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東京電力福島第一原発事故による放射性物質の食品汚染への対応について

放射能に関するQ&A

組合員のみなさまより多数いただいている放射能に関するお問い合わせをまとめました。

パルシステムの放射能対策について

分類ごとの対策について

放射能と放射線について

健康への影響

パルシステムは食品の放射能について、どのように考えているのですか。

 

食品に含まれる放射能はできるだけ少なくすべきと考えています。

放射線に被曝はさまざまな健康への影響を起こすことが報告されています。そのうち、発癌などについては、「しきい値」がないとされています。「しきい値」というのは、それより低ければ影響がないという限界値です。そのため、放射線の被曝、放射能の摂取はできるだけ減らすべきである、とパルシステムでは考えます。

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パルシステムの放射能検査はどのようにやっているの?

 

パルシステム商品検査センターの測定機2台で検査を実施しています。

パルシステムでは事故後にゲルマニウム半導体検出器2台を導入(1台はパルシステム東京で購入)し、放射能を測定しています。ゲルマニウム半導体検出器は放射性セシウムや放射性ヨウ素などの放射能を精密測定できる機械です。通常の検査では、検査品の可食部(食べられる部分)を細かく砕いて測定容器に満杯になるように詰め、測定室に格納して15分〜1時間測定します。測定が終わったら、出力されるグラフと比較してコンピュータの計算した結果が間違いないか確認して測定終了です。検査品の量が少ないときは一晩かけて測定します。

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パルシステムは取り扱い商品すべてを検査しているの?

 

検査対象範囲の商品をすべて検査しています。

パルシステムでは放射能汚染の範囲を考慮して、以下の範囲で放射能検査を実施しています。

放射能検査の対象範囲
農畜産物とその加工品 北海道を除く東日本産
(新潟・長野・静岡以東の本州産)
水産物とその加工品 日本沿岸・近海・淡水産

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自主基準はどうして設定したのですか。

 

自主基準(独自ガイドライン)以下で供給し、低減を図ります、という約束です。

事故当初、政府が設定した暫定規制値は食品中の放射性セシウムによる被曝を年間5ミリシーベルトとして設定されたものでした。一般人の被曝限度は本来年間1ミリシーベルトですから、私たちは暫定規制値の見直しを政府に要請するとともに、自主基準を暫定規制値の5分の1に定めました。

自主基準を設定した際に、継続的に見直しが可能なだけ見直しするということと、自主基準以下であっても放射能の低減を図るという二点を決めています。その後、その時点で見直しが可能な範囲で自主基準の見直しを行なっています。最新の基準はこちらをご覧ください。

パルシステム独自ガイドライン(自主基準)

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以前のようにカタログの番号順に検査結果を情報提供してほしい。

 

個別商品の検査についてはインターネットの注文サイトでご確認ください。

主要カタログの掲載品は、青果を除いて検査対象範囲の全品目で放射能検査を実施するようになりましたので、誌面で全品目が検査済であることをお伝えしています。個別商品の放射能検査については、インターネットの注文サイトで、検査の有無をお知らせしています。

青果については全産地×全品目の検査が難しいため、対象全産地で分類ごとの検査を実施しており、組合員の皆さんの関心も高いので、「放射能関係のお知らせ」で毎週結果をお伝えしています。

いずれに関しても放射能を検出した品目については「放射能に関するお知らせ」とホームページでお知らせしておりますので、残りの商品は検査済で放射能が検出されていないことをご確認いただけます。

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分類ごとの対策について

青果は大丈夫?

 

青果は、北海道を除く東日本(新潟・長野・静岡以東の本州)の産地について、産地ごと・分類ごとの放射能検査を実施しています。

事故直後は一部産地で放射能が検出されましたが、低減対策を取ってきたため、多くの青果・米などでの検出はありません。現在、検出されているものは、生しいたけ、まいたけ、れんこん、たらの芽、バレンシアオレンジ、米の一産地で放射能が検出されており、水産では加工されたさばといわし、加工食品では岩手産の干ししいたけ、千葉県産の干しいもで検出されています。検出数値は低く、自主基準以内でした。

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青果の産地はどういう対策をしているの?

