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全農パールライス埼玉工場 米流通確認会を開催しました 目次に戻る

 首都圏コープ事業連合は12日、埼玉県久喜市の全農パールライス東日本株式会社 埼玉久喜工場において、「全農パールライス埼玉工場 米流通確認会」を開催しました。

 首都圏コープ事業連合では、安全な農産物づくりを生産者、消費者が一緒にすすめるものとして、「環境保全型農業推進会議」を中心に、農薬削減、資源循環・環境保全型農業の実現、自給率向上をめざす有機農業を主流とした農業への転換をめざして活動を行う一方、食の安全の確保に向けて、生産方法、履歴、肥・飼料の安全性、流通経路を消費者参加により確認する「公開確認会」の運動をすすめています。
 1999年より、全国25の産直産地で公開確認を行ってきましたが、今回の米流通確認会は、これまで行ってきた産直産地ばかりでなく、産地でつくられた産直米の流通経路を対象に、文字通り、産地から消費者をつなぐトレーサビリティがきちんとつくられているかを確認するものとして開催されました。

 会場となった久喜市樋の口の全農パールライス東日本 埼玉工場には、新潟、山形、秋田、岩手、千葉など、首都圏コープグループの主要米産地の生産者、会員生協の組合員、役職員、米流通に携わる関係者のほか、他生協からもご参加をいただき、全体で82名が参加、首都圏コープグループの公開確認会への高い関心が寄せられました。

 首都圏コープ事業連合の若森資朗専務理事は挨拶のなかで、「公開確認の取り組みは、産地だけの確認会では不十分、産地から食卓までのトレーサビリティを確立する上では、流通についてもきちんとその中身を確認していくことが大変重要であり、今回の開催となった」と、今回の米流通確認会を位置づけについて述べました。
 続いて挨拶に立った首都圏コープ事業連合商品活動委員会の増田レア委員長(東京マイコープ理事長)は、「首都圏コープ事業連合の公開確認会が、産地、圃場から、流通にまですすんできました。何より生協組合員自ら参加してすすめられてきた意義は大きい」と力強く語り、今回の米流通確認会に対して、産地との交流のなかで培われてきた組合員の信頼にどう応えるか、また、生協組合員一人ひとりにとっては、公開確認会と共に、農業の現場をどのように知っていくかも確認していきたいと、課題を述べました。

 開会に先立ち、参加者は精米工場の視察を行い、玄米の荷受けから精米・精選、軽量・包装・出荷の各工程を視察、午後に行われた確認会では、工場側より、工程ごとの作業手順に沿って説明が行われ、あわせて資料、記録が公開されました。
 この間、食の安全を揺るがしている一連の産地や表示の偽装では、米も産地表示偽装や混米の事件が明らかになったばかりであり、監査人や会場に参加した生産者、生協組合員の関心も高く、流通段階での精米処理について、熱心な質疑が交わされました。
 生産者側の監査人の一人である、JAささかみの石塚美津夫さんは監査所見の発言のなかで「産地、米卸、消費者の三者が一堂に会する公開確認会は初めてであり、この取り組みを、これからさらなる生消提携の強化に結び付けていきたい」と、今回の米流通確認会の意義を語っていました。

全農パールライス埼玉工場 米流通確認会(2002.10.12)
各工程順に工場内を視察する参加者(10月12日、全農パールライス埼玉工場にて)
公開監査人が、開示された資料を点検(10月12日、公開確認会場にて)
産地から入庫した玄米の荷受けから玄米精選、精米、包装出荷まで、一連の工程を確認しました(10月12日、公開確認会場にて)