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台風21号による農産物被害情報(続報2)
〜10月7日時点の被害総額と有機農法ギルド台風被害報告〜
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2002年10月7日
生活協同組合連合会
首都圏コープ事業連合

 関東・東北地方を襲った、台風21号で大きな被害にあった各産地の被害状況についての続報をお知らせします(2002年10月7日現在)。


 これまでに判った首都圏コープグループ関連の取引産地の被害総額は、約5億6000万円にのぼっていることが報告されています。詳細は下記をご覧ください。

千葉県
■佐原農産物供給センター
ハウス施設の倒壊、野菜全般の倒伏、塩害など(被害額:約1億2000万円)
■農事組合法人和郷園
大根、キャベツの塩害、ハウス施設の倒壊など(被害額:約1億円)
■農事組合法人 村悟空
パセリ、ブロッコリー等塩害、ハウス施設の倒壊など(被害額:約1億円)
■サンドファーム旭
キュウリ、ミニトマトなどのハウス施設の倒壊(被害額:約2000万円)
■JAちばみどり海上支所
大根、レタス、白菜などの冠水と塩害(被害額:約500万円)
■(有)八街産直
トマト、ミニトマト施設の全壊、小松菜、ほうれん草など冠水(被害額:約6500万円)
■農事組合法人 有機農業菱田の会
葉物野菜の一部が出荷不能に(被害額:約1000万円)

茨城県
■JAつくば市谷田部産直部会
ねぎ、なす、小松菜、ピーマンなど野菜全般の倒伏(被害額:2000万円)
■茨城産直センター
トマト、小松菜、ルッコラー等のハウス施設倒壊(被害額:約2500万円)
■つくば有機研究会
ねぎ、人参、大根、キャベツなどが吹き飛ばされる(被害額:約500万円)
■有機農業 ギルド(千葉県分含む)
ハウス施設の倒壊、葉物など有機野菜の倒伏(被害額:約3400万円)
■常総センター
ねぎの倒伏 レンコンの葉が飛ばされる(被害額:約500万円)
■北浦しゃも農場
下川辺農場、川崎農場などで鶏舎の倒壊が発生

山形県
■天童道満果実同志会
ラフランス、りんごなどの落下、果樹の倒伏(被害額:約1200万円)


 今回、大きな被害を被った、茨城県「有機農法ギルド」(茨城県行方郡北浦町ほか)より、被害の状況について情報が寄せられました。

有機農法ギルド台風被害報告

おはようございます。

おとといの台風についての非公式なご報告をいたします。
もう言葉もない、というかんじでしょうか。
台風の翌日はもうなにか「魔物が去った後の虚脱」を味わいました。
あまりにものすごい自然の破壊力を見せつけられると、その直後は一種の心理的な虚脱になるようです。

ご承知のように台風東側にあたった、私たちの産地、千葉県東庄、富里はまるで巨大な手でなぎ払われたような被害をだしました。
富里グループにおいては約2ヘクタールのハウスが倒壊、圧壊しました。
飴のように曲がったパイプ、塩害のために一面に茶色のキャベツ畑。もう声も出ません。被害総額は計算できないほどです。
越川さん、山崎さん、杉本さんなどのハウスは完全に破壊され、秋作、冬作の大根、葉物はほぼ全滅。
越川さんはご自身が去年の事故でリハビリをしている上に、奥さんが入院中、しかも区長としても部落全体の復旧にもあたらざるをえず、復旧のめどはもうまったくわからない状況です。
東庄の木内さんの畑には文字通り「塩」(潮)が降り、大根はもう一面枯死。今後この潮をど除去するのか見当もつかない状況です。
市川さんの畑は水没し、作付けた4反の里芋が水没。緊急に収穫しないと完全に腐ると思われます。
また、北浦においてもコアのハウス群が被害を受け、玉木さんのハウスが8割全滅など大きな被害がでました。

また、露地においても平均20メートル、最大40メートル〜50メートルで振り回されたために、根の痛みが激しく、また翌日からの高温多湿が災いして、病気が拡がりつつあります。
多分今月の下旬、来月からの作柄に1カ月以上の遅れを出すのは必至だと思われます。
また、被災者が被害の全容もまだ掌握仕切れていないのが現状ですので、被害の実態が見えるのは来週になることでしょう。

幸いにも台風の西側だった栃木地区は全く無事でした。今回、唯一無傷な地区となりました。

かくして、私たちの産地は徹底的に破壊されました。
対策はいろいろと立てましたが、まぁもう「元気一発、いちからやり直しだ!」と肝を据えるしかないですね。

昨日も夜遅くまで緊急対策会議をしました。
結局、これからはひとつにいかに生産者を支えるか、今ひとつは4000を超える有機ボックス注文をどう堅持するのか、が焦点です。
来週早々に事後対策をジーピーエスと協議に入ります。

このような惨状に対し、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。(10月4日)