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牛海綿状脳症(BSE)の疑いのある牛の発生に関する報道【狂牛病報道】について -続報− 目次に戻る

首都圏コープ事業連合商品統括本部

2001年9月11日、農水省よりプレスリリースされた千葉県疑似牛海綿状脳症に関して、続報をお知らせいたします

1 首都圏コープの商品について
(1)生協の商品に係わらず牛乳・乳製品・牛肉全般的に、安心です(世界保健機構(WHO)見解)。
狂牛病(BSE)の原因とされるプリオンは脳や骨髄には含まれていますが、牛乳や食肉には含んでいないからです。

(2)生協の産直牛肉については飼料を確認し、BSEに関係する原料は使用していません。
産地について:首都圏コープの牛肉産地はノーザンびーふ(北海道)
       米沢郷牧場(宮城県山形県)
       こんせん牛(北海道)
       薄農場(北海道)の4産地です。

(3)生協の牛乳については産地がはっきりしております。
牛乳の産地は、以下の通りです。

「こんせん72」 北海道根釧地方
「うしさんのおおちち」
「COOP低脂肪乳」
[HTSTCa低脂肪乳]
埼玉県秩父およびその隣接地域
「ノンホモ低温殺菌牛乳」 神奈川県津久井郡


(4)牛を由来とした原料を使用している加工品については、すで調査済です。
今年3月に各お取り引き先に商品に使用している牛由来の原料調査を依頼し、6月までに集約しました。欧州産などについては、すでに報告させていただいているように2000年12月に農水省が輸入停止を行っています。
また、これまで国産につきましても牛海綿状脳症(BSE)発生の事例はありませんでした
今回の疑わしいとされる牛につきましては、すでに処分されており一緒に飼育されていた牛を隔離し市場流通出来ないようにしています。
加工品につきましても安心してお召し上がり下さい。

(5)日本での狂牛病に関する検査体制

家畜伝染病予防法(農林水産省所管)に基づく臨床検査やと畜場法によると体臨床検査を行っています。また、食品衛生法の第5条に特定疾病にかかった獣畜の肉等の販売等を禁止していますが、厚生労働省令を改正し、特定疾病に「伝染性海綿状脳症」を追加しています。
上記検査体制から、農水省は96年度から00年度まで、何らかのBSEに似た症状のあった2歳以上の牛1210頭の再検査をしていますが、BSEが疑わしいと出たのは今回が初めてでした

2 今後の対応と情報の伝達について
生協組合員様への危険性の排除と商品の安全性確保および正確な情報のスピーディな公開の立場から、今後も情報を逐次お伝えしていきます。

3 疑似BSEが発生した農家の素牛(子牛)導入先が北海道である旨、北海道庁が12日付けでプレスリリースしました。
詳細につきましては、今後分かり次第お知らせ申し上げます。

■参考

*狂牛病について(日本経済新聞抜粋)
狂牛病は学問的には「牛海綿状脳症」と呼ばれる。病気にかかった牛は、脳に小さな穴が沢山開き、運動神経の障害を起す。1986年に英国で第1号が報告された。羊にも狂牛病と同様の障害を起す病気がある。百年以上前から知られているスクレイピーである。狂牛病は、この病気にかかった羊の脳や臓器の一部がまじった飼料を牛に与えたために発生したとされている。

一般に、動物から動物へ感染する病原体は細菌とかウィルスであるが、狂牛病には生命体の関与は見られず、「プリオン」と呼ばれる生命を持たないタンパク質が病原体である。牛も羊も、そして人間も実はこの「プリオン」のもとになる「プリオンたんぱく質」をもともと体内に持っている。もちろんそれ自体は、生体内で何の病原性も持っていない。しかし、その構造の一部が変り、「プリオン」と呼ばれる別のタンパク質に変身すると脳神経系や脾臓などに集積し病原性を持つようになる。以上のように体内にもともとあるプリオンたんぱく質がプリオンに変身することが、病気の引金になっている。牛の場合はこれが狂牛病であり、羊ではスクレイピー、人間では主に高齢者にみられ百万人に一人の割合で発生するクロイツフェルト・ヤコブ病である(英国では、高齢者にしか発生しないはずのヤコブ病が若齢者にも発生したため、狂牛病が感染したのではないかとパニックになった。)。

ここで問題なのは牛や羊のプリオンが人間に感染するのかどうかであるが、プリオンたんぱく質もプリオンもその構造は動物の種類が異なると少しずつだが違っており、異種間での感染が起りにくい事は、詳細な動物実験から実証されている。一般に種が離れるほど感染が起りにくくなる。牛と羊の間で感染が起る事は確かだが、牛から人間に感染するかどうかについては今後の研究を待たねばならない。