 

汚染状況に応じて除染、吸収抑制対策を実施しています。

パルシステムの青果の産直産地では、土壌の放射能測定を実施し、汚染状況に応じて、さまざまな対策を実施しています。

主な放射能低減対策
土壌の測定
(汚染状況把握)
○土壌の放射能を測定して、汚染レベルを把握する。
放射能を取り除く対策
(除染)
○除染作物や雑草による放射能除去。
○果樹などは例年より強い剪定を実施。(枝に放射能が残るため)
○水田では吸着素材に吸着させて放射能除去。
作物への放射能の
吸収を減らす対策
(吸収抑制)
○深く耕して表土の上下を入れ替え(天地返し)。
○ゼオライトの散布。(セシウムを吸着する作用がある)
○カリ肥料の施用。(カリが欠乏しているとセシウムが吸収されやすい)

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農産物の産地を選べないの?/西日本の野菜をもっと扱ってほしい。

 

安定供給のため、複数産地からお届けしています。

青果は安定供給と生長状況に応じた出荷のため、複数産地からお届けしています。この間の放射能検査では福島の産地を含めて、生しいたけ、まいたけ、たらの芽、バレンシアオレンジ以外の青果で放射能は検出されていません。青果の産直産地は関東・東北・甲信越に多いので、これからも組合員の皆さん が心配される産地に関してはきめ細かい検査を実施して結果をわかりやすくお伝えしていきます。パルシステムの「産直」は、環境保全型・資源循環型農業をめざして栽培方法・栽培基準を共有化し、生産者と組合員の交流ができるなどの原則にしたがって進めていますので、簡単に切り換えはできません。なお、yumyum野菜セットは西日本と北海道の産地からお届けします。

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青果は全産地・全品目で検査できないの?

 

全品目は困難なので、産地・分類ごとの検査をしています。

産直産地では多くの品目を作っており、品目ごとに放射能検査を実施するには非常に多くの検査をしなければなりません。それは困難なため、青果は対象となる北海道を除く東日本の全産地について、分類(下記の表の中分類)ごとの検査を行なっています。検査の頻度は最低でも半年に1回以上とし、3ヶ月に1回を目途に検査します。

大分類 中分類 代表的な品目名
果実(くだもの) みかん、りんご、いちごなど

果菜 果菜 きゅうり、トマト、なす、オクラ など
未成熟豆類 枝豆、いんげん、スナップえんどうなど
葉菜 結球性・非結球性葉菜 キャベツ、白菜、ほうれん草、小松菜、ねぎなど
花蕾・茎菜 アスパラ、ブロッコリーなど
根菜・いも類 根菜 玉ねぎ、人参、しょうがなど
いも類 さつまいも、里芋など

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土壌の検査はしないの?

 

土壌の検査は実施していますが、公表はしていません。

各地の放射能汚染状況は、文部科学省などによる航空機調査(上空からガンマ線を測定して行なわれた汚染調査)や農林水産省による土壌調査などで、ある程度の傾向はわかりますが、汚染がまだらに起きていることがあるので、パルシステムの産直産地では田畑の土壌の放射能検査を事故後毎年実施しています。土壌の測定データは放射能対策を検討するのに活用しています。

土壌の汚染が同じでも放射能対策を実施したか否かで作物の放射能は変わります。実際にパルシステムの産直産地では低減対策の努力を重ね、放射能が検出されないところまで来ている産地が多いのですが、土壌の測定データだけを見ると汚染されている印象を受ける方もいらっしゃると考えられるため、パルシステムでは現在、土壌の測定データは公表していません。

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しいたけから放射能が検出され続けているのはなぜ?/しいたけの放射能は下げられないの?

 

原木が汚染されているのでしいたけにも検出されますが、引き続き対策を進めます。

しいたけの放射能は栽培に使われる原木の汚染の有無によって左右されます。事故前は主な原木産地が福島県でしたが生産できなくなり、東日本のしいたけ原木は大変不足しています。パルシステムの生しいたけ産地では、主として関東地方から原木を調達していますが、汚染はゼロではなく、しいたけから放射能が検出される状態が続いています。引き続き放射能低減対策を進めます。

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しいたけ以外のきのこは大丈夫?

