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掲載日:2014年10月2日

関東の宅配4団体が九州の青果で共同物流
生産者が安定して出荷できる体制を実現
パルシステム連合会は、大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、生活クラブ連合会とともに、九州における青果物の物流共同化に乗り出します。9月26日(金)、福岡県久留米市の丸善グループ本部で、生産者を対象にした説明会を開催しました。

■時間短縮やCO2削減も期待

協議会の発起人団体で固い握手

 説明会は、パルシステム連合会の青果流通会社、ジーピーエスと、大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、生活クラブ連合会の宅配4団体の担当のほか、運輸を担う丸善グループ、生産者の鳥越農園で構成する「新しい九州物流の構築協議会」が開催し、九州各地から40名ほどの生産者が出席しました。

 物流の共同化は、これまで各産地がそれぞれの宅配団体の物流センター向けに出荷していた青果物を、いったん九州内で集約し、一括して関東へ輸送する仕組みです。九州各地にある丸善グループの事業所でそれぞれの青果物を集約し、兵庫県西宮市にある物流拠点へ輸送。そこで貨物を仕分け、関東にある各団体の物流センターへ輸送します。

 運用は、11月1日(土)から開始予定で、すでに先行して年間2万t分の契約が確定しています。産地には、複数の宅配団体と栽培契約しているところも少なくなく、実現することで物流コストの削減や輸送時間の短縮、排出されるCO2の削減などが期待できます。


■運賃高騰で引き取り拒否の産地も

説明会で生産者に語る鳥越代表

 国内の物流を取り巻く状況は、燃油高騰や労働力不足を背景にコストが上昇しており、それにともない料金も高騰しています。その影響で、比較的出荷量の少ない有機農作物をはじめとする農薬の使用を削減して栽培する九州の産地では、料金の大幅な引き上げや、荷物の引き取りを拒否されるケースも出はじめています。

 説明会では、出荷から納品までの仕組みと輸送料金、時間帯などが説明されました。主催者のひとりとしてあいさつした鳥越農園の鳥越和廣代表は「小さな生産者1人ひとりでは解決できない悩みが、みんなで協力することによって乗り越えられようとしています。まだスタート地点に立ったばかりですが、時間をかけてみんなが納得できる体制にしていきましょう」と参加する生産者へ呼びかけました。

 協議会では、今後も定期的に話し合いの場を設ける予定です。ジーピーエスの島田朝彰取締役は「事業上は競合関係にある宅配4団体が垣根を越え、生産者が安心して依頼できる物流体制をつくることができたと感じています。みんなで話し合いながら、最適な方法を探っていきます」と話しています。







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