東北・関東の産地から供給されている青果や畜産物などについてのお問い合わせを多数いただいています。規制値を上回る検査結果が出たときだけ報道されることから、東北・関東の農畜産物は放射能に汚染されているという印象をお持ちの方も多いのですが、実際には原発事故の影響で放射能汚染が発生した多くの食品で4〜5月には放射能レベルが減少してきています。以下に、パルシステムの産地がある県を中心に、農畜水産物の最近の汚染状況について、厚生労働省のデータを元にまとめましたので参考にしてください。なお、最近になっても放射能汚染が確認されている茶葉やタケノコ、水産物、今後収穫されるようになる果物や根菜などについては、パルシステムとしても今後の情報に留意します。
(8月8日更新)
● 農林水産省は放射能汚染の高い農地(5000ベクレル/kg以上)では作付け制限を行なっていますが、今年度産米の出荷前に放射能検査を行なうことにしています。日本土壌肥料学会のまとめでは、土壌から白米へのセシウムの移行率は0.2〜1.2%程度とされています。
● パルシステムでは産地の土壌検査を進めています。また出荷前に北海道・東北・新潟・関東の全産地について玄米検査(一部稲の状態での検査)を行ないます。
パルシステムの2011年産米の自主検査について(PDF)
葉菜類、花蕾類 (8月29日更新)
● ほうれん草や小松菜など、多くの葉菜類は、3月に原発から放出された放射能により一時高い汚染が見られましたが、その後、汚染は減少しています。現在は検出限界に近いレベルになっている作物が多くなっています。
右のグラフをクリックすると以下の品目もご覧いただけます。
ほうれん草(福島、群馬、千葉、茨城)、アスパラガス(福島)、キャベツ(茨城)、小松菜(茨城)、水菜(茨城)
果菜類、果物類 (8月29日更新)
● トマト、キュウリなどの果菜類では放射能レベルが比較的低くなっています。
● 果物類では、3月頃開花していたものなどに若干の汚染が見られますが、比較的高い福島産の一部果物でも概ね暫定規制値の1/5以下となっています。
右のグラフをクリックすると以下の品目もご覧いただけます。
キュウリ(福島)、トマト(栃木、福島)、モモ(福島)
根菜・いも類・タケノコ (8月29日更新)
● 根菜類、いも類の汚染は低い状態が続いています。福島県のごく一部のじゃがいも(馬鈴薯)などでセシウムが検出されましたが、概ね50ベクレル/kg以下になっています。なお、3〜5月に福島産カブでやや高い放射能が検出されていますが、葉つきで検査されたためです。
きのこ・その他 (8月29日更新)
● きのこにはセシウムを吸い上げやすい性質がありますが、菌床や原木が汚染されたり3月に外に出していたりしていなければ汚染は起こりません。福島産などの露地栽培原木しいたけの一部で、高濃度の放射性セシウムが検出されています。
● パルシステムのしめじ、まいたけ、えのき茸などについては菌床栽培です。しいたけは、茨城県産の原木しいたけで、施設栽培です
(8月29日更新)
● 牛肉については3月に野外で汚染された稲わらを与えたことによる汚染が広がっていますが、汚染のおそれがある県では一旦出荷規制され、また全頭検査を行なう県も増えています。
● パルシステムで扱っている牛肉は、北海道・福岡県産のもので、本州産の稲わらは与えられていません。
牛肉から放射能が検出された件について
牛肉から放射能が検出された件について(第2報)
(8月29日更新)
● 鶏、豚の餌は通常、トウモロコシなどの輸入穀物が主体となっているため、鶏卵、鶏肉、豚肉の放射能レベルは低くなっています。飼料事情が変わらなければ、この傾向は変わらないと考えられます。
(8月29日更新)
● 原乳(殺菌処理前の牛乳)からは一時比較的高い放射能汚染が福島や茨城などで検出されましたが、4月中旬以降はほとんど検出されなくなっています。乳製品は牛乳から作られるので、傾向は同じと考えられます。
● パルシステムの牛乳は、北海道・岩手・茨城産の原乳を使用しており(2011年7月時点)、定期的に検査していますが、今まで放射能は検出されていません。
(8月29日更新)
● 水産庁のモニタリング調査で、福島・茨城などの沿岸で小魚や中型魚種からやや高い放射能が検出されるようになっています。水産庁では、モニタリング調査の結果で出漁を判断し、水揚げ毎に検査をすることで、暫定規制値を超える魚介類が流通しないようにしています。
● パルシステムでは、海水のモニタリングデータ、魚介類・海藻の検査データに注意し、水産物の検査を実施して供給します(これまで供給された水産物の大半は事故前に漁獲されたものです)。
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