 

パルシステムの検査では、しいたけ以外ではまいたけできのこ類の放射能が検出されています。

きのこ類はセシウムを吸収しやすい性質があり、しいたけ以外のきのこでも汚染の可能性はあります。しかし、原木にそのまま種菌を植えて栽培しているしいたけと比べて、他のきのこ類は木粉(おがくず)とヌカを混ぜてつくる「菌床」できのこを栽培するので、低減対策が取りやすく、まいたけは製造元と話し合い低減対策を検討し、現在は検出されていません。

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お米は大丈夫?

 

パルシステムでは対象地域の新米で検査していますが、供給しているは米すべて、放射能が検出されていません。

お米については、毎年新米の収穫にあわせて、玄米で放射能検査を実施しています。玄米で放射能が検出された場合は精米後の白米で検査します(セシウムの多くがヌカに含まれるため、精米すると放射能が下がります)。玄米で放射能が検出された産地の米でも、白米では放射能が検出されなかったので、白米のみを供給しています。その結果、パルシステムでは供給している米すべてから放射能は検出されていません。

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牛乳、卵、肉類は大丈夫?

 

パルシステムでは、2013年度以降、牛乳、卵、肉類から放射能は検出されていません。

牛乳、卵、肉類はそれぞれの家畜の飼料から放射能が移行すると考えられるので、産地では飼料の管理や牧草地のモニタリングなどを行なっています。パルシステムの放射能検査では、事故直後に卵の一部で放射能が検出されましたが、その他には放射能は検出されていません。

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汚染水漏れが続き、海産物が心配。パルシステムの水産物は大丈夫?

 

パルシステムでは魚介類は全国で検査しています。

水産庁などの検査によると、福島県とその近県の沿岸で、底層・中層の魚などに放射能の汚染が続いているようです。

パルシステムでは、全国の沿岸・近海・淡水の水産物を放射能検査の対象として、魚種・漁獲域・漁期毎に検査を実施しています。これまで水産物は1000件以上を検査しております。

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ストロンチウムが心配。

 

ストロンチウムはさらに調査が必要です。

骨に蓄積して影響をもたらすストロンチウム90が大量に放出され続けていることは問題です。水産庁ではこれまで福島県沿岸近海で7件、茨城・千葉県沿岸近海で17件、その他16件で、魚介類のストロンチウム90を測定していますが、福島以外検出されていません。ただし最近は検査が実施されておらず、検査数も少ないので、データは不十分で、今後もモニタリングの調査が必要です。

水産庁の海水魚のストロンチウム等調査結果   (単位:件、Bq/kg)
検査数 セシウム
134+137
ストロンチウム
90
試料採取
時期
検出数 検出範囲 検出数 検出範囲
福島近海 7 7 7〜970 6 0.03〜1.2 2011.4〜2012.6
茨城近海 12 12 0.57〜81 0 2011.4〜2012.8
千葉近海 5 5 0.41〜17 0 2011.4〜2012.12

※過去の核実験等による魚類のストロンチウム90平常値は0.02〜0.04Bq/kg程度です。

*ストロンチウム90の検出限界は0.01〜0.04 Bq/kg

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海藻は大丈夫?

 

パルシステムの検査では、三陸産わかめをはじめ、海藻類で放射能は検出されていません。

三陸産わかめは2012年から生産が再開し、放射能検査も実施していますが、放射能は検出されていません。パルシステムの扱っている他の海藻類は、北海道産の昆布や千葉産の海苔などを含め、放射能は検出されていません。

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飲料水(ミネラルウォーター)は大丈夫?

 

パルシステムの検査では、放射能は検出されていません。

パルシステムの扱っているミネラルウォーター類は、ある程度の深さの地下水が汲み上げられて利用されています。こうした地下水の多くはかなり以前の雨雪に由来するもので、雨水が地中に浸み込む際に地層にセシウムが吸着されると考えられます。福島第一原発事故による汚染の懸念は低いと考えられますが、定期的に放射能検査を実施しています。パルシステムの検査では、これまでミネラルウォーター類から放射能は検出されていません。

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お茶は大丈夫?

