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韓国でアジアBMW技術交流会が開催されました 目次に戻る

 バクテリアが、水やミネラルと共生して、有機物を分解する自然界のシステムを、自然環境浄化や農業技術として活用をはかるBMW技術の全国交流会が、11月13日から15日まで3日間、韓国京畿道楊平郡(キョンギドウ・ヤンピョン)で開催されました。
 日本BMW技術協会の主催で行われる全国BMW交流会も今年で12回目を迎え、韓国での開催を望む韓国農業関係者の招請を受けて、初の海外での開催となりました。首都圏コープグループからは、連合会・会員生協、グループ会社から、組合員・役職員19名が参加しました。

 今回、第1回アジアBMW技術交流会として開かれた大会には、地元開催国の韓国のほか、日本、中国、タイ、ベトナム、フィリピンの6カ国から、180名が参加し、会場となった楊平郡の親環境農業教育館は、「友好・信頼・共栄」をテーマに、アジアの各国で環境農業に取り組むアジアの農民同士の、国際色あふれる交流が行われました。
 第1日目の13日、参加者の歓迎交流会で大会がスタート、第2日目の14日朝からは、5カ国9つの発表、最終日の15日は楊平郡内の施設園芸農家やアイガモ農業団地、BMWプラントなどの視察を行いました。

 14日行われた、アジアBMW技術交流会で来賓として挨拶にたった楊平郡ハン・テクス郡守は、「いま、私たち人類の大切な農地は非常事態に陥っており、除草剤、農薬などは地球上から消えてしまわなくてはなりません。楊平郡の農業人たちは、久しく前から、それぞれの農地で昼は土にまみれ、夜は書籍に埋まりながら、化学物質を追放する親環境農業を育ててきました」と話し、今回のアジアBMW技術交流会が、化学物質に汚染された危険な食料・農地から化学物質を追放する、人類の絶対的課題を実現していくための確かな一歩となることでしょうと大会への期待を述べました。

 大会の中心となる各国からの事例発表会では、植物病理学の専門的視点から、BMWの微生物組織と植物の病に対する効果と作用をデータ的に説き明かした、タイ王国農学局植物病理学部の発表や、多様な濃度のBMW生物活性水を使った土壌改良剤で栽培したバランゴン種バナナの成長・発達についてまとめた、フィリピン・ネグロス州立農科大学での実験、BMW生物活性水の樹木と鶏・豚など動物への適用結果をまとめた、ベトナム・ランドン省ダラト人民委員会BMWプロジェクトの発表など、BMW技術の科学的実証とアジア各国農業への広がりが感じられる大会となりました。日本からは、有機農業で農業の再生と地域づくりに取り組む、山形県米沢郷・ファーマーズクラブ赤とんぼの環境方針について、伊藤幸蔵さん(農事組合法人米沢郷牧場)、BMW技術を使ったお茶の無農薬栽培について、村上倫久さん(静岡BM自然塾)、生活排水を浄化して、エコロジーな生活を実践する田中一作さん(茨城BM自然塾)がそれぞれ実践事例の報告を行いました。


*第1回アジアBMW技術交流会概要(2002.11.13〜15)
日程:2002年11月13日(水)から15日(金)
会場:大韓民国京畿道楊平郡「親環境農業教育館」にて
参加:180人
(韓国)全国親環境農業人団体・BMW関係者50人
    ヤンピョン郡親環境農業関係者30人
(日本)日本BM協会会員90人
(諸外国)フィリピン、タイ、中国、ベトナムから参加者10人
主催:ヤンピョン郡、(社)ヤンピョン環境農業21推進委員会
主管:アジアBMW技術交流会実行委員会
構成:第1日(13日):歓迎レセプション
   第2日(14日):BMW技術使用事例発表会
   第3日(15日):環境農業現場視察

*京畿道楊平(ヤンピョン)
・ソウルから約60キロメートルほど東に所在する農業。郡の人口8万2000人。面積は道内で最も広い878平方キロメートル。
・ソウルをはじめとする首都圏2,200万人が依存する漢江の、北漢江と南漢江が合流する「水」の里がヤンピョン郡。郡内農家の約半数にあたる4,674農家が環境農業を実践しています。
・環境農業を郡行政の最優先課題として掲げ、国際的信頼度が最も高い、ISOの「環境農業経営部門」と「環境経営システム部門」で世界初のISO14001認証、「公共行政部門」では国内で最初にISO9001認証を受けるなど、環境都市として注目を集めています。

*アジアBMW技術交流会事例発表会での発表一覧
発表1.「ファーマーズクラブ赤とんぼ」環境方針(伊藤幸蔵氏)
発表2.「BMW技術を使ったお茶の無農薬栽培」(村上倫久氏)
発表3.「生活排水を浄化してのエコロジー小農場生活実践」(田中一作氏)
発表4.「BMWの微生物組織とそれらが持つ植物の病に対する効果的作用
     (タイ王国・農業・協同組合省農林部 植物病理学部・微生物分局)
発表5.多様な濃度の生物活性水(BMW)を補充した土壌改良剤で栽培した「バランゴン」バナナの成長と発達(フィリピン・ネグロス州立農業大学)
発表6.「活性水の生産とランドン省の樹木および動物実験適用結果」(ベトナム・ランドン省人民委員会)
発表7.「慶州BM農場の水の分析結果報告」(ファン・ソックァン氏)
発表8.「韓国BMW技術報告」(ソ・ボフン氏)
発表9.「ヤンピョンのBM活性水」(イ・ヒョンボク氏)
*第1回アジアBMW技術交流会写真ニュース(2002.11.13〜15)
アジア6カ国から190人が集まった交流会場。有機農業交流への熱気が感じられました。(13日ヤンピョンにて)
地元の伝統料理研究グループによる、韓国伝統料理のご紹介コーナー(13日ヤンピョンにて)
会場正面に掲げられた交流会の横断幕。大会のテーマは「友好・信頼・共栄」(ヤンピョン・親環境農業教育館にて)
会場内のロビーでは、ヤンピョン郡コーナーも設けられ、親環境農業の取り組みで生産された産品が紹介されました(ヤンピョン・親環境農業教育館にて)
京畿道ヤンピョン郡は、ソウル都市圏2,200万人を潤す漢江(ハンガン)の、北漢江と南漢江が合流する肥沃の地。農業生産者の半数が環境農業に取り組んでいます。
BM技術発表会では、6カ国からBMW技術による農業の取り組み事例が発表されました。写真は、ファーマーズクラブ赤とんぼの環境方針を発表する代表の伊藤幸蔵さん。(14日発表会場にて)
アイガモ農法に取り組む、ヤンピョン郡内有機米の生産地。
農家の庭先では、お正月から来年にかけて消費するキムチの漬込みで賑やかでした。(15日ヤンピョンにて)