Sanchoku Action

海外産地の環境や
くらしを守る

食のグローバル化が進むなか、世界各地で効率を優先する食料生産が行われ、生産地では環境破壊や貧困といった問題が発生しています。そうしたなかパルシステムでは、国内の産直産地と同様に海外の産地とも「産直協定」を締約。約30年にわたって、地域の環境や人びとのくらしに配慮した食料生産を広げてきました。

たとえば『エコシュリンプ』は、東南アジアでマングローブ伐採や水質汚染などの問題を起こしていた集約型養殖えびの消費に対し、環境に負荷を与えない持続的な消費のあり方をめざして始まりました。インドネシアのジャワ島東部・スラウェシ島南部で、自然環境と調和したえびの粗放養殖を営む生産者とのつながりを通じ、養殖環境の保全運動を進めています。

また、『エコ・バナナ(バランゴン)』は、貧困状態となっていたフィリピン・ネグロス島住民のくらしの支援・自立に貢献。化学合成農薬を使用しないバナナ作りの普及は、環境を守り、生産者や消費者の健康を守ることにつながっています。

『エコシュリンプ』が育まれるのは、インドネシア伝統の広大な養殖池。自然に近い環境のなか、稚えびは池に棲息する生きものを食べて育ちます(撮影:広河隆一・DAYS JAPAN)
バランゴンバナナの産地で行われた公開確認会(フィリピン)。国内の産直産地と同様に、組合員の代表が畑を訪れ、生産者といっしょに栽培方法を確認しました