サンドファーム旭の若いメンバーともっと知り合いになって、農業のこと、自分たちのこと、趣味や気になっていることなど、話がしたい。将来は青年部みたいなものがつくれたら…と思います。 「後継ぎという勝手に敷かれたレールに抵抗があり、美容師とか服飾関係のようなカッコいい仕事がしたい」と思っていた青年が、23歳のときに出した決断は? 今回は、(有)サンドファーム旭の若手、斉藤雅通さん(26歳)の心の変遷、そして、農業への熱き夢に迫ります。 斉藤 雅通さんより
そうしたら、そこには農家の人たちがガソリンを入れによく来るんです。僕の親父くらいの年配者だけでなく、僕くらいの若い人もいて、そのとき、「けっこう若い連中も農家やってるんだ、がんばってるんだ」って思いました。世間話とかしながら、だんだん「僕もやってみよっかな」という気になっていったんです。それが23歳の2月ころで、4月には親に「やろっかな」と伝えました。それまでは親とはあんまり話もしたことがなかったのですが、なんとなくうれしそうな感じでした。 それから僕の修行!?が始まりました。僕の家はミニトマトが主で、1年を通して1450坪くらいのハウスで栽培しています。まずは、手入れのしかたの勉強。いくつもやり方があって、まあ、ひととおりは覚えたのですが、教わったことをそのままやってもだめですね。木の状況や環境や、その他もろもろのことに対応し、応用できないといい実はつくれず、まだ日々勉強中です。また、手入れ以外にも、農家の仕事として大事なのが、土づくりと見極めや判断。最初のうちはいっぱい、いっぱいであまりわからなかったのですが、これに気づいてからは、さらに大変さを実感しているところです。 サンドファーム旭には、僕のように20〜30歳代の2代目が9人くらいいるのですが、みんなで集まることもないため、名前と顔とつくっているものは知っていても、一人ひとりの人間自体をあまり知らないというのが現状です。今後は、パルシステムを通してほかの産地と築けている関係やつながりを、サンドファーム旭の若者のなかでもつくっていけたらと思っています。組織で集まったメンバーだし、これからいっしょに後を継いでいく仲間たちなので、もっと仲良くなりたいし、どんな考え方や思いを持っているかも知りたいです。自分たちの親が創設し築いてきたものを壊すことは絶対したくないので、近いうちにみんなで集まる機会をつくりたいと思っています。 いちばんありがたいのは、パルシステムにかかわっていることで、ほかの生産者のみなさんと出会い、交流や勉強をする機会がもらえることです。 僕はせっかくの機会なので、思いっきり知り合いになろうと思っています。つくっているものは違っても、話を聞くだけでも自分のためになります。 「あー、俺全然がんばってない!」と思い知らされることもしばしばですが、これからもどんどん参加してせっかくできたつながりを深くしていきたいと思います。 |
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作業中の斉藤さん
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農業の先輩達から 金谷 雅幸さん![]() |
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料理するのが好きで、たまに作ります。ミニトマトのパック詰めをしていると、出荷できないクズものがけっこう出るので、それでトマトソースを作り、スパゲティとかハヤシライスとかで使います。ミニトマトは糖度が高いので、トマトの凝縮した味が出るような気がしてます! 一度お試しあれ! |
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