。


(1) 植物性の食品は感染の心配がないと考えられます。
野菜、果物などの植物性の食品については、たとえウイルスが付着したとしても長時間かけて輸送される間に死滅すると考えられるので、感染の心配はないと考えられます。心配でしたら、洗浄または加熱調理すればなお安全です。
(2) 動物性食品は加熱すれば心配ないと考えられます。
家畜にSARSウイルスが感染するという事例が確認されていないため、現時点ではそれほど心配はないと考えられますが、もし家畜に感染したとしても、コロナウイルス科のウイルスは呼吸器、消化器、肝臓などを中心に分布するため、筋肉(肉)に移行することは少ないと考えられます。
製造過程でSARS患者から飛沫が付着するなどの原因で食肉等に残ったとしても、加熱して食べれば感染の心配はないと考えられます。


日用雑貨品や衣類への感染の心配はないと考えられます。
 環境中の生存時間は1日から2日が限度とされているため、仮に商品に付着しても輸入される間に死滅すると考えられます。そのため感染の心配はないと考えられます。

*関連情報
・厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/03/tp0318-1b.html
・東京都感染症情報センター http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/SARS/sars.html