 

パルシステムの検査では、2013年度以降、放射能は検出されていません。

お茶は常緑樹で、丘陵地に作られているので、事故の際に放射能が葉に付着して汚染を受けたようです。関東から静岡にかけてのお茶の汚染が起こりましたが、剪定(枝葉の刈り込み)などの対策が取られてきました。2013年度以降のパルシステムの放射能検査では放射能は検出されませんでした。

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福島で製造加工される食品は大丈夫?

 

製造・加工の過程で汚染が起きないように製造されています。

東京電力の発表によれば、福島第一原発からは今でも一日数億ベクレルの放射能が大気中に放出されているということなので、大気から放射能が降ることは否定できませんが、事故当時に放出された数京ベクレルの放射能と比較すればわずかです。事故直後に放出された放射能は土に吸着しているので、風で舞い上げられる土ぼこりに放射能が含まれますが、現在の食品工場では昆虫などの混入を避けるために密閉された室内で製造加工が行なわれており、空気はフィルターを通して取り入れられています。
工場で使われる水は井戸水(地下水)または水道水ですが、福島県および近県の工場では、使用している水の放射能検査が実施されています。したがって、福島の工場だからという理由で放射能汚染の懸念はありません。

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放射能と放射線について

放射能や放射線の関係や単位がわかりません。

 

放射能から出る放射線を浴びることが被曝。ベクレル(Bq)は放射能、シーベルト(Sv)は被曝量の単位。

「放射線」というのはエネルギーの非常に大きな電磁波や素粒子の流れです。例えば紫外線は可視光線よりエネルギーが大きいですが、さらにエネルギーの大きなエックス線やガンマ線は放射線です。

「放射能」とは科学的には“放射線を出す能力”、またはその量を指しますが、一般には放射能を持った物質(放射性物質)のことも「放射能」と呼んでいます。「放射能」と「放射性物質」が混同されているという意見もありますが、放射性物質の量は放射能で表されるので、放射性物質を「放射能」と呼ぶことに問題はありません。放射線が人体に吸収されることを「被曝」と言います。

放射能の単位は「ベクレル(Bq)」で、被曝量の単位は「シーベルト(Sv)」です。ICRP(国際放射線防護委員会)が放射能の種類ごとに1ベクレル摂取したときの被曝量の係数を決めているので、放射能が検出された食品について被曝量を計算できますが、この係数はICRPによって過小評価されたものであると批判する専門家もいます。なお、ミリシーベルト(mSv)は1000分の1シーベルト、マイクロシーベルト(μSv)は100万分の1シーベルトです。

被曝量の計算の仕方
体の外からの
放射線の被曝
(外部被曝)

行政などが発表する空間線量を使って、空間線量に被曝時間をかければ被曝量が計算されます。

例)空間線量0.5μSv/時の場所での推定被曝量
0.5μSv/時×(8+16×0.4)時間×365日=2.6mSv/年
*1日8時間野外作業をして、残りは建物内で外の4割程度の空間線量として計算。
おおまかには空間線量(μSv/時)に5をかけると1年間の被曝量(mSv/年)がわかります。
放射能を摂取した
ときの被曝
(内部被曝)

ICRPが放射能の種類ごとに摂取したときの被曝量の係数を放射能濃度と食品摂取量にかければ被曝量は計算できます。

例)セシウム137が10Bq/kg含まれる食品を毎日1kg食べたときの推定被曝量
10Bq/kg×1kg/日×365日×0.013μSv/Bq=47μSv/年=0.05mSv/年

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放射線の害とは、どういうもの?

 

心配なのは晩発影響。癌や白血病などです。

放射線の健康への影響は、「早期影響」、「晩発影響」、「遺伝的影響」に分けられますが、「早期影響」は強い放射線を被曝した場合に起こるので、私たち一般人が心配しなければならないのは、主として「晩発影響」、具体的には発癌や白血病などです。晩発影響の大部分と遺伝的影響には「しきい値」がないとされています。「しきい値」とは、これ以下なら影響がない、という限界値で、「しきい値」がないということは、どんなに少なくても、少ないなりの影響があるということです。発癌や白血病などは「確率的影響」と呼ばれ、被曝すれば必ず起こるということではなく、被曝量が少なければ発癌の確率は小さくなります。

放射線の健康への影響
早期影響 被曝直後から数週間以内に起こる 脱毛、白血球減少、胎児の異常など しきい値あり(100ミリシーベルト以上)
晩発影響
(長期的影響)
被曝後数ヶ月から数十年経ってから起こる 白内障
発癌、白血病など しきい値なし
遺伝的影響 子や孫に影響が出る 遺伝病、染色体病、先天異常

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放射線は微量でも危険ということ?

