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掲載日:2014年9月29日

東京おもちゃ美術館多田館長を招き学習会を開催
木のぬくもり感じるくらし取り入れよう
パルシステム連合会は9月24日(水)、東京・新宿区の東京都電設工業厚生年金基金会館で「森林・林業学習会」を開催しました。東京おもちゃ美術館の多田千尋館長を招き、くらしに木を取り入れることの意味を学び、連携の可能性を探りました。

■「森の産直」の可能性を探る

およそ50名が学びました

 パルシステム連合会では2012年、日本の森林資源の保全と持続可能な森づくりに貢献していくことなどを目的に「森林・林業方針」を制定しました。これに基づき、2014年に山梨県の南都留森林組合、島根県高津川流域で活動する森林組合、農協、漁協、行政の6団体とそれぞれ産直協定を締結し、産出する木材を使用した商品の開発や交流活動を進めています。

 森林・林業学習会は、パルシステムグループの役職員など50名が参加して開催しました。東京おもちゃ美術館館長で認定NPO法人日本グッド・トイ委員会理事長の多田千尋さんを招き、実践例を交えながら木材の活用方法と森林保全活動などについて学びました。


■森林大国だから木に触れる機会を

東京おもちゃ美術館館長の多田さん

 日本の国土は、およそ7割を森林が占め、森林率は世界第3位の「森林大国」です。豊富な森林資源を活用するため、政府も国産木材の利用促進を進めています。東京おもちゃ美術館を運営する日本グッド・トイ委員会では、政府と協力し「木育」をはじめ、くらしに木を取り入れる活動を積極的に進めています。

 多田さんは「子どもの時期は人生でもっとも五感を使います。木のにおいやさわり心地を感じることは、成長にも大事なことです」と話しました。大学へ依頼した調査によると、東京おもちゃ美術館にある「木育ひろば」は、ほかの子育てサロンに比べて明らかに泣き出す赤ちゃんが少ないそうです。「ほかにも父親の滞在時間が長く、母親が携帯電話をいじりません」と冗談を交えて紹介しました。

 木が人に与えるやすらぎは、子どもだけに限りません。内装を木質化した高齢者向け施設では、徘徊や帰宅願望によるトラブルが減少したところもあるとのことでした。「子どもや高齢者だけでなく、ケアをする職員の心も癒す可能性があります。職場や家庭にも木のあるくらしを取り入れ、木に触れる機会を増やしてはどうでしょうか」と提起しました。


■「隠された日本の宝」を生かそう

 日本グッド・トイ委員会は、自治体や企業が木材の活用を表明する「ウッドスタート宣言」を働きかけています。子どもの誕生祝に地元産木材を使用したおもちゃをプレゼントする自治体や、ショールームのキッズコーナーを木質化する企業も現れています。

 多田さんは「杉の学名(クリプトフェリア・ジャポニカ)を日本語に訳すと『隠された日本の宝』といいます。木材のなかでも杉は、日本中で伐採に適した空前の時期を迎えます。せっかくある地元の木材を活用する視点を、パルシステムも取り入れてはどうでしょうか」と提案しました。





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