 |
パルシステムの産直産地、熊本県のマルタ有機農業生産組合では、「みかんの味がまずくなった」「土がかたくなった」「何かおかしい!」と、有機栽培への道を歩き始めて30年。農業は土作りが基本。単に農薬・化学肥料の使用を減らすだけでなく、日々食べるものだからこそ「味」にこだわった栽培を主眼に生産しています。
マルタ有機農業生産組合(熊本県) 鶴田ほとりさん
15人の社員をまとめる(有)鶴田有機農園の社長。東京にいるマルタ有機農業生産組合の代表を務める夫、志郎さんの留守を守っています。柑橘類15種を作っています。まわりに廃園が増える中、それを引き受け規模拡大し、農業をやりたい若者の受け皿づくりをやっています。

 |
はるかオレンジ、砂糖(ミカンと同量) |
 |
1. |
皮を薄く切ります。身を袋から取り出します。 |
2. |
水をたっぷり入れたなべで、皮と袋を水煮し(10~15分くらい)流水でさらします。(苦味をとるため。苦味が好みの方はこの時間を短くして) |
3. |
はるかオレンジの身、皮、袋をなべに入れ、それと同量の砂糖(好みで調整)を3回ほどに分けて入れ、しゃもじで素早くかき混ぜながら煮詰めます。
※砂糖を分けていれるのが、やわらかく仕上げるコツ。
※はるかオレンジは日向夏から生まれた新品種で、甘みが強いのが特徴です。マーマレード、ぜひ作ってみてください。 |
|

日本人の体に合ったもの、もっと見直し、もっと食べて!
女性社長という立場…「家庭と仕事の両立、大変じゃないですか?」の問いに「大変です(笑)。手抜きしたいなーと思うときもあるけど、出来合いのおかずは食べない。やっぱりおいしくないもの」と鶴田さん。「みかん畑から帰るときに夕飯のおかずを採って帰るの。たけのこ、たらのめ、よもぎ…あとは近くの海で採ったわかめやひじき、うちで作っているみかんや野菜と交換にもらう獲れたての魚で夕飯です」。魚屋さんの魚を出すと「お母さんおいしくない!」と子どもたちがいうとか。「我が家の料理は畑を耕し種をまくところからはじまっている。これって究極のスローフードね。私達東洋人は穀物民族であることを忘れないで、昔ながらの食生活を見直してほしい。特に若い人には、私たちの“気”のこもった有機のものをたくさん食べてもらいたい」と語ります。 |
 |