 

被曝が微量であれば健康への影響は少ないと考えられますが、できるだけ少なくすべきだと考えます。

放射線は細胞の中の分子を破壊します。特に、遺伝子が破壊されるとさまざまな健康への影響が起きます。遺伝子が傷つけられた細胞が増殖して癌になってしまうこともあります。遺伝子が1ヶ所でも傷つくと癌になる可能性はゼロとは言えないので、発癌に「しきい値」がないとされているのです。

被曝量が微量であれば、影響はその分少ないと考えられるので、ごく微量の被曝について心配はいらないと考えますが、放射線の被曝、放射能の摂取はできるだけ少なくすべきだと私たちは考えます。

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少しくらいの被曝なら問題ないと言う人がいるけど、本当?

 

修復機能はありますが、完全ではありません。

確かに放射線によって傷つけられた遺伝子を修復する仕組みは私たちの身体には備わっています。しかし修復機能は完全ではありません。遺伝子はDNAの二重らせんでできており、二重らせんの一方が損傷したときは反対側のDNAの情報を元に修復されますが、破壊力の大きな放射線は二重らせんを同時に切断することが多く、修復機能があるから大丈夫などとは言えません。また二重らせんがほどける細胞分裂のときは修復機能が働かないと考えられます。

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少しくらいの被曝ならかえって健康にいいと言う人がいるけど、本当?

 

根拠が曖昧な説で、学会でも受け入れられていません。

「少しくらいの放射線は健康によい」とする説は「放射線ホルミシス説」と呼ばれる説で、一部で熱心に主張されていますが、ICRP(国際放射線防護委員会)でも認められていません。「放射線ホルミシス説」は、低線量の放射線を当てた細胞でDNA修復酵素や活性酸素処理酵素の活性が高まること、放射線をまったく遮断した環境と低線量の放射線のある環境での実験で、低線量の放射線があった方が微生物の増殖が盛んだった、動物が長生きした、というような結果に基づいて主張されています。

しかし、修復酵素の増加や微生物の増殖は有害作用に対する防御反応と解釈できます。放射線がまったくない環境との比較で動物が長生きしたということは、自然放射線への生物の適応の結果と解釈できますが、私たちは自然放射線を浴びているのですから、その上に浴びてよいというようには考えられません。

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被曝について基準ってあるの?

 

年間1ミリシーベルトというのが、一般人の基準です。

ICRP(国際放射線防護委員会)が、一般人については年間1ミリシーベルトという線量限度(被曝量の限度)を基準として勧告しています。線量限度は、「これ以下なら浴びてもよい」ということではなく、「これを超えて浴びてはいけない」という考え方の基準です。この勧告は日本でも「放射線障害防止法」という法律に基準として取り入れられています。しかし、福島第一原発事故が起きてから、年20ミリシーベルトに大幅緩和しようという動きがあります。

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内部被曝は外部被曝より影響が大きいと聞いたけど、本当?

 

ベータ線やアルファ線の影響があるので、影響が大きいと言われています。

「外部被曝」とは身体の外から放射線を浴びる被曝で、レントゲン撮影によるエックス線の被曝が代表的なものです。「内部被曝」とは体内に入った放射能から出る放射線による被曝で、食品に含まれる放射能による被曝やラドンによる被曝が代表的なものです。

放射線には、ガンマ線(γ線)、ベータ線(β線)、アルファ線(α線)などいろいろありますが、おおむね、破壊力(細胞にダメージを与える力)が大きな放射線は、透過性(物体を通過する性質)が小さいという関係があります。ベータ線、アルファ線は破壊力はあるものの、アルファ線なら空気中でも数cmで消えます。身体に当たっても、皮膚にダメージを与えるだけで、体内まで達しません。透過性が小さいことは、物質と反応しやすいことを示すもので、ベータ線やアルファ線を出す放射能を体内に取り込んだときは、周囲の細胞がベータ線やアルファ線によって大きなダメージを受けます。

