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フィリピン・ネグロス交流ツアーを実施しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合は、3月8日から15日の8日間、首都圏コープグループのフェアトレード商品の原点とも言えるバランゴンバナナの産地、フィリピン・ネグロス島とルソン島北部の産地を訪ねる交流ツアーを実施しました。

 80年代、国際砂糖相場の暴落により砂糖の島ネグロスを襲った飢餓。それに対する支援からはじまったバランゴンバナナの交易は、ネグロスの人々の経済的自立をめざしただけでなく、無農薬・地場バナナの民衆自身による国際産直として、北と南の人と人を結ぶ交流・連帯を育ててきましたが、相次ぐ台風と旱ばつ、バンチートップなど病害の発生で収量が落ち込んでいます。産地をネグロス島だけに限定せず、栽培しながら育てていく生産へと、2000年から始まったバランゴンバナナ・リニューアル計画(BRP)では、新たにミンダナオ島を含め、ルソン北部からの出荷とも合わせてバランゴンの生産に取り組まれ、産地の再生と地域の自立をトータルに復興していくものとして歩み出しています。

 今回二年ぶりに現地を訪れた首都圏コープグループのネグロスツアーには若手の生協職員を中心に9名が参加し、ネグロスキャンペーン委員会(JCNC)の案内で、ネグロス島とルソン島北部の産地を訪ねてきました。
 ネグロス島ではカバンカラン(ネグロス西州)など新しい産地を訪問したほか、首都圏コープのツアーとしては初めてネグロス東州入りし、州都ドマゲッティ近郊のマンパス地区など、東州での取り組みも視察することができました。現地は依然として旱ばつが続き(5月から10月が雨期)、バランゴン生産量の復興までには長い道のりが予想されますが、森をつくり、灌漑用の池を掘り、産地毎にマメ科植物やランブータン、サトイモ、花、家畜など、工夫を凝らしながら土づくりや換金性を考えた作物を育てるなど、知恵を縦横に生かした農民の逞しさが感じられました。

 後半はルソン島に移動し、ソラノ市周辺の山間地帯に広がる産地での、バランゴン復興へ向けた取り組みを視察しました。農民の協同組合化がすすんでおり、農業生産だけに留まらず、自給、自立を見据えた持続可能な農業、地域の組織化をとおした地域事業興し、さらにはトータルな人間性の獲得に向けた協同する人びとの力づよさに強く印象づけられました。

2002年度 首都圏コープ・ネグロス交流ツアー(2003.3.8−15)

見事に育ったバランゴンが肩に担がれ、出荷されていきます。マンパス地区は50世帯ほどがバナナをつくっています。(ネグロス東州・マンパス)
集荷され、パッキングセンターに集められたバランゴン。クオリティ・チェック後、洗浄され乾燥して箱詰めされます。(ドマゲッティのパッキングセンター)
北ルソンのビリヤベルデにあるデモファームで成長管理されるバランゴンの成長点培養苗。苗づくりが依然として課題です。(ビリヤベルデ)
ソラノから南のコンコン渓谷は水田が一面に広がる地域。緩やかな斜面にバランゴンが栽培されています。村中で歓迎を受けました。(コンコンバレー)