美菜かあちゃん産地だより

5月は、田植え前の一年で最も忙しい時期です。私は、稲の苗管理を担当しています。今年は天候が悪く、寒い日が続き、苗の生育も遅れていて少し心配していましたが、この頃天候も回復し、5月14日から田植えを行いました。
稲の有機栽培は、種の準備から育苗までがひとつの難関でしたが、プール育苗を導入してからは安定しました。本田では、病害虫よりも雑草との闘いが主です。夫が除草機を改良したりと工夫していますが、最後は手取り。だんだんコナギが増えてきました。苦労はしますが、環境にも良く、また喜んで食べてくれる人がいるのでがんばっています。夫の両親も年をとり、その分私も主体的にかかわるようになりました。農業は米価の下落が心配です。これ以上、下がらないことを願っています。
子どもは中学1年生で、勉強やクラブ活動などまだ慣れない様子。学生服を着るとおとなになったように見えますが、この間まで小学生。ついつい言い過ぎてしまいます。夫の両親も70歳を過ぎました。まだまだ、仕事に趣味にと元気ですが、老後のことが漠然と気になります。
今年、大潟村の若妻会の体育部長を引き受け、バレーボールやボーリング大会を企画する予定です。オーリア21では奥さんたち(8名)の交流も時々行い、いろいろな話をします。それぞれ悩みはありますが、話すことで気が楽になり、そういった繋がりを大切にしていきたいと思います。
農作業は大変ですが、パルシステムのみなさんとの交流が楽しみでもあり、励みです。オーリア21では子どものファームステイを毎年実施し、農作業体験や田んぼの生きもの観察、海水浴、バーベキューなど、私たちも楽しんでいます。今年はどんなお子さんが来るのか楽しみです。今後とも生産者と組合員さん、職員のみなさんとの交流を大切にしていきたいと思います。
〈産地紹介〉
オーリア21はもともと、コープやまなしとの交流が深く、『あっこちゃん』という独自米も作っています。若い生産者が多く、パルシステムへは、オーリア21と花咲農園との集合体である「大潟村産地会議」として米を出荷。大潟村は有機栽培にも適しており、パルシステムの予約登録米のふーど米の約3分の1はこの産地の米。公開確認会もすでに行われています。