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バナナ交流訪タイツアーを実施しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合はこのほど、首都圏コープグループの無店舗事業パルシステムの国際産直バナナ産地である、タイ王国バンラート農業協同組合との定期交流の目的で、連合会と会員生協役職員、生産者・消費者協議会の生産者による訪問団をタイに派遣しました。
 今回、タイを訪問したのは、連合会の若森資朗専務理事を団長とする、連合会と5つの会員生協の組合員と役職員、首都圏コープグループの生産者・消費者でつくる生消協議会の生産者で、14名のメンバーです。
 一行は、10月26日(土)に成田を出発、10月末まで、ペッブリ県のバンラート農業協同組合と、同農協の生産者で組織するバナナ生産者協議会の支部を訪問して友好を深めたほか、昨年7月にバンラート地区に日本から設置した、BM技術を使ったデモプラントの稼動の模様を視察、10月30日には、バンコクにおいてタイ農業・協同組合省協同組合振興局を表敬訪問するなど、精力的に各地を訪問し、現地の関係者との交流を行ってきました。


 首都圏コープ事業連合は、1999年10月より、バンラート農業協同組合との間で「ホムトンバナナ」の民衆交易を開始し、2000年7月には、同農協及びバナナ生産者で組織するホムトンバナナ生産者協議会との間で、産直協定である共同宣言と覚書を調印し、バナナの交易だけに留まらない、日本とタイ両国の人や文化、国境を越えて生産者と消費者がお互いを理解し合いながらの交流をすすめてきました。
 今回の訪問は、先の9月に訪日したバンラート農協からの生産者を中心とした視察団の受け入れに続くもので、組合員がふだん利用しているホムトンバナナの生産の現場をつぶさに視察すると共に、商品に留まらない、日本とタイの民衆同士の友情や文化交流を促進するものとして行われました。


 フェアトレードによるホムトンバナナの供給はこの間、順調に増え続け、2001年度は年間460トンまでに絆を太くしてきました。
 今回のタイ訪問は、フェアトレードによる文字通りの相互交流として、本来の食べ物のあり方だけに留まらず、暮らしのあり方や環境保全への取り組みなど、国境を超えた協同の取り組みの今後の拡大に、大きな期待を膨らませるものとなりました。

首都圏コープ バナナ交流訪タイ視察ツアー(2002.10)関連資料
首都圏コープの国際産直
首都圏コープグループの理念である「共生の価値観に基づく地域との連帯」の考え方を、国際取引や海外との関係にまで発展させた結果、生まれたのが「国際産直」への取り組みです。
 首都圏コープグループでは、食料の国内自給率向上を目指すとともに、すべての原料や食品が国内で調達できない現状を踏まえ、安全で確かな国際提携商品の開発を国際提携基準に基づき行っています。
 また、生産国の天然資源の枯渇や環境破壊を招くことがないよう配慮し、フェア・トレードの視点に立って、生産地域との連帯をすすめています。首都圏コープグループでは、「パルシステム国際産直及び国際提携開発基準」を設け、公正で秩序ある輸入を行っています。


タイ・バンラート農協との協力
 タイはマレー半島の中央部に位置し、広さは日本の約1.3倍、熱帯モンスーン気候です。人口は5000万人強、東南アジアでは経済的にも枢要な位置を占めています。バンコク周辺を除いては基本的には農業国。バンラート農協は、バンコクから250km南に下った田園地帯にあり、多くが米づくりをしていますが、その一部でバナナを無農薬で栽培しています。

バンラート農協と生産者組織
 バンラート農協は組合員6千人強、タイでも最大の農協組織です。農協内の自由市場も活発で、生産者の立場に立った活動に、タイ農業協同組合省などの指導を受けて成長しています。
 2000年7月、首都圏コープ事業連合は、バンラート農協、バンラート農協・ホムトンバナナ生産者協議会と共同宣言と覚書に調印し、無農薬バナナの取り扱いを開始しました。
 生産者協議会は6つの地域部会で構成され、年間を通じて栽培方法の研究や出荷を行っています。バンラート農協は、品種改良や農法の改善にも積極的で、既に2ヶ所の実験圃場を整備すると共に、堆肥センターの設置などに取り組んでいます。