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「パルシステムに輸入牛肉が無いのは何故ですか?」 目次に戻る

この間、生協の組合員さんから「パルシステムに輸入牛肉が無いのは何故ですか?」とのお問い合せをいただきました。日本国内でも感染が確認されたBSE(狂牛病)問題、最近では連日報道されている雪印食品の「牛肉偽装」問題と、食の安全や信頼を揺るがす事態が続くなか、出荷される肉牛についての全頭検査が始まってからも、国内産肉牛への不安を感じている組合員さんからの率直なご質問として受け止めました。いただいたご質問に対し、首都圏コープグループの牛肉の取扱いについて、お答えします。

「パルシステムに輸入牛肉が無いのは何故ですか?」


 私たち首都圏コープグループは、首都圏1都5県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・山梨)、9つの地域生協で構成している生協グループです。
現在、7つの生協で「パルシステム」の供給事業を行っており、毎週、約40万世帯の個人利用・グループ利用組合員の皆さまに商品をお届けしています。

 私たちは、ご質問のように輸入牛肉の取扱いは行っておりません。生協は、安全なもの、安心して食べられる食品を手に入れたいという、多くの人たちの願いで始まりましたが、私たちは現在も「安心して食べられる、安全な食品」、「誰がつくったかわかる食品」を大切に、産直による商品の供給を行っております。

 食は、私たちが生きていく上での大切な問題ですが、ご承知のように日本の食料自給率は40%を割り(カロリーベース)、誰がつくったか素性がわかる安全な食品を手に入れることは難しい状況です。
 私たち首都圏コープグループは、食料の自給と安定、食の安全をめざしながら、持続可能な農業(畜産業)を応援しています。
基本的に国内で取れるものは、国内産を利用し、日本の農業(畜産業)を守り育てる生協事業を行っております。

 お肉については、産直肉を食べ続けることが、日本の農業と環境を守るという考え方で、輸入牛肉の取扱いを行っておりません。
畜産農家の減少は、いざという場合の食料の確保や、有機農業のための完熟堆肥不足などの問題につながります。私たちは、国内での産直をとおして日本の農業を守る、農業と畜産をリサイクルシステムのなかに取り込んだ「有畜複合経営」で、環境との調和を図った生産を応援しています。

 雪印食品の問題、あるいはBSE(狂牛病)に関するニュースが連日報道され、食の安全性や信頼に対する許すことのできない行為や事態に、組合員の命とくらしを守る生協として強い憤りを覚えます。
 昨年来、日本国内でのBSE(狂牛病)発生が確認されたことは、産直運動をすすめる私たちにとっても大きな危機として受け止めています。生協組合員の皆さまをはじめ国民の不安が増す一方、畜産生産者も生計維持の危機、産業としての日本の畜産業の危機に瀕している実状です。

  私たち首都圏コープグループは、こうした事態に対して直ちに狂牛病の原因として疑われる肉骨粉について、すべての産直産地の飼料調査(遺伝子検査・顕微鏡検査)を行う一方、食肉の全頭検査以降、消費者の不安が大きい「特定危険部位」の処理について食肉処理場を視察し、狂牛病対策強化を求めて、国(農水省・厚生労働省)、地方自治体への要請行動を行うなどの活動を続けております。
 こうした取り組みは、ご利用の会員生協から組合員の皆さまにお知らせしておりますが、すべての組合員の皆さまにご理解いただくためには、まだまだ活動が不足していると存じております。

今後は、2月2回供給(2月11日からお届け分)でご案内しておりますように、国内の畜産生産者を応援する企画に取り組んでいくと共に、組合員の皆さまには、これからも必要な情報を逐次お伝えするよう、努力して行く所存です。


 以上、長文ですが、私たち首都圏コープグループの取扱い商品、生協事業の考え方をご案内させていただきます。
尚、生協は、全国それぞれの地域で、多くの地域生協が事業と活動を行っておりますが、ご質問いただきました輸入牛を取り扱っている生協もございます。以上は、私たち首都圏コープグループの考え方としてご理解を頂戴できれば幸いです。

買い支えることで生産者を応援しましょう!パルシステム2月2回「産直生産者応援企画」を実施

出荷頭数が激減し、生産者は大変厳しい状況です。畜産農家を守る取り組みを、ぜひ、応援してください!
この1月、首都圏コープ十勝圏交流協議会(生産者ほか8団体)の『第一回十勝まるごとツアー』を実施、首都圏コープの牛肉の産地、北海道十勝地方を組合員が家族で見学してきました。


1月25日から27日まで、「首都圏コープ十勝圏交流会」の第1回十勝まるごとツアー」を開催。組合員親子9家族を含む42名が参加しました。 首都圏コープ産直牛の指定産地、北海道上士幌町の「薄農場」は肉牛の生産を始めて30年。現在、約2,000頭の肉牛を飼育しています。

薄農場では、肉骨粉は初めから使用せず、健康な牛を育てるため、自家栽培したトウモロコシやじゃがいもの澱粉糟を与えるなど、安心できる肉牛づくりに、生産者の皆さんが頑張っています。 「生産者の立場がよく分かり、消費者のあり方に問題提起してくれたと思う」...BSE(狂牛病)問題と闘う産地を訪問した組合員さんの声でした。