優子かあちゃん産地だより

お見合い結婚で青谷家に嫁いでから農業を始めたのでもう21年目。実家は私が幼稚園までは兼業農家だったし、元来自然や、土いじりや花を育てるのが好きなので、朝が苦手なのが心配だった以外は不安はなかったです。子どもが生まれてからは、農業半分、子どもの用事半分と、少しずつ外に出る機会が増え、現在は、婦人部の会長や子どもが小さいころお世話になった鼓笛隊の責任者などで、毎日飛び回っています。鼓笛隊は、単なる習い事ではなく、練習を通して心を育てるという目的を持っていて、20歳になった娘も、ここで成長できたと思います。忙しいけれど充実した毎日ですが、家族みんなの協力があるのでできると感謝しています。
7月には県の農業士の認定を受け、2週間ほどヨーロッパ研修に行ってきました。農業士は農業を活性化させるため地域のなかでいろいろな活動をつくり出していく仕事ですが、自分のためにもなるし勉強にもなるし、がんばりたいと思っています。
茨城産直八千代支部の婦人部の会長もやっています。メンバーは、40代前半から70代までの25人。毎月定例会を開いていますが、和気あいあいでとってもにぎやかです。2004年11月に、パルシステムのりんご産地、アップルファームさみずの山下さんのところにみんなで行ってきました。婦人部の活動について交流し、とても有意義な旅でした。今年は、生消協主催の女性生産者交流会の開催責任産地になっているので、昨年の責任産地の山形のかあちゃんのところへ勉強に行ってきます。このようにパルシステムの女性生産者同士の交流もどんどん広がっているんですよ。
6月の「メロン・トマト祭り」につづき、7月の「メロン・スイカ祭り」もなんとか無事に終わり少しほっとしています。300人からの組合員さんを受け入れることと、開催予定日に収穫時期がうまく合うかなど、かなり気を遣うこともあって大変ですが、この交流を通して私たちも栽培や収穫の大変さを知っていただけるし、組合員のみなさんも誰がどんな風につくっているかわかる。そんなふれあいを私たち生産者もとても楽しみにしています。
いま興味があるのはグリーンツーリズム。私は自宅を開放して、一緒に料理を作ったり、団欒したりする、そういうのが理想です。まず実験で(!?)、娘のお友達に料理を教えたり、作って一緒に食べたりしてみようかなとひそかに考えています。いつ実現できるかはわかりませんが、夢は持ち続けたいと思います。