そのため、外部被曝よりは内部被曝の方が影響は大きいという意見が専門家の中にもあります。私たちはそうした意見を踏まえ、食品の放射能を低減する取り組みを進めます。

主な放射線の性質
ガンマ線(γ線) ベータ線(β線) アルファ線(α線)
透過性 ←-------------------------→
空気中の飛程 数10〜数100m 1〜数m 数cm
破壊力 比較的小 ←-----------------------→

外部被曝も大きな問題
福島第一原発事故による放射能汚染が高い地域では、推定される住民の外部被曝量が、一般人の被曝限度である年間1ミリシーベルトの数倍にもなっています。こうした状態が放置されているのは大変な問題です。早急な対策が必要です。

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自然放射線とは何ですか。

 

天然に存在する放射能や宇宙から飛来する放射線による被曝です。

岩石の中には天然の放射能があり、そのため大地から出る放射線の「大地放射線」、食品に含まれる「天然の放射能」によって被曝が起こります。建物に使われる岩石(コンクリートを含む)に含まれる放射能の一種ラジウムから気体の放射能「ラドン」ができて吸入されます。さらに宇宙からはさまざまな放射線が地球に降り注いでいます。コンクリート造りの家に住んでいると「ラドン」による被曝が増え、高空飛行(国際線等での高い高度での航空機飛行)によって「宇宙線」の被曝が増えます。

「ラドン」は換気を十分すれば被曝を減らすことができますが、そのほかの自然放射線は減らしようがありません。人工放射線(原発や放射線利用製品など)による被曝はできる限り少なくすべきであって、自然放射線より少ないからよいということではありません。

自然放射線の年間被曝量 (ミリシーベルト/年)
 

世界平均 日本
外部被曝 大地放射線 地表の岩石や土壌から出る放射線(地域により若干差がある) 0.5 0.4
宇宙線 宇宙や太陽から飛来する放射線、二次放射線(宇宙線と大気の反応で生成する放射線、放射能) 0.4 0.3
内部被曝 食物由来 食品に含まれる天然の放射能(カリウム40など) 0.3 0.4
ラドン コンクリート等から発生するラドンの吸入(木造家屋では少ない) 1.2 0.4
合  計 2.4 1.5

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食品には放射性カリウムが含まれるのだから、少しくらいの放射能は問題にならないと言う人がいるけど、本当?

 

カリウムは必要なミネラルですが、セシウムやストロンチウムは有害なだけで比較できません。

カリウムには約0.01%の割合でカリウム40という放射能が必ず含まれます。カリウム40は半減期13億年で、地球ができたときから存在します。カリウム40を避けるためにはカリウム摂取を減らすしかありませんが、カリウムは健康を保つために必要なミネラルなので毎日一定量を取らなければなりません。一方、セシウム134,137やストロンチウム90、ヨウ素131などは天然には存在しないもので、摂取を減らすことができるし、減らすべきだと私たちは考えます。

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ラドン温泉はいかない方がいいの?

 

通常の利用では被曝量はわずかです。

ラドン温泉(またはラジウム温泉)はラドン濃度が高い温泉です。ラドン濃度は温泉によって差がありますが、通常、1〜2泊の逗留であれば被曝量はわずかです。

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自然放射線や医療放射線は減らせるの?減らした方がいいの?

