Sanchoku Action

原木を使って
里山を再生させる

しいたけ栽培には、おがくずなどを固めた「菌床」による方法と、「原木」を使う方法があります。原木栽培しいたけは重い原木を扱い、栽培に手間と時間がかかるため、その生産量は減少しています。それに加えて、まきや炭といった用途でも森林資源は利用されなくなっており、「里山」が荒れてしまうことが問題になっています。

パルシステムでは、原木栽培のしいたけの供給に30年以上こだわってきました。原木を活用することは、水源地でもある「里山」を守ることにもつながります。2011年の原発事故後には、それまで中心を担ってきた福島県産の原木が利用できなくなりましたが、他県の原木を使うことで供給を続けています。2013年には、若手生産者が中心となりNPO法人「里山再生と食の安全を考える会」を結成。福島県内の里山を植樹で再生する活動も始まっています。

しいたけの原木栽培に取り組む産直産地、JAつくば市谷田部産直部会の若手生産者たち (茨城県)
しいたけの原木を伐採した後の切り株からは、再び芽が出て森が再生します