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タイ・バンラート農協から生産者が来日 目次に戻る

 首都圏コープグループの無店舗事業パルシステムの国際産直バナナ産地である、タイ王国バンラート農業協同組合より生産者をはじめ5名の皆さんが16日に来日しました。
 今回来日されたのは、農業・協同組合省協同組合振興局ペップリ県事務所担当官の、スワン・ミーホックウォンさんを団長とする、バンラート農協職員とバナナ生産者の方々です。

 首都圏コープ事業連合は、1999年10月より、バンラート農業協同組合との間で「ホムトンバナナ」の民衆交易を開始し、2000年7月には、同農協及びバナナ生産者で組織するホムトンバナナ生産者協議会との間で、産直協定である共同宣言と覚書を調印し、バナナの交易だけに留まらない、日本とタイ両国の人や文化、国境を越えて生産者と消費者がお互いを理解し合いながらの交流をすすめてきました。

 フェアトレードによるホムトンバナナの供給はこの間、順調に増え続け、2001年度は年間460トンまでに絆を太くしてきました。
 今回の来日は、生産されたホムトンバナナの日本での流通を実際に確認すると共に、日本の消費者の声を持ち帰り、品質の一層の改善など今後の生産活動に活かすこと、さらには、循環型農業に取り組む、日本の生産者とも交流を深める目的で実現しました。

 一行は、首都圏コープグループの無店舗事業パルシステムの集品ラインをはじめ、大宮中央青果市場のバナナ追熟施設を視察し、ホムトンバナナ流通の現場をつぶさに確認すると共に、茨城県内の農業生産地や堆肥プラントなど循環型施設の視察をしながら、17日には、水戸市の生協ハイコープを訪問、生協組合員や役職員と交流を深めました。

 今回来日したバンラート農業協同組合職員のバンポット・クリンチュンさんは、「タイと日本との国境を越えた友情を築きあげることを願っている。タイでは農業生産の理論面で不足しており、短い期間のなかで日本農業から、知識、技術を持ち帰り、タイ農業に生かしたい」と、視察の目的を力づよく話しました。

 一行は18日、茨城県内のBM有機農法に取り組む生産地を視察した後、東京都内に入り、19日には東京マイコープで、パルシステムでのホムトンバナナの生協組合員への配送の模様を視察するほか、組合員・役職員と交流を深め、21日に帰国する予定です。

タイ・バンラート農業協同組合訪日視察団来日(2002.09.18)関連

首都圏コープの国際産直
 首都圏コープグループの理念である「共生の価値観に基づく地域との連帯」の考え方を、国際取引や海外との関係にまで発展させた結果、生まれたのが「国際産直」への取り組みです。
 首都圏コープグループでは、食料の国内自給率向上を目指すとともに、すべての原料や食品が国内で調達できない現状を踏まえ、安全で確かな国際提携商品の開発を国際提携基準に基づき行っています。
 また、生産国の天然資源の枯渇や環境破壊を招くことがないよう配慮し、フェア・トレードの視点に立って、生産地域との連帯をすすめています。首都圏コープグループでは、「パルシステム国際産直及び国際提携開発基準」を設け、公正で秩序ある輸入を行っています。

タイ・バンラート農協との協力
 タイはマレー半島の中央部に位置し、広さは日本の約1.3倍、熱帯モンスーン気候です。人口は5000万人強、東南アジアでは経済的にも枢要な位置を占めています。バンコク周辺を除いては基本的には農業国。バンラート農協は、バンコクから250km南に下った田園地帯にあり、多くが米づくりをしていますが、その一部でバナナを無農薬で栽培しています。

バンラート農協と生産者組織
 バンラート農協は組合員6千人強、タイでも最大の農協組織です。農協内の自由市場も活発で、生産者の立場に立った活動に、タイ農業協同組合省などの指導を受けて成長しています。
 2000年7月、首都圏コープ事業連合は、バンラート農協、バンラート農協・ホムトンバナナ生産者協議会と共同宣言と覚書に調印し、無農薬バナナの取り扱いを開始しました。
 生産者協議会は5つの部会で構成され、年間を通じて栽培方法の研究や出荷を行っています。バンラート農協は、品種改良や農法の改善にも積極的で、既に2ヶ所の実験圃場を整備すると共に、堆肥センターの設置などに取り組んでいます。