 

減らせるものもありますし、減らすべきです。

ICRP(国際放射線防護委員会)は線量限度(被曝の限度:一般人は1年に1ミリシーベルト)の対象から自然放射線と医療放射線を除外していますが、自然放射線や医療放射線でも減らせるものは減らす方がよいのです。

自然放射線の中ではラドンによる被曝は減らすことができます。ラドンは岩石に含まれるラジウムから発生し、ラドンは気体なので肺などを被曝します。マンションのようなコンクリート造りの家屋では室内のラドン濃度が高く、被曝が増えます。日本の平均的な自然放射線が世界平均より低いのも、木造家屋が多いからです。コンクリート造りの家でも換気を頻繁にすることでラドンによる被曝を減らせます。ICRP(国際放射線防護委員会)やWHO(世界保健機構)もラドンによる被曝を減らすよう勧告しています。

医療放射線とは、レントゲン撮影やCTスキャンなど、医療現場で利用される放射線の被曝です。医療放射線は病気の診断や治療に必要なものですが、日本人の医療放射線被曝は世界平均の3倍以上です。医療設備が充実し、健康保険があることなどを差し引いても、必要以上に医療放射線が使われていると言われています。そのレントゲン撮影が本当に必要なのか、他に方法がないのか確認する、病院を替えて診療を受ける際は前の病院でレントゲン写真をもらって持参するなど、工夫して被曝を減らしましょう。

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家庭でも調理などで放射能が減らせるって本当?

 

工夫して放射能を減らしましょう。

ご家庭でも組合員のみなさんに実践していただける放射能除去、放射能と放射線の影響を少なくするための工夫はいくつかあります。「放射能入門講座」(5)(6)(放射能対策のトップページの右下にバックナンバーが掲載されています)にまとめていますので、参考にしてください。

@放射能の
少ない食品を選ぶ
放射能の摂取を減らすため、放射能の汚染が少ないと考えられる食品を選びます。生産地がひとつの目安になりますが、東日本産であっても放射能検査によって放射能が少ないことがわかっている食品は安心できます。
A調理で
放射能を減らす
放射能の汚染が少しでも心配される場合、以下のようにして、放射能を減らします。土は洗ってよく落とし、湯がく(ゆでる)などすれば、放射能は減ります。そういうことができない食品はできるだけ汚染のないものを選びます。
Bビタミンとミネラルを
多く摂る
体内でカリウムやカルシウムが欠乏すると、セシウムやストロンチウムを吸収しやすくなります。食物繊維も放射能吸収を減らしますが、摂りすぎるとミネラル全体が不足してしまうので、サプリメントなどでなく、ふだんの食事で摂ることをお勧めします。活性酸素(放射線によって細胞内にできる)の影響を減らすため、ビタミンC、Eなどを十分に摂りましょう。(ビタミンやミネラルはあまり摂りすぎるとかえって健康によくないこともあります。)
C放射線に負けない
体をつくる
放射線の影響で一番気になるのは癌ですが、細胞が傷ついても必ずしも癌になるわけではなく、免疫の力で防がれます。日頃から、免疫力を高めるよう心がけましょう。

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身の回りにも放射能を使った製品があるって本当?

 

意外なところにも放射能が使われています。

私たちの身の回りには放射能を利用した日用品もあります。以下のようなものは、使うのをやめるか、体から離して使うようにしましょう。

マイナスイオンをうたう
繊維製品など
○以前流行していた「マイナスイオン」製品のうち、衣類や敷物、寝具などは放射性鉱物を使ったものがあります。
○マイナスイオンをうたうエアコン・空気清浄機・ドライヤーなどは放電を利用していて放射線は出しません。
夜光塗料 ○古い腕時計や置き時計などに使用されていました。
○最近の時計、衣類、寝具などに使われている「蓄光塗料」には放射能は使われていません。消灯後しばらく光るだけです。深夜になっても光っているようなら、夜光塗料です。
ウランガラス ○古い美術品などに使われており、緑色の夜光を発します。家庭用の大量生産品にはほとんどないとみられます。
ラドン布団 ○ラジウム鉱石が含まれていて、発生するラドンを就寝中に吸い込む形になっています。あまり一般的な商品ではありません。

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これまで気にしないで放射能を摂ってしまったのでは、ととても心配。

 

必ず害があるわけではありません。これからのことを考えましょう。

比較的少ない量の放射線の害は、「確率的影響」と呼ばれるように、必ず起きるわけではありません。くよくよするのは、かえって身体によくありません。これからはできるだけ被曝しないように注意しましょう。すでに起きてしまった被曝自体を取り消すことはできませんが、日頃からのバランスの取れた食生活、適度な運動、ストレスの解消などで、免疫力を高め、放射線の害を減らすことはできますので、これから心がけましょう。

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